コロナ禍の訪問市場や『か強診』の施設基準から再考する、『今』訪問歯科を立ち上げておくべき重要性

皆さまこんにちは。
船井総合研究所の中村光太です。
いつもメールマガジンをお読みいただき、誠にありがとうございます。

今回は表題の内容について書かせていただきます。2022年も残すところあと約1か月となり、次年度の医院経営に向けて準備をされる医院様も増えてきましたが、一方で意外と多くの医院様で
このようなお悩みもよくお聞きしております。
・実は、か強診の施設基準をまだ取得できていない…(特に分院がある場合)
・訪問をいつかはじめたいが、人が足りず始められていない…
・訪問歯科はじめたものの、レセプトがたまらず、収益化に苦戦中
・近隣の競合医院との差別化ができず、積極的な集患が出来ていない

訪問はあくまで外来のおまけ、うちは外来で十分稼いでいるから大丈夫。わざわざ施設や在宅に伺うのが面倒、とりあえずか強診さえ取っておけば安心。ひと昔前までは、その重要性を説いてもなかなか本腰を入れて取り組む医院様が少なかった訪問診療ですが、今日ではどうでしょうか?高齢化による外来に通うことが難しい患者様の増加、2025年問題を前に少しずつ顕著になってきた自費や保険のみで新患を集め続ける難しさ、地域包括ケアを重視した歯科医院の新しい在り方やか強診・予防型の歯科医院への優遇措置、、、etc
もはや、これまで訪問歯科に興味のなかった医院様ですら気づくほど、年々その重要度を増してきている訪問歯科ですが、今回は改めて、今のうちから本格的に訪問歯科立ち上げや診療体制を整えておくべき理由にについてご紹介いたします。

①コロナ禍における競合の訪問歯科参入への停滞

おそらく多くの医院様にとって訪問歯科への意識が最初に高まった、もしくは参入のきっかけとなったのは2018年の報酬改定ではないでしょうか?
医療と介護の報酬改定が同時に行われた後、院内の予防体制の強化にも関わる『か強診』の届出を目的とし、全国多くの医院様が訪問歯科へ足を踏み入れ、競合の多い地域では、集患は既に厳しさを増しております。これまで訪問歯科に興味のなかった医院様すら、参入を検討し始める現状があり、予防・自費・訪問で多角化して収益確保を目指していく流れもスタンダードになりつつあります。
ただ、その参入の勢いを弱めたのが今回の新型コロナウイルスの流行です。その影響で介護施設を中心に訪問歯科を実施していた歯科医院様の中には、施設の訪問休止を受け、お手上げ状態の医院様もございましたが、実は一方で在宅患者への訪問診療はそれほど大きな影響を受けなかったという現状があります。実際、クライアント様の中には、急激に売上を伸ばし、月間訪問売上400万円から700万円台まで倍近く売上を伸ばしている歯科医院もいらっしゃいます。つまり、競合が停滞している今なら、在宅患者に適切にアプローチできる術さえあれば、逆に低い競争確率の中でまだ十分に参入の遅れを取り戻すチャンスがあるのです。
※勘の鋭い地域一番クラスの医院様では、この新型コロナ流行の落ち着いてきている状況を踏まえて、あらためて訪問歯科の取り組み拡大に動き出してる状況もあります。ここからは経営判断と実行着手のスピードが重要です。

②か強診・支援診基準のさらなる引き上げの可能性

か強診の要件変更、特に『過去1年間に歯科訪問診療1若しくは歯科訪問診療2の算定回数又は連携する在宅療養支援歯科診療所1若しくは在宅療養支援歯科診療所2に依頼した歯科訪問診療の回数があわせて5回以上であること。』という要件については、これまで訪問診療に取り組んでいなかった医院様にとっては取得へのハードルが一気に上がった一因かと存じます。これを機に、ご親族や知人、長く通われている外来患者から訪問診療の対象を探すようになった医院様や、この在宅への診療に備え、ポータブルユニットのご購入を検討された方もいらっしゃるかと存じます。
SPTⅡのか強診ボーナスを考えても、この5回をどうにかしてクリアしたい医院様は多いかと存じますが、ここで一つ考えて頂きたい事がございます。それは、

「今後、か強診の施設基準がさらに引きあがることはないのか?」という事です。

もし仮にか強診の基準が以下のようになったとしたら、貴医院では対応できますでしょうか?
□ 歯科訪問診療の回数があわせて10回以上
□ 支援診1もしくは2の診療所に訪問依頼をした回数があわせて10回以上
□ 過去1年に上記を実施(申請時だけ5回行った、ということはないでしょうか?)

診療報酬改定や国民皆歯科検診の動きから、訪問診療を含めた予防体制の充実した歯科がより優遇されていく流れを鑑みると、現行の取得要件に関わらず、か強診の安定的なクリア。つまり、年間の訪問回数10回~20回程度を余裕をもってクリアできる体制づくりは必須と言えます。

では、そのような中、実際にどのように訪問歯科を立ち上げていけばいいのか?という全体像、具体的な抑えるべきポイント、明日から実践できるノウハウ、この点は本セミナーにて解説致します。

【基本編】訪問歯科スタートアップセミナー
~2021年の介護報酬改定の内容をふまえ、訪問歯科におけるポイントをどこよりもわかりやすく解説!~

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