ゆとり世代からみるゆとり世代との付き合い方‐歯科医院経営のツボ‐
- コラムテーマ:
- マネジメント(採用 教育)
新しい仲間
4月は診療報酬の改定や消費税の増税で、
今後、影響がどのように出るかが非常に気になるところですが、
新卒の歯科衛生士を迎えられた歯科医院では、
院内の大きな関心は新しい仲間に向いているのではないでしょうか?
私のご支援先でも、
ブログやフェイスブックで新人スタッフとして紹介したり、
早速、先輩スタッフがマンツーマンでトレーニングを始められたり、
先輩スタッフが上手く舵取りをしながら、
院内の雰囲気に早く溶け込めるよう積極的に動いているようです。
ゆとり世代の特徴
院長先生とお話していると、
「言われたことしかやらない」
「仕事に対してやる気が感じられない」
「怒られたらすぐに辞めてしまう」
などスタッフに対する不満を聞くこともありますが、
その原因が“ゆとり世代だから”と片付けられてしまう時があります。
※最近は「さとり世代」という言葉も出てきてるんですね
私も1990年生まれの新卒3年目なので、
先生方がおっしゃられる、
いわゆる「ゆとり世代」と言われる部類です。
「○○だからゆとり世代はダメなんだ」
と言われると、聞いてる本人がゆとり世代なので、
何とも言えない微妙な感じになるのですが、
“新人類”や“バブル世代”などの言葉で、
若者が批判されるのは過去にもあったことだと思うので、
何かしら象徴的な言葉で世代の特徴をまとめ、
上の年代の方に批判されるのはずっと続いていくのだと思います。
世代<個人の資質<環境
同じ世代でも個人の能力や考え方は違いますし、
たとえ能力があろうとなかろうと、
置かれている環境で全く変わってくるものだと思います。
世代<個人の資質<環境
この考え方はどの職場にも当てはまることではないでしょうか?
実際、モチベーションの高いスタッフがそろっている医院では、
新卒で入ってきた2年目の歯科衛生士の方も、
テキパキと動いてすでに医院の中心となっていますし、
逆の場合は仲良しクラブの状態からずっと抜け切れていない医院もあります。
本日のまとめ
タイトルには、
『ゆとり世代からみるゆとり世代との付き合い方』と書きましたが、
「ゆとり世代だから」と片付けてしまうのではなく、
まずは良い環境を整えてあげることが大切だと思っています。
良い環境の定義は人それぞれだと思いますが、
歯科医院の場合は、
働きやすい職場×働きがいのある職場
その両方がバランスよくとれているのが一つの理想形ではないでしょうか?
「ゆとり世代」という言葉を、
・都合の良い風に使ってしまっていないか?
・別の問題とすりかえてしまっていないか?
一度考え直す機会にしていただければ幸いです。
◾️この記事を書いたコンサルタント
歯科コンサルタントチーム
◾️監修コンサルタント
歯科・治療院・エステ支援部
マネージングディレクター
松谷 直樹
2000年株式会社船井総合研究所入社。2004年より歯科コンサルティングに携わる。
開業クリニックから日本有数規模の医療法人グループまでコンサルティングを行っている。コンサルティングのモットーは患者様が「この医院を選んでよかった」と思っていただけるような歯科医院づくり。長期にわたるコンサルティング契約先が多く、15年以上契約している歯科医院もある。
歯科医師会、各種スタディグループ、各種歯科企業での講演実績多数。ビジネス雑誌プレジデント誌における歯科特集への寄稿、デンタルダイヤモンド誌での連載実績、クオキャリア、Ciメディカル、FEED等の各種歯科企業発行機関紙への寄稿実績あり。
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