「国民皆歯科健診」からわかる今後の訪問歯科について
皆さんこんにちは。
船井総合研究所・歯科グループの松本です。
今回は表題の件について、書かせていただきます。
国民皆歯科健診からわかること
国民皆歯科健診に関する具体的な内容は弊社松谷が1ヶ月ほど前に内容を記載しているため、是非ご覧いただけますと幸いです。
https://dental.funaisoken.co.jp/%E3%80%8C%E5%9B%BD%E6%B0%91%E7%9A%86%E6%AD%AF%E7%A7%91%E5%81%A5%E8%A8%BA%E3%80%8D%E3%81%8C%E6%AD%AF%E7%A7%91%E5%8C%BB%E9%99%A2%E7%B5%8C%E5%96%B6%E3%81%AB%E5%8F%8A%E3%81%BC%E3%81%99%E5%BD%B1%E9%9F%BF/
ここで言われている「国民皆歯科健診」とは「生涯を通じた歯科健診」ということを示し、歯周病を起点とする全身疾患の予防、健康寿命を延ばすことで医療費を抑制するのが狙いです。
また厚生労働省の調査結果によると、定期的な歯科検診の受診を行い、歯やお口の環境
の変化にいち早く気づき、整えることで、年間の医療費が約34万円削減できること
がわかっています。(下図を参照)
※厚生労働省HP https://www.mhlw.go.jp/content/12401000/000486433.pdf
こういった観点から国民皆歯科健診は持続可能な社会保障制度のために必要な施策の一つであると言われております。
今後の訪問歯科の需要について
今回の国民皆歯科健診では「生涯を通じた歯科健診」というキーワードが入っております。
このことから介護施設の入居者・在宅の利用者の方も対象になってくると考えており、医院様から訪問して健診していく流れになるかと存じます。
そのため、訪問歯科の需要も増加傾向にあると考えられるため、訪問歯科を少しでもやっていきたいと考えている医院様がいらっしゃいましたら、今からでも訪問歯科に関する内容を院内でもアピールしていくのが良いかと存じます。
患者様の約9割の方が「訪問歯科」というキーワードを聞いたことがないかと思いますので、まずはかかりつけの医院様が「訪問歯科」を実施している旨、お伝えしていきましょう。
①初診時に訪問歯科の三つ折りパンフレットを配る
②訪問歯科に関するポスターを掲示する
③子供の連れ添いで来ている方へ声掛けを実施する。
④コロナで通院できなくなった患者様への電話アプローチを実施する。
例)75歳以上で2年以上通っていない方を対象に架電を実施するなど
訪問歯科を本格的に取り組めない医院様でも、上記の対応を継続することで外来から訪問へ誘導できると考えております。
また上記を体制化することで、訪問歯科チームがビジョンである「通院されるファン患者様を最期のワンスプーンまで支える地域のかかりつけの歯科医院を目指す」第一歩になると考えております。
<2022年上期の参加多数セミナーが追加開催決定>
スタッフ主導で月間33万点を達成する訪問歯科セミナー
~2025年まであと3年、突入する超高齢化時代の歯科医院に必須の在宅診療を『今』捉える!~
メインゲストである鹿児島セントラル歯科様は、このセミナー開催後に40万点を突破されています。これまでの変遷や成功要因を振り返ると、先にあげた『時流適応と本質の追求』、口腔衛生管理加算の提案による介護施参入や、摂食嚥下・食支援の取り組みがあります。また、現在、法人のマネージャーを務められる高田氏は、外来受付、助手業務、TCとしてのカウンセリング業務、そして訪問歯科部門の立ち上げ担当者と様々なお仕事を歴任されてきた、まさに医院の内外、保険、自費を行き来する『地域包括ケア時代のスタッフさんの新しいロールモデル』で、2025年以降を見通す際、歯科医院に勤める多くのスタッフ様方の参考となるでしょう。
この機会を是非ご活用いただければと思います。
拝読いただき、誠にありがとうございました。
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