ビジョンの目線における戦略の違い
「歯科医院経営コンサルティングレポート 〜船井流 1000院からの成功事例報告〜」
2016/2/16号
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ビジョンの目線における戦略の違い
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こんにちは。
船井総研 歯科チームの戸澤です。
2016年も1ヶ月が終わり、2月に入っております。
1月はボーナス支給後、年末年始と大型の休暇があることで組織が動きやすい季節ですが、
皆様の医院は順調に推移しておりますでしょうか。
さて、本日のテーマは「ビジョンの目線における戦略の違い」についてお伝えしましょう。
既に経営計画書を作成し、方針発表も終えている医院様も多いかと思いますが、
ビジョンと行動計画がマッチしていないケースが良く見受けられますので、
今日はそのあたりのポイントをご紹介します。
まず、質問です。
あなたの歯科医院は、何年後何倍にする目標ですか?
①100→120→144→173→207
⇒2年で1.5倍、4年で2倍。
②100→130→169→220→286
⇒2年で1.7倍、4年で3倍。
③100→140→196→274→384
⇒2年で2倍。4年で4倍。
④100→150→225→337→506
⇒2年で2.3倍。4年で5倍。
この①〜④はどこを目指すかによって全く行動計画は変わってきます。
① 100〜120%成長 ・・・・活性化 100?120%成長 ・・・・活性化
② 120〜130%成長 ・・・・活性化+採用 120?130%成長 ・・・・活性化+採用
③ 130〜140%成長 ・・・・活性化+採用+拡張・分院展開 130?140%成長 ・・・・活性化+採用+拡張・分院展開
④ 140〜150%成長 ・・・・活性化+採用+拡張・分院展開+新規事業 140?150%成長 ・・・・活性化+採用+拡張・分院展開+新規事業
⑤ 150%以上成長 ・・・・上記サイクルのスピードの速さ 150%以上成長 ・・・・上記サイクルのスピードの速さ
このようにビジョンによって立てるべき行動計画は変わってきます。
経営計画書を見ていると②をビジョンとして掲げているのに採用の安定的雇用体制が整っていなかったり、
③を目指しているのに拡張・分院展開に向けた投資計画が出遅れたりしています。
企業的ビジョン発想は未来予想図型計画立案がベースとなりますが、
医療機関的ビジョン発想は現実達成型計画立案がベースとなります。
未来予想図型計画立案…「こうなりたい」⇒「だからこうする」
現実達成型計画立案…「こうなった」⇒「だからこれをしよう」
つまり、結果を踏まえて、次のステップを考える習慣があります。
結果は当然大切ですが、結果のウェイトを重くした戦略は積み上げ式になり、スピード感は遅れます。
具体的に申し上げますと
ケース①採用計画の違い
未来予想図型ですと、来年1.5億突破するために今年中に歯科医師を採用しよう
現実達成型ですと、今年1.5億円に近づいたから来年歯科医師を採用しよう
ケース②投資計画の違い
未来予想図型ですと、来年でユニットアポイントが頭打ちになるから今年中に拡張しよう
現実達成型ですと、今年でユニットアポイントが頭打ちになったから拡張を考えよう
といった違いです。
なりたい自分像、なりたい医院像、なりたい組織像を見据えながら戦略や行動計画は立てていかれるようにしてください。
なかなか難しいかもしれませんが、これからより歯科医院業界もスピードが重視されます。
ホワイトニングの時代、CAD/CAMの時代、訪問診療の時代、技工内製化の時代・・・
と時代のサイクルは早まります。
ぜひ、今後の歯科医院経営における参考にしてください。
皆さまの成長を心から応援しております。
【執筆者:戸澤 良親】
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