訪問歯科の始め方（スタッフ賛同と理解）
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訪問歯科の始め方
皆様、こんにちは！
株式会社船井総合研究所の奥田晋平でございます。
さて、表題の通り、「訪問歯科の始め方」についてご案内いたします。
院長先生からよく「訪問歯科を始めたいが、何から始めて良いかわからない」という相談をいただきますが、私は必ず始めに「訪問歯科を始めたいきっかけは何ですか？」とお聞きします。
・通院が困難となった患者様の為に始めたい
・スタッフの要望があり取り入れたい
・か強診の施設基準を満たしたい
・外来診療＋αで売上の拡大、拡充を図っていきたい
様々ありますが、訪問歯科の始め方として、まず大事な一歩は、訪問歯科を始める目的をスタッフに賛同、理解を得る事です。
外来に通院されていた患者様が通院困難になった事で始めたい、スタッフの要望として始めたいといった理由であれば、既に賛同を得ているケースが多いかと思いますが、昨今の診療報酬改定から、か強診の施設基準を満たす為、収益性を考え、訪問歯科を始めたいという歯科医院様も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
もちろん、か強診の基準を満たすためだけ、という点ですと訪問歯科は、院長先生お一人でも始められますが、実際に訪問依頼があった際に、受付の対応が不十分であったり、ケアマネージャーとの連携が上手く取れず、結果的に医院自体の評判を下げてしまった、という医院様を何件もみています。
訪問歯科特有の受付方法、診療情報提供の重要性、継続した口腔ケアアプローチを理解していなければ結果的に継続した集患が出来ず、いずれは、か強診の算定基準も満たす事が難しくなってくるでしょう。継続的に訪問歯科を続ける為には、スタッフ（特に歯科衛生士）の協力は必要不可欠なのです。
訪問歯科を始める場合は、まず目的（なぜ訪問歯科を始めるのか）をお話いただき、スタッフとの温度間を確認し賛同を得た上で始める事をお勧めします。収益性だけでなく、実際に訪問歯科は患者ご本人やご家族から感謝のお言葉をいただく機会が多い事、社会性があり地域貢献も含めた活動として重要である事を説明されると、より共感を得られるでしょう。
また、訪問歯科は患者ご本人のみでなく、ご家族、看護師、ヘルパー、内科医等の他職種連携が非常に重要となります。連携を図る上でも、歯科医院様におかれましては訪問部としてスタッフ編成を行い、始められる事をお勧めいたします。
今回は、訪問歯科の始め方（スタッフの賛同と理解）についてご説明しました。
今後も訪問歯科の始め方として、
・届出と介護算定について
・外来からできること
・訪問器具の準備
・診療受付と運用書類の準備
・院外広報活動
について、項目毎に追ってご紹介させていただきます。
最後まで、お読みいただきありがとうございました。
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◾️この記事を書いたコンサルタント
奥田 晋平
◾️監修コンサルタント
歯科・治療院・エステ支援部
マネージングディレクター
松谷 直樹
2000年株式会社船井総合研究所入社。2004年より歯科コンサルティングに携わる。
開業クリニックから日本有数規模の医療法人グループまでコンサルティングを行っている。コンサルティングのモットーは患者様が「この医院を選んでよかった」と思っていただけるような歯科医院づくり。長期にわたるコンサルティング契約先が多く、15年以上契約している歯科医院もある。
歯科医師会、各種スタディグループ、各種歯科企業での講演実績多数。ビジネス雑誌プレジデント誌における歯科特集への寄稿、デンタルダイヤモンド誌での連載実績、クオキャリア、Ciメディカル、FEED等の各種歯科企業発行機関紙への寄稿実績あり。
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