組織力の向上(会社好き・仲間好き・仕事好き)

2018年01月12日 (金)

コラムテーマ:
マネジメント(採用 教育)
お世話になります。
船井総研の砂川です。
本日は第三回目のブログです。
一昨日、昨日の内容については以下のURLからご覧ください。
① 2025年以降を見据えた2020年までの経営計画
/425-45/
② 来る人口難に備えた生産性向上
/425-46/
本日は、
③ 組織力の向上(会社好き・仲間好き・仕事好き)
についてです。
最後にお伝えする内容は、
船井総研が展開する、現在、国内で最も受けられている
(約1500社)組織力診断テストから、
それらの数値をもとに、今後存続する組織のルール化を
行ったので、その内容をお伝えします。
組織力診断では、持続的な成長のために必要な組織体制の
整備状況がチェックできます。
ご興味がおありな方はこちらをご覧ください。
本調査では、日本国内にある企業の平均値、
グレートカンパニーと定義される組織の平均値、
スタートアップ企業と定義される組織の平均値などと
比較することができます。
また、国内最大の歯科医院経営研究会であり、
当社の主催するFDIの会員様の平均数値、
生産性の高い医院の数値の特徴、
離職率の低い医院の数値の特徴などがわかってきました。
この組織力診断の数値が、ある一定以上にない組織は
今後の存続は極めて難しいと考えています。
詳細は今後船井総研の歯科医院経営.COMにて
公開しますので、詳しくはそちらをご覧ください。
①、②の内容を通して、お伝えしたかったことは、
・ひとまず2020年を目処にした経営計画の策定
・デジタルシフトも視野に入れた省人化をすること
ということですが、
つまり、シンプルに言い換えれば、2020年までに
人を使わずに生産性を上げましょうということです。
ここで言っているのは全く人を使わずにということではなく、
かける必要のないところに人員を割くのはやめましょう
ということです。
そこで、それでは人は何をするべきなのかという
議論に帰着します。
昨日の内容でも触れましたが、
10〜20年後には現存する仕事のおよそ半分が
なくなると言われています。
業界団体や法律の関係もあるので一概には言えませんが、
技術的に言えば、例えば、トラック運転手やタクシー運転手
などは既に必要はないかもしれません。
医療機関においても同様のことが言えます。
例えば、わざわざ人がやる必要のないような対応しか
できない受付さんがいたとすれば、真っ先に仕事としては
なくなっていくでしょう。
つまり人が行うことで付加価値の提供が期待できる仕事や、
クリエイティブな要素が求められる仕事以外は
今後ほぼ全てAIに代替され、自動化されていくでしょう。
まるでSFの世界のようですが、
シンギュラリティの問題が叫ばれているのはこのためです。
自動化に頼る部分は頼り、人にはクリエイティブな要素が
入った仕事をしてもらうわけですが、
後者に関しては、①の経営計画が大きく影響してきます。
土台となる、ミッション、ビジョン、行動指針が明確に
定まっていて、それが社員にしっかりと浸透している、
しかも経営計画自体がワクワクするものである
必要があるからです。
見るだけで従業員のやる気が漲る、
そんな経営計画を立てなければならないのです。
クリエイティブ要素の強い仕事をする際には、
金銭面などの外発的な動機付けよりも、
例えば共感、自己実現などの内発的な動機付けの方が
圧倒的に成果に影響を与えるという研究結果があるからです。
※ダニエル・ピンクの書籍に記載されてます。
いかにワクワクし、やる気を引き出す経営計画書を
作れるかというのが大切です。
間違いなく言えることは、
組織的に患者さんに最高の治療を提供し続けようと
するならば、
Customer Happiness ≦ Employee Happiness
でないと実現不可能であるということです。
つまり、スタッフさんが働きがいのある医院で幸せに
仕事をしているという事実と、誇りを持ち仕事をして初めて
患者さんに価格以上の付加価値を与えることができる
ということです(満足=価値/価格)。
それと同時に繋がってくるのが、冒頭に申し上げた
組織力診断になります。
トップとしての想い、考え、方向性が伝わっているか、
組織へのロイヤリティや共感はどうか、
上司との信頼関係、仲間との関係性はどうか、
働きやすい環境か、待遇面に問題はないか、
ずっと働きたい組織であるか、などが数値で一目瞭然になり、
これが結果的に生産性を上げることや、離職率の低下に
繋がることが今回の組織力診断の結果からわかりました。
これから、日本は人が大きく足りなくなることは
間違いのない事実です。避けられない未来です。
その環境下において、人は何をしていくのかと言えば、
人にしかできない仕事をより生産性高く行うこと、
そしてその動機付けをすることも同時に求められるのです。
仕事好き、仲間好き、会社好きの人財育成、
組織開発を目指し、行う必要があります。
非常に難易度の高いことです。
ただ、①、②の内容でお伝えした通りですが、
何の脅しでも無く、待った無しの状況です。
弊社の歯科医院経営研究会(FDI)の会員様方の多くは
この実態に気づき、いち早く動き始めています。
日本の歯科医療を支える、多くの歯科医師の皆様に
2018年にいち早くお伝えしたく、
3日連続の配信をさせていただきました。
できることから動き出しましょう。
本日も長文になりましたが、
最後までお付き合いいただき誠にありがとうございます。
本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
(株)船井総合研究所
歯科・動物病院グループ GM / FDI主催
砂川大茂

 
 

◾️監修コンサルタント

歯科・治療院・エステ支援部
マネージングディレクター

松谷 直樹

2000年株式会社船井総合研究所入社。2004年より歯科コンサルティングに携わる。
開業クリニックから日本有数規模の医療法人グループまでコンサルティングを行っている。コンサルティングのモットーは患者様が「この医院を選んでよかった」と思っていただけるような歯科医院づくり。長期にわたるコンサルティング契約先が多く、15年以上契約している歯科医院もある。
歯科医師会、各種スタディグループ、各種歯科企業での講演実績多数。ビジネス雑誌プレジデント誌における歯科特集への寄稿、デンタルダイヤモンド誌での連載実績、クオキャリア、Ciメディカル、FEED等の各種歯科企業発行機関紙への寄稿実績あり。

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