開業を目指す若手歯科医師必見!歯科医院経営のイロハを大公開!
開業を目指す若手歯科医師必見!歯科医院経営のイロハを大公開!
はい、こんにちは。
船井総合研究所眞野でございます。
【はじめに】
歯科ユーチューブということで動画にて情報発信をさせていただいております。
前回に続きですね、今回もまた新規開業というところで、これから独立開業を考えていらっしゃる先生方、そして分院展開というところで新たに出店の計画を立てている先生方、それなりにご覧いただければというところでございますので、さっそく本編入って参りたいと思います。
【売上目標の目安】
今回に関しましては売り上げ目標の目安というところでお話をさせていただきます。いわゆる前の動画でもお話をいたしましたが、歯科業界においてよくあるお話っていうのが、年商目標1億ですとか1億円の壁とかっていう話はよくあります。ただですね、いざ経営されて、そして業績を上げられてる先生にとっては振り返ってみるとその1億って何だったのかなっていうふうに、いわゆる壁と感じているか否かですとか、本当に、その達成難易度というのはさまざまな見解ということが多いです。これはですねある特定のこれからお話しするチェア当たりの生産性というような観点で説明がつきますし、これからですね、開業される先生方、前の動画で都市型なのか地方型なのかというところでの立地の選び方みたいなところも触れてまいりましたが、それぞれの特性に合わせて、そして構えるその歯科医院の大きさ、物理的なリソースにおいて売り上げ目標というのを立てていただくのがいいのかなと。
【外来診療の重要な数値指標~1日当たりの来院数~】
早速内容なんですが売り上げ目標の目安というところでですね、外来診療の重要な数値、指標があります。それぞれ解説いたしますとまずはですね、一日あたりの来院数、これはですねえ、先生方かなり解釈がまちまちなんですが、都市型地方型関係なくですねチェア×10名というところが言えます。曜日は関係ありません。そして大体一日の診療時間というのが8時間前後というところでみて参りました時の平均値です。ですので、週5診療されている歯科医院も週6診療されている歯科医院も一日当たりの平均の来院数というのを計算するとどこも同じくなってきますので、それがチェア掛ける10名、チェア5台であれば50名、3台であれば30名というところで達成していきたい指標値になります。
【外来診療の重要な数値指標~レセプト枚数~】
またレセプト枚数、これもですねチェア1台掛けることの120枚というのが一つの目安です。先生方によっては120枚よりもかなり多い先生もいらっしゃいますし少ない先生もいらっしゃいます。また小児患者が多い場合というのはレセプト枚数がこの指標値よりも高まることよくありますが、おしなべて、小児メインではなく小児患者も少し入る、高齢者患者も少しいる中でおやりになっている歯科医院というのは目安120枚というところです。これもまたチェアが5台であれば600枚というような目安です。
【外来診療の重要な数値指標~レセプト単価~】
そしてレセプト単価レセプト1枚あたりの診療報酬の単価、これに関しては約1,400点、これが1つの目安になります。診療報酬の単価に関してはですね、先生方の解釈だったり、くせだったりっていうのがすごく反映されるところなんですが、今時のいわゆる「予防型の歯科医院」メンテナンスを確保しながら自費も出しながらというような形で収益性高く保ってる歯科医院に関してはレセプト1枚単価1,400円ぐらいだと言えます、1,400点ぐらいだと言えます。
そしてもう1つ、メンテナンスの人数に関してはチェア掛けることの150名程度というのがあります。ちょっとこれチェアというところに米印を打っておりますが、ここで言うチェアというのは歯科医院のチェア台数全てではありません。いわゆるドクターがC処に使うチェアを除いて衛生士だけがメンテナンスで使うチェア掛けることの150名以上というところが目安です。ですので例えばユニットが5台ありまして先生が常に院長先生がお一人いる医院に関しては週5の診療であれば大体チェア5台の使い方というのが、2台を先生が治療で使って残り3台を衛生士さんが終日ですねメンテナンス患者さんを見るために使っている、いわゆる予防チェアとかっていう言い方でしたりする、そういったように5台あるうちの役割分担をした時、この指標に当てはまると今のパターンですと予防チェア3台、3台掛ける150名というのが一月にメンテナンスで来院される患者様の目安というところが重要な指標項目になりますというところですね。
これらを全て満たすような形で歯科医院の業績というのを考えていくと、実際にはですね、チェア1台あたり1月に250万程度は上がります。
そしてそのうち自費率というのは20%から30%くらい、このぐらいの自費率であれば決して無理な値ではありません。
クラウンやインレーというのをしっかりと一定数自費を選んでいただきながら先生の院長先生の得意とする欠損補綴なのか、小児の矯正なのか、成人の矯正なのか、得意とする専門診療科目での症例というのも一定数確保しながらというようなイメージで大体250万くらいが上がるというところが適切な目標値です。もちろん目標なので少し高いですよ。少し高い数値ではありますが、最低200万を超えて250万に達成したいなというところがあります。ですのでこの考え方から言うとユニット4台の場合、4台掛ける250万となると一月あたりの売り上げというのは約1千万、その1千万の売り上げを12カ月続けると1.2億円というふうになるわけです。お気付きの通り、1億の壁年商1億というのは突破してる値になりますね。そういう意味でいうと、ユニット4台でしっかりと高い生産性1台当たり250万円というのを達成すると大体1.2億円の売上の歯科医院が作れるということです。じゃ先程ご覧いただいているテキストにはないですが、1台あたり200万円を突破しようというところで設計すると、ユニット4台掛ける200万円だと月800万の売り上げですね。月800万の売り上げは12カ月換算すると9,600万、約1億となるわけです。したがって1億円をユニット4台で達成しようというふうな意味からすると大体ユニット1台あたり200万ちょいの売り上げを出していくようなイメージになります。
ここで少し具体的なところで解説をすると、大体レセプト平均単価が1,400点ぐらいを目安に設計をしてユニット1台あたりレセプト枚数120枚ぐらいというところを達成できたとして、できたとして設計するとユニット4台なら4台掛けるレセプト枚数の120枚、掛けることのレセプト単価1,400点というふうに計算をしていただければざっと分かると思います。プラスアルファですね、自費の売り上げというのを、例えばユニット1台あたり約50万円ぐらい、ユニット4台代でいうと月に200万ぐらいの補綴を中心とした売上を立てれたとすると大体1億突破できるわけです。順当に売上業績を上げていこうという風に考えると、ご開業から大体2年ぐらいでですね、ユニット当たりの生産性、チェア当たりの売り上げというのを200万円から250万円を突破するというところは無理なく作れますので、そのための集患の施策、そのための従業員スタッフの採用というような形で設計をしていくことが味噌であります。
まとめますと、大体ですね、売上ユニット台数にかかわらず1億と言われる先生が多いです。多いですがその1億の達成難易度は全然変わってきます。今申し上げた通りユニット台数6台もあれば1億はすぐ行きます。そういう意味からすると安易に根拠なく1億というのではなくて、ユニット1台あたり200万円を突破する、そして開業から2年ないし3年後には250万を突破する、そういった考え方をして設計してくださるのが一番妥当ですし、適切な少し高い目標値と言えるのでは ないでしょうか。
はい、ここまでご視聴いただきありがとうございます。
新規開業の先生方ですね、売上の目安だったりっていうのがこの動画を通してお分かりいただけたと思います。労働集約型であるがゆえに従業員スタッフ、これをパートで最少人数でっていう構成でなかなか売上達ではできません。しかしながらですね。ユニット台数ごとに上がる売上の目安っていうのが変わってくる、こういった事実もご理解いただけたとするならばですね、ユニット何台置けるぐらいの規模感のところ、テナントであってもどれぐらいの坪数があってそこに開業するのか、そういったところもイメージしながら場所選び開業地選びというのをしていただけると思います。少し余談にはなりますが、大体ですねじゃあ何坪で何台置けるだというところ、ご相談にいただく話題としても多いんですが、大体目安として50坪あればユニット7台は配置できます。無理なく配置できますし、もしですね、そこまで広くなく坪数が大体30坪ギリギリ行くか行かないかであってもですねユニット4台は確実に配置できます。少し工夫をして無理をすれば、ユニット5台もギリギリいけるかなというところですので、今後のですね、都市型であれ地方型であれ開業地選び、そして図面の引き方、デザインの仕方の参考になればと思います。
ここまでご視聴ありがとうございました