訪問歯科の始め方!何から準備していいか分からない方向け!
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訪問歯科の始め方:訪問器具の準備
皆様、こんにちは!
株式会社船井総合研究所の奥田晋平でございます。
さて、表題の通り、「訪問歯科の始め方」についてご案内いたします。
今回は、訪問器具の準備について解説してまいります。
■ポータブルユニット、レントゲン、車両は本当に必要??
訪問歯科といえば、ポータブルエンジンやユニット、レントゲンに加え車両の準備が必須か。一気に揃えるには、高額で費用負担も大きく、始めの一歩が出にくいですよね。
もちろん全て揃えているに越した事は無いですが、今から始める!という段階で、全てを一度に揃える必要はありません。
特に、車両は、始まっていない段階から訪問専用で購入する事はしない方が良いでしょう。医院半径1Km~3Km圏内の患者様であれば、自転車やバイクで伺う事も可能です。車の移動手段が必要であれば、所要時間によっては、レンタカーやカーシェアを利用するのも一つの手段です。
そして、機材に関しても、ポータブルエンジンがあれば、軽度なC処置や義歯調整等、応急処置としては可能なケースも多いと思います。
外来と同等レベルの処置内容を行なう想定であれば、ユニットやレントゲンの購入をしていく必要はあるでしょう。それらを揃えるかどうかは、医院の近隣歯科医院状況もしっかり確認した上で、検討される事をお勧めします。
近隣歯科の市場状況が分からない等ございましたら、一度弊社へお問合せください。
■訪問歯科を始める為に準備しておくべきこと
では、いざ訪問歯科の依頼を受けました。となった際に、診療器具についてどのような準備をしておくべきなのか、ご紹介いたします。
①口腔ケア、義調、C処、抜歯等、治療項目別で予め使用道具を仕分けしておく
②治療毎にツールボックス(バック)に収納する(ホームセンターで1,000円程度のもの)
③診療用シート、訪問スタッフ用スリッパを用意しておく
外来と違って治療に必要な器具全てがその場で揃っている状況ではないので、問い合わせ時に患者様の症状をしっかり確認しておく事は非常に重要です。
また近隣患者様のご自宅に自転車やバイクで伺う場合は、持参できる機材や器具は限られるので、予め処置内容に合わせ仕分けておく事で、余計な物を持参する必要がなく、持参忘れや、患者様宅に置いてきてしまったなども防ぐ事ができます。
収納するツールボックスは、コンパクトで持ち運びがし易い取っ手がついているものが良いでしょう。口腔ケア用品や処方薬など細かいものが入るボックスは、100円均一で販売されているような小さなケースで仕切りし、取り出し易いよう整理しておきましょう。
患者様やご家族は診療器具や診療ボックスを意外と見ています。口腔内に入るものなので当たり前ですよね。器具だけでなく、ボックスも劣化し汚れが目立つ場合は、早めに買い替えましょう。(買い替え頻度も早いので安価なものをお勧めします。)
そして、ご自宅や施設であっても患者様の生活スペースにお邪魔させていただく訳ですので、汚したりする事が無いよう診療用シートやMYスリッパを持参されると良いでしょう。
診療用シートはツールボックスや機材(ユニット等)が置ける1㎡程度の大きさ、机の上に診療器具を置く30㎠程度のもので十分です。シート上で作業する事を心得ておく事で、忘れ物防止にも役立ちます。
この辺りは、患者様やご家族が言いにくい点になりますので、きっと喜んでいただけると思います。
■訪問歯科で持参する基本的セット
では、実際に現場へ持参するものとして、どのようなものを用意しておくと良いでしょう。
こちらは、基本的なセットですが、ご参考ください。
診察器具 | 基本セット(ミラーピンセット、エクスプローラー、エキスカベーター) |
口腔清掃 | 歯ブラシ(やわらかめ推奨)、歯間ブラシ、タフトブラシ、ハンドスケーラー、義歯ブラシ、口腔ジェル、ワセリン |
衛生用品 | ペーパータオル、滅菌ガーゼ、アルコールガーゼ、ゴミ袋 |
照明器具 | ヘッドライトもしくは懐中電灯(ペンライトでも代用可) |
診療機材 | ポータブルエンジン、血圧計、パルスオキシメーター |
その他 | 診療カルテ、薬袋、薬情、ゴミ袋、ガムテープ、ミニ箒、MYスリッパ、養生シート |
加えて、患者様の主訴に合わせた治療道具・薬剤を持参すれば応急処置としては対応できるのではないでしょうか。
ご高齢の患者様の特徴で、口唇や口腔内が乾燥されている方が多い事から、開口時に傷が開かないよう口腔ジェルやワセリンで保湿して予防する事や、診療用シートやスリッパの持参に加え、ゴミ掃除用のミニ箒やガムテープ(衣類、カーペット汚れに最適)を持参する事は、患者様やご家族に対する細やかな気遣いとして、喜んでいただける一つのテクニックではないかと思います。
今回は、訪問歯科の始め方:訪問器具の準備について解説いたしました。
もっと詳しく知りたいという方は、ぜひお問合せください。
今後も訪問歯科の始め方として、
・診療受付と運用書類の準備
・院外広報活動
について、項目毎に追ってご紹介させていただきます。
最後まで、お読みいただきありがとうございました。
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◾️この記事を書いたコンサルタント
奥田 晋平
◾️監修コンサルタント
歯科・治療院・エステ支援部
マネージングディレクター
松谷 直樹
2000年株式会社船井総合研究所入社。2004年より歯科コンサルティングに携わる。
開業クリニックから日本有数規模の医療法人グループまでコンサルティングを行っている。コンサルティングのモットーは患者様が「この医院を選んでよかった」と思っていただけるような歯科医院づくり。長期にわたるコンサルティング契約先が多く、15年以上契約している歯科医院もある。
歯科医師会、各種スタディグループ、各種歯科企業での講演実績多数。ビジネス雑誌プレジデント誌における歯科特集への寄稿、デンタルダイヤモンド誌での連載実績、クオキャリア、Ciメディカル、FEED等の各種歯科企業発行機関紙への寄稿実績あり。
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