みんなが言っている話‐歯科医院経営のツボ‐
- コラムテーマ:
- 院外マーケティング
皆さん、こんにちは。
船井総合研究所の歯科チームです。
「みんなが言っている」といった言葉を使う時に、
2、3人から聞いた情報で判断してしまった経験は、
多かれ少なかれ誰でもあるのではないでしょうか?
この時に厄介なのが、
自分にとって都合の良い人の意見であったり、
仲の良いグループで話されていることであったり、
情報の出所からすでに偏っている可能性があるということです。
全国の歯科医院に経営相談でお伺いする際に、
相談内容として挙がってくるのは、
「自費率アップ」
→現在は保険で治療しているが、自費化したい
→自費率が上がらないので、仕組みを整えてほしい
「増患・固定化」
→まだ開業から年数が経っていないので、知名度を上げたい
→周りに大きな歯科医院が出来た影響で、以前より患者数が減ってしまった
→レセプトが増えないので、月によって売り上げが変動する
「組織の活性化」
→スタッフのやる気がない
→スタッフが思ったように動いてくれない
→自分のやりたいことがスタッフに伝わっていない
など、本当に多岐に渡ります。
ただ、最初に院長先生に話をお聞きする段階で、
全てを鵜呑みにしてしまっていては、
こちらが判断を誤ってしまう場合があります。
ですので、医院の現状に関しては、
話を素直に聞くだけにすることが大切だと感じています。
現場で働いている肌感覚は重要なものだとは思いますが、
事実と離れてしまっている可能性があるからです。
例えば、自費率が低い(10%以下)歯科医院では、
「地域的に自費率が低いから仕方がない」
という話をよくお聞きします。
ここで、あえて言わせていただくのであれば、
→自院に来院している患者層だけで判断してしまっていないか?
→2、3院の先生から聞いた情報だけで結論づけていないのか?
→周りに自費率が高い医院が本当にないのか?
など様々な角度から疑問を投げかけることができます。
「地域的に自費率が低いから仕方がない」
と理由をつけて納得してしまうことは、
本当にもったいないことだと思います。
「みんなが言っている話」と同じで、
自分が納得できる都合の良い情報だけで、
判断してしまっているからです。
自分に肯定的な情報を集めたがるものですが、
思っていた事実とは別の情報が入ってきた時に、
素直に受け止めて、
さらに、疑問を投げかけることが必要ではないでしょうか?
そうすることで、
現状=立ち位置を知ることができると思うのです。
現状を正しく認識することは、
行動を起こすための第一歩です。
「みんなが…」という情報の多くが、
実は一部の少数派になっていることは多いです。
自分が少数派になってしまっていないか、
一度振り返っていただければと思います。
◾️この記事を書いたコンサルタント
歯科コンサルタントチーム
◾️監修コンサルタント
歯科・治療院・エステ支援部
マネージングディレクター
松谷 直樹
2000年株式会社船井総合研究所入社。2004年より歯科コンサルティングに携わる。
開業クリニックから日本有数規模の医療法人グループまでコンサルティングを行っている。コンサルティングのモットーは患者様が「この医院を選んでよかった」と思っていただけるような歯科医院づくり。長期にわたるコンサルティング契約先が多く、15年以上契約している歯科医院もある。
歯科医師会、各種スタディグループ、各種歯科企業での講演実績多数。ビジネス雑誌プレジデント誌における歯科特集への寄稿、デンタルダイヤモンド誌での連載実績、クオキャリア、Ciメディカル、FEED等の各種歯科企業発行機関紙への寄稿実績あり。
LINEはじめました!
LINE友だち登録で、歯科経営専門コンサルタントのコラムを読むことができます!
無料経営相談受付中!
メールマガジンのご案内
歯科医院経営コンサルティングレポート~船井流1000院からの成功事例報告~
歯科医院コンサルティング実績10年! 現場で積み上げた歯科経営成功事例満載のメールマガジンです。自費UP、増患、ホームページ対策、スタッフ育成、組織づくりなど、読んだ院長だけが得をする「3分でわかるノウハウ」を大公開します。