歯科市場を船井流シェア理論で考える

2021年02月03日 (水)

コラムテーマ:
歯科医院経営の考え方

皆さま、こんにちは。
船井総合研究所 歯科医院経営コンサルティングチームの小川 純平(オガワ ジュンペイ)でございます。

突然ですが、皆さんは「自分の医院が地域において、どのくらいの売上シェアを占めているか」把握されておりますでしょうか?

おそらく、把握されていない or そもそも、売り上げシェアとは何ですか?という医院様が多いかと思います

そのため今回は、船井流シェア理論を応用して、自分の医院が地域においてどのくらいのシェアを確保しているのか(医院の立ち位置)。取るべき戦略を考えていきたいと思います。(※計算がしやすいように、今回は矯正歯科市場で考えてみます。)

まずシェアの算出方法ですが、以下になります。

商圏内シェア=医院の売上÷市場規模×100%
※市場規模=マーケットサイズ×商圏人口
※マーケットサイズ=国内の年間市場規模÷日本の人口(1.25億人)

例えば、商圏人口20万人の地域にある、矯正売上6,000万円/年のA矯正歯科のシェア率を計算してみます。

① 国内の矯正市場が約3,000億円/年(推計)
② 国内の矯正歯科のマーケットサイズは3,000億円÷1.25億人=2,400円。
③ この商圏人口20万人の市場規模は2,400円×20万(人)=4.8億円
④ 医院の矯正売上が6,000万円/年のため、商圏内シェアは6,000万円÷4.8億円×100%=12.5%

つまり、このA矯正歯科は12.5%の矯正治療のシェアを確保していることになります。
船井総研の長年の研究成果で算出した船井流シェア理論では、12.5%は「影響シェア」の段階になります。

【参考】船井流シェア理論
● 存在シェア      7%:商圏内で存在が認知されている段階
● 影響シェア      11%:何か行動をおこすと明確に他社に影響が出始める段階
● 優位シェア      15%:地域2番店シェア
● トップシェアグループ 19%:地域1.5番店シェア
● トップシェア     26%:1番店シェア。ここが一つの目安
● 寡占化シェア     31%:圧倒的1番店シェア
● 相対シェア      42%:競合に対して圧倒的有利な段階
● 相対的独占シェア   55%:余裕のある独占だが、絶対的に安全とは言えない段階
● 独占シェア      74%:絶対的に安全と言える段階

皆さんも自院の矯正歯科がどれだけのシェアを占めているか計算をしてみてください。
(※ちなみに、保険診療のマーケットサイズは約24,000円ですので、保険診療でも計算可能です。)

上記のシェア理論をご覧いただき、自院がどのグループに属しているのかを確認してみてください。

例えば、トップシェアグループに届かないのであれば、まだ現在の商圏範囲で伸ばす余地があります。ただ既にトップシェアを超えてくるようであれば、分院展開等も視野に商圏を広げるようなことも検討する必要があります。

自分の医院の立ち位置を正しく俯瞰して、戦略的に経営をしていただければと思います。

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この記事を書いたコンサルタント

小川 純平

プロフィール詳細

立教大学法学部卒業。
船井総合研究所 最優秀新人賞。
入社後は主に集客(集患)・採用のWebマーケティングに従事。
Webマーケティングにおいては社内トップクラスの知識・ノウハウを有しており、歯科専門コンサルタントでありながら、他の業界からの引き合いも多く、あらゆる業種において即時業績アップに貢献。
患者ニーズ・行動心理を把握したマーケティング戦略を得意としている。
クライアントには十億円規模の医療法人も複数おり、歯科業界を代表するマーケッターとして活躍している。

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