歯科医院経営ブログ・スタッフさんの自主性をどのように育てていますか?(1)

2012年12月28日 (金)

コラムテーマ:
マネジメント(採用 教育)

今日は岡山と神戸の歯科医院さんに伺ってきました。


本年のコンサルティングは今日で終了です。


明日から残った仕事をしながら、来年のことを考える時間にあてようと思います。


歯科医院の仕事は間違いが許されない仕事の連続です。


端的に言えば、ミスをすると患者を傷つけてしまう恐れがある仕事といえます。


歯科に限らず、医療の仕事は全てそういう要素を持っています。


このことを考えていくと、仕事を失敗しないために、必然的にマニュアル化、システム化、仕組み化、が必要になり、確たるルールの定めて、それに従って、医院を運営していく、という必要性があります。


私も、医院のクオリティを高めていくために、一定のルールを定めて、仕組みを作るのが得意です。


そうすると、比較的容易にスタッフさんのパフォーマンスを高めることができます。


例えば、ブロークンをした患者さんに「予約時間から30分遅れたら、『○時に予約をされていると思うのですが、来院されていないので、少し心配になってお電話しました』と言いましょう。」と決めれば、ひとまず、運用の精度は別にして仕組みはできます。


しかし、これらのテクニックを使っていくと、スタッフさんは自分の頭で考える必要がなくなり、自主性は育ちにくくなります。


一方で、スタッフさんには自主的に仕事のクオリティを高め、成長してもらうことが必要です。


そうでなければ、いつまでも、医院の成長は望めないからです。

ある意味、二律背反しているスタッフさん育成が必要なのだと私は思います。


このことを院長は頭の中で自覚しながら、マニュアル化、仕組み化と自主性を育てる育成、という2つの育成手法を使い分けていく必要があります。


それでは、自主性を育てるためにどのようなことをされていますか?


(続く)

◾️この記事を書いたコンサルタント

松谷 直樹

プロフィール詳細

売上、利益の向上を大切にしながらも、「本当に患者さんに喜んでもらえる歯科医院作り」をコンサルティングの第一の目的に している。 「歯科医院は患者さんに喜んでもらえるためにある」「経営ノウハウは患者さんに喜ばれるような歯科医院作りのために活用するべきだ」という信念を元にコン サルティングを実施。 実現可能な提案と口頭だけでなく提案内容を実際に現場に落とし込み、実行するコンサルティングのスタイルを実行している。

◾️監修コンサルタント

歯科・治療院・エステ支援部
マネージングディレクター

松谷 直樹

2000年株式会社船井総合研究所入社。2004年より歯科コンサルティングに携わる。
開業クリニックから日本有数規模の医療法人グループまでコンサルティングを行っている。コンサルティングのモットーは患者様が「この医院を選んでよかった」と思っていただけるような歯科医院づくり。長期にわたるコンサルティング契約先が多く、15年以上契約している歯科医院もある。
歯科医師会、各種スタディグループ、各種歯科企業での講演実績多数。ビジネス雑誌プレジデント誌における歯科特集への寄稿、デンタルダイヤモンド誌での連載実績、クオキャリア、Ciメディカル、FEED等の各種歯科企業発行機関紙への寄稿実績あり。

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