「ドクター1名体制(8,000万円の壁)からの脱却方法」
こんにちは。
船井総合研究所歯科医院コンサルティングチームの岡崎晃平です。
今日はあるクライアントで実際に起こった話をお伝えさせて頂きます。
その医院は地方商圏の歯科医院。
もともとはドクター1名、DH3名、DA5名、チェア3台、
医業収入は年間4,000万円の一般的な歯科医院でした。
そこからドクター2名、DH5名、DA5名、チェア6台、
医業収入は年間1.2億の歯科医院へ変化したわけですが、
そこにはこれからの歯科医院経営の新しいキーワードがあります。
この医院の成長ステップは下記の通りです。
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ご支援1年目:保険主体&治療中心 年間4,000万円
↓
ご支援2年目:補綴を主体とした診療へ変化 年間5,500万円
↓
ご支援3年目:DHの採用も上手くいき予防レセプトも増加 年間7,000万円
↓
ご支援4年目:カウンセリング体制の確立 年間8,500万円
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上記のステップは、ドクター1名体制での良くある成長ステップであり、
ここからより高みを目指すには、もう一段階ギア入れ替えることが必要です。
この医院さんの場合、あることを決定・実施することで、
一気に1.2億を突破し、1.5億円を目指すこと体制まで成長しました。
私自身、成功要因の1つに「義歯」に強みを置いたコンセプトを打ち出したことがあると考えています。
先生自身、BSPデンチャーを主力とした入れ歯治療に強みをおいており、
そこに目を付けた訳ですが、
打ち手はオーソドックスで、
Webサイトの構築・運用、販促物やツールの整備など実施しました。
確かに特化することで、より集患力が高まったわけですが、
思わぬ良い副産物もありました。
それは「義歯」に強み置いた医院コンセプトを打ち出したことにより、
「義歯を学びたい」という勤務ドクターの採用することができたことです。
勤務ドクターの採用が困難な時代と言われていますが、
この医院では成長ステップを止めることなく採用に成功することができました。
「インプラントを学びたい!」
「最新設備のある歯科医院で学びたい!」
と考える勤務医ドクターは大変多いのですが、
最近、全国の採用事情を見ていて感じるのは、
「義歯を真剣に学びたい!」と考える勤務ドクター層も存在するということです。
先生方も振り返ってみると、
勤務医歴が浅い時代には「義歯=苦手分野」だったと思いますが、
開業して初めて「義歯を学んでやっておけばよかった・・・」
と考えられる方も少なくないはずです。
勤務歴が長くなり、そろそろ開業を視野に入れたタイミングになると、
「義歯=やらないといけない分野」と認識するようになります。
そこにチャンスがあるわけです。
この層にピンポイントで届く採用戦力を構築することで、
勤務医ドクターの採用に至るという事例が少しずつ多くなっており、
これからこれからより広がっていくと考えています。
(同じ手法が増えてしまっても困りますので、
正直あまり公開したくはない事例の1つです。)
最後、今回何を伝えたかったのかと言いますと、
決して「義歯に特化することで上手くいきます!」という話ではありません。
既にお気づきとは思いますが、
ドクター1名体制(8,000万円の壁)は確実に存在します。
そこからの経営は今までの延長ではいけません。
そこには「強みの明確化」と
「歯科医師採用」が重要なファクターになるということです。
ドクター1名体制で良いと思うか、
多くの患者様へ指示させるグレートクリニックになるチャンスを得るかは、
少しの差なのかもしれません。
ぜひ皆さまも今一度考えて頂けると幸いです。
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【執筆者:岡崎 晃平】
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