超有料級!いくつ当てはまる?【理想の歯科経営度チェックvol.3】貴院の現在地と伸びしろ大公開

2024年01月16日 (火)

コラムテーマ:
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いつもお世話になっております。
船井総合研究所、歯科ユニットマネージャーの
伊藤崇でございます。

お忙しいところ、こちらのメールマガジンをご開封いただき、
誠にありがとうございます。
今回も引き続き“何度も読み返したい”有料級のメールマガジン続編を執筆しました。

今回は、憧れの歯科医院経営システム「THE・MODEL」解説の中で、
船井流経営法である“差別化の8要素”を如何にして歯科医院経営に繋げられているか?
という視点のチェックです。

まず、差別化8要素とは、
・立地
・規模
・ブランド
・商品力
・価格力
・販促力
・接遇力
・固定化力

です。
なお、開業までに決められるのは最初の3項目(立地、規模、ブランド)になり、
戦略的要素といえます。
また、開業後の企業努力で変動するのが、その後の5項目(商品力、価格力、販促力、接遇力、固定化力)になり、戦術的要素になります。

それでは、一項目ごとに歯科医院経営に繋げて解説いたします。
貴院の現状と比較しながら、下記をお目通しください。
では、8要素のチェックです!
いくつ網羅されておりますでしょうか?

■容易に変えられない差別化要素
①立地

→どこで開業するか?まずは何より最初に差別化できるポイントです
都心部or郊外×駅前or地方の4象限に分けられます
→それぞれにメリットがありますが、例えば「都心部×駅前」ですと、流入人口が多く認知度が高いため、勝ち筋になるものの、近年では大手歯科医療法人様の出店が多く、競合力が高く熾烈な戦いとなります
→逆に「郊外×地方」は、流入人口が少なく認知度が低いが、競合性が低く、この後の要素の「規模」で勝負することで認知要素をカバーし、圧倒的な勝者になる可能性を秘めています。
→人材確保(採用)が最大の課題となります(大手ショッピングモールが地方に出店し、近隣の集客をまるっと包括する戦略)

②規模
→坪数ならびにユニット台数をどれくらいの大きさ/台数にするか?
→基本的に大きい方が有利です。理由は、歯科医院経営は「1時間当たりの客数×自費率で左右する客単価=業績」になるため、ユニット台数が多ければ前者の「1時間当たりの客数」を増やすことができるためです
→また、様々なニーズに合わせた使い方(キッズルーム、カウンセリングルーム、MFTスペース等)ができるため、この後の「ブランド」を表現しやすくなります
→前途の立地選定で実現可能な規模が変わります。そのため、立地×規模=開業時にまずは考えるべき戦略であるといえます

③ブランド
「なぜ、患者様は当院を選んだ方が良いか」をいかに明確にするか?
→医療機関である歯科医院経営では、国民皆保険制度がある中で、根本的なブランドを入れにくい業界であるうえで、どのように自院のブランドを確立するかが、戦略的要素として重要になります
→逆に言えば、「貴院じゃなきゃいけない」というブランドが明確化できれば、簡単に真似が出来ない差別化要素になります
どんな患者様を呼ぶための医院か?というペルソナを明確にすることで、どんなブランドにするべきかが明確になります
→院長(経営者)の強みというプロダクトアウト要素と、地域特性(競合や年齢分布など)から逆算したマーケットインの両軸で決定する必要があります。
→小児特化や自費特化など、分かりやすいブランド設定は、内装や設備にも影響します。その分、ブランドの色を出しやすい代わりに、後からのブランド変更は困難となります

■企業努力で変えられる差別化要素
④商品力

→貴院で取り扱うメイン商品(診療科目)を何にするか?また、その商品レベルをどれだけ競合より高められるか?
→保険診療はもちろんのこと、自費診療において何を取り扱うかがポイントです。つまり、診療範囲と、その診療レベルと言い換えられます
→基本的な流れは「まずは何か一つ、勝てる商品(診療科目)を持つ」です。その後は、2つに分かれます。一般的には「勝つ商品(診療科目)を増やしていき、総合化する」ですが、「一つの勝てる商品(診療科目)を圧倒的に地域の一番レベルまで引き上げ、商圏を広げる」もあります(小児特化医院、矯正特化医院、訪問診療特化医院など)
→ここでの注意点は、「同じ商品(診療科目)で、客(患者様)が選べないほどの自費商品数を持つと、逆に自費選択率が低下する」という点です。これはジャムの法則とも呼ばれており、例えば補綴治療において5つ以上の違いのわかりずらい商品が並ぶと、何を選んで良いか分からなくなるという心理効果です。

⑤価格力
→どの商品(自費診療)を、いくらで提供するか?貴院の商品は、競合分析のうえで決定されていますか?なぜ、その価格にしているか、論理的な根拠はありますか?
→地域の認知が低く、「累計〇〇症例」などの社会的証明力(多くの方に選ばれている)が出せない時期は、まず行うのがコストリーダーシップ戦略(同じ商品で、どこよりも手が届きやすい価格)です
→近年では、患者様はDrショッピング(競合医院と比較しながら選択を決定する)ため、価格力は差別化の要にもなります
→社会的証明力ならびに、前途の商品力(特に商品レベル)が高い場合には、あえて競合よりも高くすることで、インテリジェンスの高い患者層に恵まれ、ブランド構築にもなります

⑥販促力
→如何にして最善の治療(商品)を選択してもらうための体制を整えていますか?販促力は情報発信力とも言い換えられます
WEB上(ホームページや治療科目ごとの専用サイト)の販促力(正しい情報をどこよりも詳しく)はありますか?
院内の販促(適切なタイミングで、適切な説明と、適切なお渡しツールの整備)はできていますか?
→客(患者様)は、選択するための情報が足りない場合、基本的には必要最低限の商品を選択されます。歯科医院経営の場合、自費率で販促力を測定することができますが、自費率が38%未満の場合には、販促力に伸びしろがあるといえます

⑦接遇力
→その名の通り、接遇力=ホスピタリティは十分ですか?ここに対する教育投資はされていますか?判断する指標はありますか?
→主体性に任せた接遇は、院長(経営者)の見えないところで問題を抱えているケースが多くあります。客(患者様)が最初に見る顔、最後に見る顔は、院長ではなく、受付メンバーです。「ピークエンドの法則」にもある通り、最後の記憶が強烈に残ります。どれだけチェアサイドで素晴らしい接遇を行っていても、受付メンバーの接遇次第で医院評価は大きく左右されます
→また、この後の「固定化力」を上げれば院長が対応する患者割合が減少します、すなわち、患者様が接したメンバーが、貴院の接遇力を決定します
→歯科医院のイメージを逆算して、貴院のブランドにも合わせた、最適な接遇のイメージを院長が持ったうえで、メンバー教育する必要があります(おじぎの角度や手の位置、スカーフの巻き方が接遇ではありません)

⑧固定化力
→リピーターをどれだけ増やせるか?という差別化要素ですが、歯科医院経営では、「メンテ移行率」ならびに「メンテ継続率」とも言い換えられます
→治療中断防止の仕組みはありますか?そのうえで、メンテ移行率(新患~治療~治療終了~SPT/P重防移行)は計測していますか?また、メンテ移行した患者様の継続率は把握できていますか?
→各移行率について、新患数を100とした場合、
・新患 to 治療終了:70%(70人)
・治療終了 to 新規メンテ予約確定:90%(63人)
・新規メンテ予約確定 to 新規メンテ来院:90%(57人)
・新規メンテ来院 to 2回目以降メンテ予約確定:95%(54人)
・2回目以降メンテ予約確定 to 2回目以降メンテ来院:90%(49人)
継続率の目標数値となります。

いかがでしょうか?
タイトルに「超有料」と書かせていただきましたので、
その名に恥じぬよう、執筆いたしました。

8項目のうち、一つでも伸びしろがあった場合、
気づかぬうちに“もったいない”ことが起きている可能性が高いといえます。
では、どうすれば解決できるのか?
また、どの順番から解決しなければならないか?

その答えが、ここにあります。
歯科医療法人システムを整備し、
勤務医Drが分院長になれるほど活躍できる仕組みを大公開します。
今回は憧れの歯科医療法人経営システム「THE・MODEL」と銘打ち、初公開します!
ゲストは、あの「あゆみ歯科クリニック」様(京都府ご開業)の福原理事長でございます!

こちらをお読みの先生、ご興味はいかがでしょうか?
先生が夜お休みになる前に思い出してしまう、
そのお悩みの解決法が、ここにあります。

■憧れの歯科医療法人経営システム「THE・MODEL」セミナー
https://www.funaisoken.co.jp/seminar/108831

2024年2月18日(日)13:00~16:30 @東京丸の内オフィス
2024年2月25日(日)13:00~16:30 @大阪淀屋橋オフィス

最後までお読みいただき、
誠にありがとうございます。
この度の“THE・MODEL”という新しいセミナー企画から、
今後ますますの業界発展ならびに、
ご来院いただく患者様の“健口=健康”を延伸し、
より強い日本の創造に寄与できればと存じます。
宜しくお願い申し上げます。

なぜ、あゆみ歯科様は勤務医がこぞって圧倒的に医業収益を上げるのか?
~勤務医が次々成長し分院長としても活躍できるようになる秘伝の仕組み~

◾️この記事を書いたコンサルタント

伊藤 崇

プロフィール詳細

大手歯科メーカーでの営業、レセプトコンピューターメーカーでのマーケティング責任者を経て、
船井総合研究所へ入社。
長年の豊富な現場経験と、大学院で学んだ経営学修士の知識から、集患・定着・単価アップのノウハウを提供するだけでなく、組織マネジメントからノウハウ定着までのご支援を行う。
訪問歯科拡大と外来強化だけでなく、経営者と従業員との人間関係を円滑にすることで全体最適化を図り、経営者のビジョンと理念経営を叶えるコンサルタント。

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