歯科医院の事業承継のポイント

2019年01月17日 (木)

コラムテーマ:
院外マーケティング

皆さま、こんにちは。
船井総合研究所 松谷直樹でございます。
歯科医院の事業承継の方法は何点かの方法があります。
・親子間での事業承継
・第3者への事業承継
まず、親子間での事業承継に関してのポイントを考えてみます。
親子間での事業承継は、一つの理想形と考えます。
資金面での大きな問題が発生しにくいからです。
親子間での事業承継のポイントは、診療面にあることが多いようです。
具体的には、今まで行ってきた診療スタイルと
子息が実施していきたい診療スタイルが異なることが多いからです。
これは時代背景や教育環境が異なるためです。
どちらかがよい、悪いという観点ではなく、
どのように融合すれば医院が発展するのか、
患者にとってメリットがあるのか、
互いにまたは、従業員が働きやすい環境となるのか
という観点で進める必要があると考えます。
また、期間を定めて、いつまでに何を担当し、何の役割を渡していくのかということを決めておくことが大切と考えます。
次に第3者への事業承継について考えます。
第3者への事業承継は、売却をする場合と、土地建物を現院長が所有している場合、
貸し出すという場合があります。
また、第3者というのは、既存の勤務医という場合と勤務医ではない歯科医師という場合が考えられます。
よって、いくつかのパターンがあると言えます。
売却をする場合の金額をどのように定めるかですが、
医院の評価は、既存の設備機器に加え、現在どれくらいの売上と患者数がいるかということによって変わってきます。
同じ売上でも保険と自費の比率によっても、評価金額は変わってきますので、
専門の方に相談をしておく必要があるでしょう。
また、買い手に取ってみると一定の金額が必要になることから
魅力的な医院であることが必要になるでしょう。
また、医院を貸し出し、賃借料として月々支払いを受けるという形もありますが、
売却に比べて、ハードルは低いと考えられます。
いずれにしましても、第3者への事業承継の場合、相手先を探すことが必要になりますので、
すぐに見つからない可能性もあります。
余裕を考えれば、数年間以上の期間を考慮しておくことも必要かと思います。

◾️この記事を書いたコンサルタント

松谷 直樹

プロフィール詳細

売上、利益の向上を大切にしながらも、「本当に患者さんに喜んでもらえる歯科医院作り」をコンサルティングの第一の目的に している。 「歯科医院は患者さんに喜んでもらえるためにある」「経営ノウハウは患者さんに喜ばれるような歯科医院作りのために活用するべきだ」という信念を元にコン サルティングを実施。 実現可能な提案と口頭だけでなく提案内容を実際に現場に落とし込み、実行するコンサルティングのスタイルを実行している。

◾️監修コンサルタント

歯科・治療院・エステ支援部
マネージングディレクター

松谷 直樹

2000年株式会社船井総合研究所入社。2004年より歯科コンサルティングに携わる。
開業クリニックから日本有数規模の医療法人グループまでコンサルティングを行っている。コンサルティングのモットーは患者様が「この医院を選んでよかった」と思っていただけるような歯科医院づくり。長期にわたるコンサルティング契約先が多く、15年以上契約している歯科医院もある。
歯科医師会、各種スタディグループ、各種歯科企業での講演実績多数。ビジネス雑誌プレジデント誌における歯科特集への寄稿、デンタルダイヤモンド誌での連載実績、クオキャリア、Ciメディカル、FEED等の各種歯科企業発行機関紙への寄稿実績あり。

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