歯科経営研究会 in 上海 開催レポート

2024年09月05日 (木)

コラムテーマ:
中国歯科

皆さん、こんにちは。
船井総合研究所・船井(上海)商務信息咨詢有限公司の小川純平でございます。

今回は今年の3月からお隣の中国上海にて開催されている、船井口腔経営研究会~Funai Dental Innovation~について、レポート形式でお送りいたします。

船井口腔経営研究会~Funai Dental Innovation~について

皆さまもご存じの弊社が主催する「歯科経営研究会~Funai Dental Innovation~」(参考:https://lpsec.funaisoken.co.jp/study/dental/100619/ )ですが、実は今年の3月よりお隣の中国上海にて中国の歯科医院経営者向けに「船井口腔経営研究会~Funai Dental Innovation~」(以下、口腔研)を開催しております。

中国も人口減少・経済の停滞が進む中、歯科医院の経営は競争が激化しております。
そのような状況下において、日本がこの30年間推し進めてきた予防歯科・小児歯科モデルが注目されています。

口腔研では3か月に1回のペースで、日本トップクラスの経営者の方々をお呼びし、日本の歯科医院経営についてお話しいただいております。

口腔研の参加者の中には、

・中国No.1の歯科グループ(ARRAIL Group)
・中国No.1の小児歯科専門グループ(极橙儿童齿科)
・年間4万本のインプラントを埋入する歯科グループ(鼎植医生集団)など

中国(世界)でもトップクラスの歯科医院経営者が名を連ねています。

「用齿科的力量照亮中国的未来(歯科の力で中国の未来を明るくする)」という理念のもと、日本と中国のお互いの良さを認め合い、発展に寄与する勉強会を運営しております。

第1回開催レポート

記念すべき第1回の口腔研は2024年3月6日に開催されました。
日本からは医療法人社団絆尚会の林崎雅樹先生にご登壇いただきました。

中国は正社員全体の平均勤続年数がわずか22ヶ月(参考:日本は12年2か月)であり、社員定着が喫緊の課題でもあります。林崎先生には8年連続で退職者ゼロの社員定着の仕組みやポイント。また、日本でも一目を置かれるほどに急成長し続ける経営の秘訣についてお話しいただきました。

中国からは弊社のコンサルティングによって、急激に業績を伸ばした哈迪美牙口腔の金先生にご登壇いただきました。
日本でのノウハウを中国で転用することでどのような効果が得られるのか。参加者の皆さまは全員が前のめりになっていらっしゃいました。

初回開催ということもあり、キャンセル待ちが出るほどに大盛況でした。

第2回開催レポート

第2回目の口腔研は2024年6月12日に開催されました。

日本からは医療法人フェネストの竹田直樹先生にご登壇いただきました。

竹田先生は日本で都内近郊に歯科医院15院のチェーン展開をされており、拡大を目標とする中国経営者の方々には「その仕組みや教育方法などが参考になった」との感想を頂戴しました。
基本的に中国の教育体制は“見て学べ”が基本であり、緻密なマニュアル化や社員評価などは未成熟であるのが現状です。竹田先生のご講演は中国の教育体制に一石を投じる内容となりました。

中国からは华阳口腔の柴CEOにご登壇いただきました。歯科医院だけなく、美容を中心とした病院を運営するなど、中国でも有数の医療グループを形成しています。
過去に弊社のコンサルティングも受けており、ある診療所ではわずか半年で業績が2倍になるなど驚異的な伸びを見せています。

第2回目からは弊社コンサルタントが各島に混じってファシリテーションをする情報交換会を実施いたしました。

第3回開催レポート

第3回目の口腔研は2024年8月28日に開催されました。
第3回からは日本からの豪華ゲスト講師を2名お呼びする形式にいたしました。

お一人目が医療法人愛媛インプラントクリニックかまくら歯科の鎌倉聡先生です。
鎌倉先生にはひと月に2300人もの予防患者が来院する長期管理型医院の秘訣についてお話しいただきました。

中国では2022年10月より始まった中国政府の「インプラント治療をめぐる医療サービス費用および消耗品の価格についての特別措置に関する通知(通称:インプラント政策)」によって、インプラントの価格抑制(1本のインプラント治療に関わる医療サービス部分の費用を基本的には4500元(約9万円)に抑える方針)が行われ、爆発的に国内のインプラントの本数が増えています。
しかしながら、一方でインプラント周囲炎などに対する予防認識が甘く、今後インプラントの脱落などが社会問題化する可能性があります。
鎌倉先生の長期管理型医院は今後の中国経営者の経営指針となることでしょう。

お二人目に医療法人茜会 みかげ小児歯科・矯正歯科の河崎真也先生にご登壇いただきました。
年間の出生数が70万人を切るという、少子化が急激に進む日本において、小児歯科専門で毎月600名以上の小児患者を診られている歯科医院の秘訣をお話しいただきました。

中国ではインプラント政策の波を受け、新たに小児歯科に目を向ける動きが出てきております。河崎先生の子どもの年齢に応じた緻密な診療フローや仕組みを通して、子どもの生涯健康を守り抜く経営方針に多くの中国経営者が感銘を受けておりました。

中国の歯科医院を見学したい!国内以外にも興味がある!という方へ

これからの拡大が期待される中国歯科市場ですが、一方で日本よりも優れている点や日本の歯科医院ではあり得ない規模感で経営されている歯科医院も数多くございます。

(左上)中国No.1 瑞尔口腔集団(ARRIAL GROUP)
(左上)中国No.1 小児歯科チェーン 极橙儿童齿科
(左下)北京No.1 インプラント医院 北京海德堡口腔
(右下)上海No.1 インプラント医院 鼎植医生集団

124店舗展開する中国No.1の歯科医院チェーン
小児歯科専門で20店舗展開する中国No.1 小児歯科専門チェーン
1医院で月4000本以上のインプラント埋入を行うインプラント医院 など
船井総合研究所・船井(上海)商務信息咨詢有限公司では、こうした日本では到底考えられない規模感で経営されている歯科医院に、皆さまをお連れすることが可能です。
少しでもご興味のある方は、中国歯科視察ツアー等も承っておりますので、お気軽に下記経営相談窓口までお問合せください。

経営相談窓口:https://lp.funaisoken.co.jp/mt/form01/inquiry-S031.html

◾️この記事を書いたコンサルタント

小川 純平

プロフィール詳細

立教大学法学部卒業。
船井総合研究所 最優秀新人賞。
入社後は主に集客(集患)・採用のWebマーケティングに従事。
Webマーケティングにおいては社内トップクラスの知識・ノウハウを有しており、歯科専門コンサルタントでありながら、他の業界からの引き合いも多く、あらゆる業種において即時業績アップに貢献。
患者ニーズ・行動心理を把握したマーケティング戦略を得意としている。
クライアントには十億円規模の医療法人も複数おり、歯科業界を代表するマーケッターとして活躍している。

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