目標値の立て方

2020年01月27日 (月)

コラムテーマ:
その他

皆さんこんにちは。
船井総合研究所の歯科コンサルタントチームです。
本日は目標値の立て方についてお伝えします。

年が変わり既に今年も目標も決まっている医院様も多いかと思います。
今回、この目標値に対してどう組み立てていくかをお話致します。
既に作られた方も今から作る方も是非、参考にして頂けたら幸いです。

まず目標値を立てる上で大事なのが、現状把握です。
こちらご相談を頂く医院様からはよく「だいたい~」だとか「~ぐらい」だとか、というご返答を頂きます。
それが下1桁ぐらいはいいかもしれませんが、数値データによっては下2桁もしっかりと把握した方がいい場合がございます。
また、全体の売上しか把握していないというのも望ましくはありません。
メンテナンスの患者数がいくつなのか、自費の割合はどれぐらいなのか、などカテゴリーごとの数値もなるべく把握して頂くことが望ましいです。

現状が把握出来たら、次は目標値の設定です。
目標値の設定の際、全体の売上の目標値だけでなく、それに向けた各部門やカテゴリごとの目標値の設定も需要です。
メンテナンスが何件・新患が何件など。この割合を考えるのが重要です。

勿論、現実離れした数値を目標にするのは実現不可能なので良くはないです。
その際、今までの成長スピードや現状の稼働人数なども考慮することが望ましいです。
例えば、今年チェアを増設した。
という場合は、過去に1台あたり診ていた患者数や売上を算出し、それを目標値に計上するのがいいかと思われます。
同時に今の状況も掛け合わす必要があります。
新患数が多くて対応が出来ないというならそのまま計上してもいいかもしれませんが、チェアを入れても稼働できる人数が足りないのであれば、その足りない稼働分を引く必要があります。

このように大きな目標を立て、それに向けた割合を考え、構築する必要があります。
その時、売上の上方・下方修正も起きる場合があると思います。

現状、業績が常に右肩上がりだから目標値など設定しなくて大丈夫という発想でいる方も中にはおられるかと思います。
しかし、そのうち、頭打ちになってくる時がきます。競合が多い歯科業界の中で、何となくという経営では尚更のことです。
少なくとも3ヶ年は細かく数値計画を立て、5年~10年スパンでは大きな目標を立てることが望ましいです。
大きな中長期的な目標は「この地域で一番になる」だとか「小児患者のメンテナンス中心の医院を構築する」などでも構わないかと思います。

その目標を立てることで、自ずとやらなければいけないことも出てくるかと思います。
また、このような目標は書き残し、いつでも見れる状態にしておくと実現する可能性が高まります。

是非、目標達成に向けて医院経営を実践して頂けたらと思います。

◾️この記事を書いたコンサルタント

歯科コンサルタントチーム

プロフィール詳細

◾️監修コンサルタント

歯科・治療院・エステ支援部
マネージングディレクター

松谷 直樹

2000年株式会社船井総合研究所入社。2004年より歯科コンサルティングに携わる。
開業クリニックから日本有数規模の医療法人グループまでコンサルティングを行っている。コンサルティングのモットーは患者様が「この医院を選んでよかった」と思っていただけるような歯科医院づくり。長期にわたるコンサルティング契約先が多く、15年以上契約している歯科医院もある。
歯科医師会、各種スタディグループ、各種歯科企業での講演実績多数。ビジネス雑誌プレジデント誌における歯科特集への寄稿、デンタルダイヤモンド誌での連載実績、クオキャリア、Ciメディカル、FEED等の各種歯科企業発行機関紙への寄稿実績あり。

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