『最期まで自分の患者さんを診てあげたいと最近よく思う』の実現と、達成の道筋について

皆様、いつもお世話になっております、訪問歯科チームの若木伸文です。

季節が進み、つかの間の過ごしやすい時期となりました。
食べ物も美味しく、外飲みにも丁度良い気候を楽しみつつ。
ということで、本日は、以前のコラムで訪問歯科チーム・浅野からご紹介させて頂いた
以下の事例群について掘り下げて参ります。お付き合いください。

・無資格者のスタッフ活用により、訪問レセ112枚
 月間売り上げ200万円の成果を、スタート3ヶ月で創出
・訪問取り組み1年未満で、レセ78枚を獲得
・勤務医+DH+TCによる訪問チーム結成
 1年で施設7件に参入、訪問売上月間100万円越え

上記のような成果を出している医院の共通点は次の3点です。
(1)『院長先生は意思表明と舵取りと後方支援を』
(2)『実際の集患活動はスタッフ主導』
(3)『高い利益率 60%~』

(3)はこれまでにもお伝えしてきたことですので今回は割愛して、肝は(1)(2)になります。
本当にスタッフさん主導で売上付加や利益率の向上が図れるとすれば、多くの院長先生方にとって魅力的なのは想像に易いです。
しかし、それには当然いくつか成功の条件がございます。

まず、訪問歯科を始める動機として、
・チェアは増やしたくないが、売上は増えたらいいな
・か強診への対応ではじめてみて、あわよくば
・実際、自分はやりたくないが、勤務医がなんとかしてくれるなら…
というスタートであれば、この方向性は難しいので、あきらめましょう。

なぜなら、スタッフ主導とはいえ、チームのトップが意思表明をし、バックアップを行う姿勢がなければ、『共感』をえられないからです。
共感のないところに協力はありえません。
『今だけ、お金だけ、自分だけ』ではない、姿勢をまずは院長先生がリーダーとして見せる必要があります。
訪問歯科になぜ取り組みたいのか、必要があると思うのか、ですね。

その上で、具体的な舵取りと後方支援の策を練り、スタッフを巻き込みながら進めます。
実際に行った取り組みは下記です。

・院内勉強会
 ⇒自院でどう訪問歯科を進めていくか、基礎知識や集患のノウハウ、戦略を共有
・外部研修参加
 ⇒食支援や口腔ケア、間接訓練など訪問独自の技術習得。先進医院の見学も吉!
・チームでの広報活動 
 ⇒(スタッフが安心して広報に出れるよう)シフト調整、広報資料の準備、院内スタッフの理解醸成、相談やサポートは常にあたたかく見守る

『スタッフが営業なんて言ってくれるわけない』というお声もありますが、それはその通りです。
“営業”とお感じのうちはムリです。
そして、知識もなく、それを得る機会も作られず、では自走は叶いませんが、逆も然りでここを支援するだけ(研修参加などは探して申し込むだけ。
また、院内勉強会や必要資料の用意もプロに力をかりれば、労力はしれたもの)で良いのです。
成功までのレールを敷いてあげることのみが、院長先生方の必要最低限で十分なタスクになります。

では、上記で紹介した幾つかの取り組みについて、もう少し具体的にどう行うかということですが、ここのスペースの問題から、続きは下記URL内の成功事例セミナーにてご紹介させて頂きます。
当日は実際に集患活動をリードされたスタッフ様も来場され、パネルディスカッションも行う予定です。
これは個人的にもとても楽しみです。
https://lpsec.funaisoken.co.jp/funai-dental/seminar/046383_lp/

さて、最後にですが、先日クライアントのある先生と食事をご一緒させて頂いた際、この話題に関係する、とても感銘を受けたシーンがありました。
同先生はインプラントやセレックに強みをお持ちで、外来は活況、スタッフも今とても魅力的な方が多く集まっておいでですが、今後どうしていきたいかという話の中で、『ここは地元だから、最期まで自分の患者さんを診てあげたいと最近よく思う』と話され、また『皆のことを家族のように思っており、父親である自分は頑張って稼いでもいかないといけない』とも仰いました。
わいわい賑やかだった食事の席も一変し静かな、がとても良い顔つきを皆様されていたのが印象的でした。
共感される、協力を得る、スタートはこういうことなんだと感じませんか?

ご拝読いただき、誠にありがとうございました。

【執筆者:若木伸文】

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