高騰する金属代への対策を客観的に考える

2020年02月13日 (木)

コラムテーマ:
補綴 歯科医院経営

船井総研 歯科コンサルティングチーム 眞野でございます。

2020年の保険制度改正の情報もちらほらと耳にする中、喫緊で気にされているのは金銀パラジウム合金の金属代高騰なのではないでしょうか。
平均3g使う補綴物が100本程度セットされているとすると、だいたい70~80万円くらいの材料代になります。

この量や金額は決して大型の医院だけではなく、チェア4~5台規模の医院で新患をしっかりと獲得できているとなれば、ゆうに超えてくる状況だと思います。
業績アップとは切り離して、客観的に対策を羅列しようとすると、下記の通りになると考えられます。

金銀パラジウム合金ではない金属を代用する

銀合金や他の金属を用いて補綴物をつくるということも考えるかもしれませんが、技工所の製作コストや収縮率の違いにより精度などの課題が浮き彫りになるかもしれません。また、保険治療であっても、変色しやすい材料で製作するのはどうなのか、という点も懸念事項かもしれません。

MIの志向性を強める

「極力削らない」というMI発想を強めていくというもので、今まで以上にCR充填でできるよう努めることでしょうか。または、自費治療にはなりますが、材料とシェード調整に拘ってボンディングを取り入れたりという方向性です。

自費補綴として、ジルコニアを超安価に提供する

(決して推奨するわけではありませんが)最低限の利益率だけ残して、ジルコニアを中心に今までの価格からは考えられないくらい超低価格で提供することで、保険診療すら選ばないという状況を作ってしまうことです。

自費補綴を中価格帯~従来価格で、いかに選んでいただけるかを追求する

自費補綴治療としては従来と変わらずですが、スタッフによるカウンセリングか担当医からのカウンセリングを徹底して行い、治療を選ぶ基準や価値観の熟成に、一層チカラを入れていくというものです。

いずれにしても、補綴物を施さねばならない患者さんを減らすわけにはいきませんので、いかにしてコスト高である金銀パラジウム合金を使用しないで済むかを模索しなければなりませんね。

経営戦略としましては、自費診療を増やし拡大していくことこそが、活路を見出すといえますが、その準備をしていく際の短期的な施策としては、それぞれ選択肢ではありますし、一長一短なのかなと思います。

今一度「材料代の高騰対策」という守りの意味でも、「業績アップ」という攻めの意味でも、自費補綴のマーケティングモデルをチェックしていただいても、よろしいかもしれません。

<本内容に関連するセミナー>
◆ミドルプライスセラミックモデル導入事例セミナー(2020年3月・4月)
https://lpsec.funaisoken.co.jp/funai-dental/seminar/055983_lp/

同じテーマで記事を探す

この記事を書いたコンサルタント

ページのトップへ戻る