「口腔機能管理のフィードバック」
- コラムテーマ:
- 診療報酬改定・保険改正
皆さんこんにちは。
船井総合研究所 歯科医院経営コンサルティングチームの歯科コンサルタントチームです。
本日は「口腔機能管理のフィードバック」についてお話致します。
口腔機能管理ですが、小児口腔機能管理料(100点)・口腔機能管理料(100点)・小児口唇閉鎖力検査(100点)など、保険点数も制定されるようになり、今後の歯科医院にとって重要な項目になってきていることも伺えます。
特に予防を強化している医院様はこういった部分も既に取り入れているかと思います。
ただこの口腔機能管理ですが、
「なかなか患者様にその重要性が伝わりづらい」、
「メンテナンスに繋がらない」
などといったお声もたくさんお聞きします。
また、「色々実施していくと、やること・伝えることが多くなってしまう」
というお声も同様に多くお聞きします。
そうなると、従業員にとって、それが作業となり、実施することだけがゴールとなってしまいます。
その結果、患者様の予防にうまく繋がっていないというケースもあるかと思います。
その際、下記、3つのポイントが重要だと考えています。
1つ目は、なるべく視覚化出来るモノを用いることです。
患者様にとって視覚化されているモノは理解しやすいです。
そのため、口腔機能管理加算で指定されている機器以外にも唾液検査や位相差顕微鏡などを用いても、伝わりやすさは上がると思いますし、経過を管理する指標としても広がると思います。
2つ目は、情報をなるべく絞ることです。
色々な検査などを実施すると、情報量が過多となり、逆に患者様が理解できないということもあります。
その場合、情報量を絞るか、絞るのが難しいのであれば、説明する機会をいくつかに分けるといいです。
3つ目は、改善提案も含めることです。
ただ状況を説明するだけでは不十分で、その後の改善提案が重要です。
例えば、咀嚼や噛むことに対する悩みであれば、補綴や入れ歯のやり直しなどの提案が望ましいかと思いますし、
汚れなどが目立つ場合は、ホームケアでの予防だとかを提案するといいかと思います。
このように、次に繋がることを患者様に伝えてあげると、改善とモチベーション向上に繋がります。
また、その時大事なのが、説明の統一です。
衛生士によって、 お伝えする内容・提案が違ってはいけないと思いますので、ある程度医院で決めておくことが望ましいです。
やることが多くなると、どうしても複雑になりますが、如何に視覚化・簡素化出来るかが大事です。
口腔機能管理は今後の歯科医院にとって重要項目ですので、
是非、医院の状況などを踏まえ、取り組んで頂けたら幸いです。
◾️この記事を書いたコンサルタント
歯科コンサルタントチーム
◾️監修コンサルタント
歯科・治療院・エステ支援部
マネージングディレクター
松谷 直樹
2000年株式会社船井総合研究所入社。2004年より歯科コンサルティングに携わる。
開業クリニックから日本有数規模の医療法人グループまでコンサルティングを行っている。コンサルティングのモットーは患者様が「この医院を選んでよかった」と思っていただけるような歯科医院づくり。長期にわたるコンサルティング契約先が多く、15年以上契約している歯科医院もある。
歯科医師会、各種スタディグループ、各種歯科企業での講演実績多数。ビジネス雑誌プレジデント誌における歯科特集への寄稿、デンタルダイヤモンド誌での連載実績、クオキャリア、Ciメディカル、FEED等の各種歯科企業発行機関紙への寄稿実績あり。
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