歯科医院の利益の考え方(2)

2010年04月05日 (月)

コラムテーマ:
業務効率化

こんにちは。 船井総合研究所  歯科 経営コンサルタントの松谷直樹 です。
(前回続き、下記数値データは、一部顧問先医院の数値データを参照させていただいたものですので、該当しない場合もございます。ご了承ください。)
そうするとチェアと売上の関連性も明確になってきます。
仮に1レセプトあたりの月間平均点数が1200点だとするとチェア1台あたりの月間売上は120万円程度になります。
保険診療100%の場合は生産性はチェア3台で最大360万円程度となります。
これが現在の歯科医院のビジネス視点から見たおおよその生産性ではないかと思います。
従って、さらに生産性を上げようと思うと自費診療を考える必要があります。
次に売上と利益のバランスを考えてみましょう。
利益を正しく保つためには 歯科医医院の場合経費の中でまず、チェックすべきなのは人件費ではないでしょうか。
なぜなら歯科医院における経費のなかで最も高い比率の部類だからです。
人件費の適切な比率は20~25%のようです。(代診Dr等在籍していない場合で、スタッフの給与、賞与、福利厚生費等含めた比率)
これを大幅に越えると利益が少なくなる傾向にあるようですので一度確認をすることをおすすめいたします。
 

 

◾️この記事を書いたコンサルタント

松谷 直樹

プロフィール詳細

売上、利益の向上を大切にしながらも、「本当に患者さんに喜んでもらえる歯科医院作り」をコンサルティングの第一の目的に している。 「歯科医院は患者さんに喜んでもらえるためにある」「経営ノウハウは患者さんに喜ばれるような歯科医院作りのために活用するべきだ」という信念を元にコン サルティングを実施。 実現可能な提案と口頭だけでなく提案内容を実際に現場に落とし込み、実行するコンサルティングのスタイルを実行している。

◾️監修コンサルタント

歯科・治療院・エステ支援部
マネージングディレクター

松谷 直樹

2000年株式会社船井総合研究所入社。2004年より歯科コンサルティングに携わる。
開業クリニックから日本有数規模の医療法人グループまでコンサルティングを行っている。コンサルティングのモットーは患者様が「この医院を選んでよかった」と思っていただけるような歯科医院づくり。長期にわたるコンサルティング契約先が多く、15年以上契約している歯科医院もある。
歯科医師会、各種スタディグループ、各種歯科企業での講演実績多数。ビジネス雑誌プレジデント誌における歯科特集への寄稿、デンタルダイヤモンド誌での連載実績、クオキャリア、Ciメディカル、FEED等の各種歯科企業発行機関紙への寄稿実績あり。

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