歯科医院が今後取るべき人財戦略

2018年09月27日 (木)

コラムテーマ:
人財採用

現在、歯科業界において、人材採用が必要である医院様が多いです。
特に資格者の採用は困難です。
また、基本的に女性スタッフで構成しますので、条件が合わず、
他業界と比べても採用がより困難なケースもあるようです。
人口減少時代は今後も続きますので、この採用難の状況が改善されることはないと予測しています。
 
歯科医院において最も重要なことは患者様に安全で安心できる医療を提供することかと思いますが、
その際に経験豊富な優れた有能なスタッフが常に多数いることは大切なことです。
 
反対に未熟なスタッフが多いと医療品質の低下につながります。
 
離職率が高い医院は、今後より医院運営が難しくなることが予測されます。
それは、常に経験値の低いスタッフで構成されるからです。
今までは多少離職があっても、多くの応募とその中から医院側が選べる環境がありましたが、
今後はそのようなことはなくなると思われます。
 
私どもの会員様の中には、このような時流になることを予測し、
 
①離職率の低下
②産休育休後の復帰促進
③診療時間の切り上げや短時間化
といったことに取り組み始めておられます。
 
①離職率の低下については、従業員満足度の向上とほぼ同義と言えます。
例えば法定通りの有給の運用などの労働条件の改善は当然として、
教育体制の確立、院長とスタッフとの関係性を良好に保つマネジメントの工夫など、
常に従業員満足度を意識した経営にシフトしていっておられます。
 
②産休育休後の復帰促進は、医院の今までのノウハウ、経験を十分に理解しているスタッフにできるだけ長く働いてもらうということです。
そうすることで診療の品質を一定に保つことができます。
これが、常に若手スタッフで構成されると常に教育が必要となり、医療サービスの低下につながりかねません。
遠方への転居などがない限り、100%の復帰率を目指していただくとよいと思います。
 
③診療時間の切り上げや短時間化については、従業員満足度の向上と関連しますが、主婦スタッフを意識した取り組みです。
幼児を持つ親の場合、遅くとも18時には退勤することが必要です。
このようなスタッフに常勤として働いてもらう、あるいは、主力として働いてもらうことを考えた場合、
終業時間を早めることは有効なことだと考えます。
 
このように今後の歯科医院はいかに従業員満足度を高め、
離職率を低くし、優れたスタッフに長期間働いてもらえる医院にしていくかということが、
良質な医療サービスを提供できる医院となれるかというポイントかと思います。

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この記事を書いたコンサルタント

松谷 直樹

プロフィール詳細

売上、利益の向上を大切にしながらも、「本当に患者さんに喜んでもらえる歯科医院作り」をコンサルティングの第一の目的に している。 「歯科医院は患者さんに喜んでもらえるためにある」「経営ノウハウは患者さんに喜ばれるような歯科医院作りのために活用するべきだ」という信念を元にコン サルティングを実施。 実現可能な提案と口頭だけでなく提案内容を実際に現場に落とし込み、実行するコンサルティングのスタイルを実行している。

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