不景気マーケティング
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皆様、こんにちは。株式会社船井総合研究所医療支援部の谷口竜都(タニグチリュウト)と申します。
いつもブログをご覧いただきありがとうございます。
今回は「不景気マーケティング」について執筆させていただきます。
現在も感染者数が増え続けている「COVID-19」ですが、影響は身体だけに留まらず、経済にも大きな影響を及ぼします。COVID-19が落ち着いたとしても、数年、もしかすると十数年と不景気が訪れる可能性があります。
不景気になると、消費者行動(患者行動)が変わります。
当然、消費者行動(患者行動)が変われば、マーケティングも変わります。
本日は、その来る不景気時に取るべきマーケティング手法について執筆いたします。
不景気マーケティングですが、下記の3つです。
①船井流経営法『ハイイメージ付き大衆商法』
=低価格で高付加価値 ということ
不景気は消費者行動として「より安くて良いもの」を求めるようになります。
歯科医院において値付けが自由なのは自費診療ですが、改めて「適正な価格」を調査し、「価格変更」を行うのも一手です(自院のコスト、競合の価格など)。
また、それ以外にも一回のキャッシュアウトが大きい(一括)と消費者は高く感じますので、「手に取りやすいキャッシュアウト・支払い方法」を検討してくのも一つです。
クレジットカードの導入、デンタルローンの活用、キャッシュポイントの見直しなどです。
②新規患者様より既存患者様向けのマーケティング強化
不景気は新規集患の難易度が上がります。キャッシュアウトを嫌いますので、今までよりも来院基準(=不要不急と必要火急の境目)が高くなります。
そこで、「改めて既存の患者様を大切にしていきましょう」ということです。
既存患者様の困りごと(ニーズ)に目を向け、サービス力強化とずっと通っていただけるような医院体制構築を行っていく必要があります。新規患者様の集患ではなく、一度ご来院いただいた患者様の離脱を防止してLTV(ライフタイムバリュー)で考えていくのが良いです。
③一番化戦略
消費者行動として、不景気は「何か」と不安になり失敗したくないという心理から、「一番」に集まります。小さくてもいいので、何かで一番になるということを意識していただくと良いです。
感染対策一番化、接遇力一番化、インプラント臨床レベル一番化などです。
以上、不景気は消費者行動(患者行動)が変わりますので、マーケティングも合わせて変更していく必要があります。
お読みいただきありがとうございました。
◾️この記事を書いたコンサルタント
谷口 竜都
中央大学法学部法律学科を卒業し、新卒で船井総合研究所入社。歯科医院の経営コンサルティングを専門とする。現在は、歯科、動物病院分野のコンサルティング部門の統括、および中国の歯科医院コンサルティングの立ち上げ、医療ビッグデータに関する新規事業開発のプロジェクトを行っている。
【社外コラム】
あきばれ歯科経営 online
【執筆】
事例から実践を学ぶ歯科医院の成長戦略バイブル(医歯薬出版株式会社)
【コンサルティング実績 ※一部】
事医療法人隆歩会 あゆみ歯科クリニック様
医療法人 中央歯科医院様
医療法人社団仁宏会 じんデンタルクリニック様様
医療法人社団MMT 長浦マリン歯科様
医療法人Pleasure きまた歯科様
もじり歯科クリニック様
◾️監修コンサルタント
歯科・治療院・エステ支援部
マネージングディレクター
松谷 直樹
2000年株式会社船井総合研究所入社。2004年より歯科コンサルティングに携わる。
開業クリニックから日本有数規模の医療法人グループまでコンサルティングを行っている。コンサルティングのモットーは患者様が「この医院を選んでよかった」と思っていただけるような歯科医院づくり。長期にわたるコンサルティング契約先が多く、15年以上契約している歯科医院もある。
歯科医師会、各種スタディグループ、各種歯科企業での講演実績多数。ビジネス雑誌プレジデント誌における歯科特集への寄稿、デンタルダイヤモンド誌での連載実績、クオキャリア、Ciメディカル、FEED等の各種歯科企業発行機関紙への寄稿実績あり。
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