現場で感じる訪問歯科市場の”これから”起こる変化について

ブログをお読みいただきありがとうございます、
歯科医院経営コンサルティングチームの若木と申します。
 
本日は多くの医院様にお集まり頂き、好評のうちに閉会となった先日の訪問歯科セミナー2019の内容について触れさせて頂きつつ、
私が全国の現場で日々感じる、訪問歯科の市場でこれから起こるであろう変化について書きたいと思います。
 
セミナー開催後のアンケ―トからも明らかになった点として、訪問診療にこれ程の取り組み、診療技術のバリエーションがあったことについて、
参加された先生方は一様に驚いておいでのようでした。
『訪問診療は外来のできない先生のやることでしょう?』という考え方も時代錯誤ですが、
一般的に行われている訪問歯科が治療だけ、ケアだけ、入れ歯だけで、10年前よりさしたる変化を遂げていないのも事実です。
 
したがって、介護職からも、
・入れ歯は噛めないものですよね?
・口腔ケアは自分達でできるので、歯医者さんの介入は不要です
・営業によく来られますが、無料検診やってます、ばかりですね
、というような意見がでてくるばかりか、地域包括ケアのマップを見ると、
『医師、看護師、薬剤師、地域包括支援センター、ケアマネージャー、ヘルパー』と各職種が並ぶ中、
歯科が入っていない、みたいなケースも往々にして見られるのがリアルな現状と感じています。
(誤解がないようにお伝えしておくと、そうでない先生方も勿論いらっしゃいます。)
 
業界問わず、良くない商品は選ばれませんし売れません。逆に、良い商品はどう伝えても選ばれます。
では、高齢者や介護職が今求めているもの、歯科医院が応えることができるものは何なのか。
それは、『食べることを入口とした心身の健康の支援』に他なりません。
高齢者の楽しみはどこで聞いても食事が一番ですし、介護職のお悩みのど真ん中は、
・食べてくれない
・体重が減っている
・よく熱が出て入院する
・(筋力低下により)歩くことが難しくなっている
・認知症が進行して意思疎通が困難になっている
というような全身や生活に関係することであって、歯が痛いや入れ歯を作りたいではない訳です。
先生方はご存知の通り、食事をしっかり噛めて、色んなものを食べることができれば、
上記のお困りごとのほとんどに少なからず応えていくことが出来るのではないでしょうか?
 
訪問歯科が行うべきことは端的に3点、
①咀嚼 ステージにあわせた噛める、食べれるお口づくり
②嚥下 (しっかり咀嚼できる前提で)嚥下評価及び指導、食形態・食姿勢などの助言
③ケア 衛生状態の維持、口腔機能の維持・向上、健康サポート
です。
このいずれもに外来とは異なる、また昨今注目され始めている診療技術があります。
例えば、③ならユマニチュードを活用した口腔ケア。ご存知でしょうか。
認知症で拒否が強い患者様の様子がガラリと変わり、介護職から、先生でダメならあきらめます、とまで言われたというお声もお聞きしています。
 
上記の3点それぞれに介護職に伝えたい、高齢者にもっと届けたい技術が全国各所で見られ始めており、
それに取り組む医院様は近隣他院の訪問歯科をよせつけない支持を受けています。
云うならば、訪問歯科の10年間停滞していた市場はまさに動き始める前夜なのです。
更に拡大する高齢者市場、人口減により縮小する外来環境を前に、いつかいつかと目を逸らすのか、
今、『技術』に注目し近隣他院と差別化し地域をリードする取り組みを開始するのか、
今後10年でどう在りたいか、一度自院の皆様ともお話しいただければと思います。
 
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この記事を書いたコンサルタント

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