【診療報酬改定を先取る】「歯科×福祉」で地域包括ケアを実現する未来戦略
- コラムテーマ:
- 未分類
目次
平素よりお世話になっております。
株式会社船井総合研究所の俣野でございます。
少子高齢化、そして診療報酬改定の波に晒され、日本の歯科業界は大きな転換期を迎えています 。
従来の収益の柱であった訪問歯科やインプラント、審美治療といった分野は、すでに多くの競合が参入し「レッドオーシャン」化しています 。
このような状況で、多くの歯科医院経営者が抱える「この先も事業を永続させられるのか」という不安を解消し、新たな成長戦略を築く鍵が障がい福祉事業への参入です 。
「歯科×福祉」という新しいビジネスモデルは、単なる収益の追求を超え、社会貢献と安定経営を両立し、法人ブランドを飛躍的に向上させる未来への投資となります 。
次期診療報酬改定を先取りする「歯科×福祉」の戦略的優位性
多くの歯科医院が収益の柱としてきた訪問歯科やインプラント、審美治療は、すでに多くの競合が参入し、価格競争に陥る「レッドオーシャン」と化しています 。
しかし、歯科業界の未来は、国が推進する政策の方向性、特に診療報酬改定の動きを正確に読み解くことにかかっています 。
〇政策の重点項目とブルーオーシャン
歯科医療提供体制の重点項目として「障害者歯科医療」が明確に示されました 。
これは、次期診療報酬改定で、この分野が手厚くなることを明確に示唆しています 。
現在、「障がい児・障がい者の口腔ケア」は、需要が大きいにもかかわらず専門的なサービスが不足しているため、まさに未開拓の「ブルーオーシャン」です 。
この波を先取りし、社会貢献と収益を両立させることが、医院の永続的な成長に繋がる次世代経営戦略となります 。
〇安定した収益基盤と高い成長性
障がい福祉事業は、国が政策として推進する分野であるため、安定した保険収入が見込めます 。
成功モデルを仕組み化することで、院長が現場で大きく稼働しなくても、1拠点あたり年間1億〜1.5億円の売上を創出できるポテンシャルを秘めています 。
特に、就労継続支援B型は最大年間9,000万〜1.2億円、児童発達支援・放課後等デイサービスは最大年間4,000万〜5,000万円の売上が見込めます 。
この安定した収益基盤を持つ新規事業は、診療報酬改定の不確実性から来る既存事業のリスクを大幅に低減します 。
〇歯科の専門性を活かした差別化
歯科医院が障がい福祉事業に参入する最大の強みは、その専門性を活かした差別化戦略が可能な点です 。
障がい児・障がい者にとって課題である口腔ケアを福祉サービスのプログラムに組み込むことで、付加価値の高いサービスを提供できます 。
例えば、医療法人LAX様の成功事例では、歯科衛生士による歯磨き習慣化支援を児童発達支援・放課後等デイサービスに導入し、口腔機能と全身の健康を育んでいます 。
また、就労継続支援B型では、歯科医院の軽作業を切り出すことで、障がい者の社会貢献と雇用を創出しつつ、スタッフが専門的な診療に集中できる環境を整えています
収益を超えた法人ブランドの確立と地域に不可欠な存在となる戦略
障がい福祉事業への参入は、単なる収益の追求を超え、「法人ブランド向上」という大きな価値を生み出す「未来への投資」です 。
社会貢献に取り組むクリーンなイメージは、行政や地域からの信頼獲得につながり、地域包括ケア体制において不可欠な存在として地位を確立します 。
〇多職種連携の強化と医院価値の向上
国の医療提供体制は、医科歯科連携や多職種連携を強く推進しており、地域包括ケア体制の構築が急務です 。
障がい福祉事業への参入は、相談員、学校、市の福祉課などのステークホルダーとの連携を深める絶好の機会となります 。
医療分野からの福祉参入は、「医療」という圧倒的な信頼感からステークホルダーに大変喜ばれ、訪問診療や口腔機能発達不全などの相談を多く受ける機会が増えます 。
これにより、地域からの信頼と紹介が増え、医院の存在感をさらに高めることができます 。
〇スムーズな事業立ち上げのポイント
「新しい事業は難しい」と感じるかもしれませんが、障がい福祉事業への参入は、経営者が考えるほど困難ではありません 。
特に就労継続支援B型などは、国家資格を必要としない職種が多く、経験よりも人柄を重視した採用が可能なため、歯科業界で長年培ってきた人財育成のノウハウが存分に活かせます 。
初期投資は運転資金込みで1,500万円~2,000万円程度が見込まれ、黒字化の目安は開業から6ヵ月~1年程度と比較的短期間です 。
理念に共感する優秀な管理者を迎え入れ、育成することが成功への鍵となります 。
【まとめ】
歯科業界の未来は、既存の競争(レッドオーシャン)から脱却し、次期診療報酬改定を先取る新たな成長戦略にあります 。
障がい福祉事業への参入は、障がい児・障がい者の口腔ケアという大きなニーズに応え、地域社会に不可欠な存在となることで、収益を超えた法人ブランドの価値と信頼をもたらします 。
この「歯科×福祉」の融合は、採用・集客、多職種連携の強化を通じて、医院の永続的な成長を確実なものとします。
次の経営のフェーズとして、社会貢献を通じて予防を提供し、地域を支えるサステナグロースカンパニーを目指しませんか 。
【歯科の次の一手を考える経営者様へ:成功モデルから学ぶオンラインセミナーのご案内】
「歯科×福祉」という新たな成長戦略の可能性を感じていただけたなら、次は具体的な一歩を踏み出す時です。
本記事でご紹介した、医療法人LAX 理事 蟹江絵里子氏をはじめとする成功者の具体的なノウハウと、事業展開のポイントを凝縮したセミナーを開催いたします 。
収益だけでなく、地域社会に必要とされる存在として社会貢献も追求したいという強い想いをお持ちの経営者様にとって、本セミナーは、次の一歩を明確にするための貴重な機会となることをお約束します 。
診療報酬改定を先取る!「歯科×福祉」で実現する最先端の経営戦略モデル

【講座内容】
第一講座:歯科業界の次なる成長戦略 ― なぜ今、障がい福祉が注目されるのか
講師:株式会社 船井総合研究所 藤光 孝法
■講座抜粋①:歯科業界の現状(少子高齢化・診療報酬改定・収益の頭打ち)
■講座抜粋②:高齢者施設への出張診療は競合過多=レッドオーシャン化
■講座抜粋③:障がい児者の口腔ケアは需要が大きい一方で、参入事例が少ない=ブルーオーシャン
■講座抜粋④:法人ブランド価値の向上・行政や地域からの信頼獲得につながる可能性
第二講座:歯科業界からの挑戦 ― 障がい福祉事業で成功した経営者の実例
特別ゲスト講師:医療法人 LAX 理事 蟹江 絵里子 氏
■講座抜粋①:歯科法人が就労継続支援B型・児童発達支援・放課後等デイサービスに参入した実際の事例紹介
■講座抜粋②:歯科で培った医療知識・感染対策のノウハウを福祉で活かした工夫
■講座抜粋③:地域や利用者家族からの信頼を得て、法人全体のブランド力を強化
■講座抜粋④:単なる新規事業ではなく、社会性と事業性を両立させた具体的成果
第三講座:歯科経営を土台にした障がい福祉事業のはじめ方
講師:株式会社 船井総合研究所 俣野 健太
■講座抜粋①:事業モデルの種類と特徴(就労継続支援B型/児童発達支援/放課後等デイ)
■講座抜粋②:開設に必要な準備:資金・物件・人材・行政手続きの流れ
■講座抜粋③:初期段階で失敗しやすいポイントと回避策
■講座抜粋④:歯科ならではの強みを活かした差別化戦略
第四講座:収益を超えた未来戦略 ― 「歯科×福祉」で法人ブランドを創造する
講師:株式会社 船井総合研究所 藤光 孝法
■講座抜粋①:収益だけを追求するなら、歯科拡張がもっとも合理的
■講座抜粋②:障がい福祉参入には「法人ブランド向上」という大きな価値
■講座抜粋③:地域社会に必要とされる存在としての可能性を提示
■講座抜粋④:収益性と社会性を両立する新たな選択肢として整理
【開催日時】
2025年11月30日(日)11:00~14:00
2025年12月7日(日) 11:00~14:00
2025年12月14日(日)11:00~14:00
2025年12月21日(日) 11:00~14:00
【開催形式】
全日オンラインでの開催です!
【参加料金】
・一般価格 30,000円 (税込 33,000円)
・会員価格 24,000円 (税込 26,400円)
【セミナー詳細】
詳細は、こちらからご確認いただけます。
https://www.funaisoken.co.jp/seminar/134239
お申込みお待ちしております。
◾️この記事を書いたコンサルタント
株式会社 船井総合研究所
LINEはじめました!
LINE友だち登録で、歯科経営専門コンサルタントのコラムを読むことができます!
無料経営相談受付中!
メールマガジンのご案内
歯科医院経営コンサルティングレポート~船井流1000院からの成功事例報告~
歯科医院コンサルティング実績10年! 現場で積み上げた歯科経営成功事例満載のメールマガジンです。自費UP、増患、ホームページ対策、スタッフ育成、組織づくりなど、読んだ院長だけが得をする「3分でわかるノウハウ」を大公開します。