四方善し。2020年度124.3%成長医院が語る小児分野強化
皆様、こんにちは。
船井総合研究所の長谷川光太郎です。
新型コロナウイルス対策や、予防の為の生活様式が定着している2021年。
患者さんの声に応え、感染防止対策をとりながら、日々の診療に取り組まれている医院様も多いことと存じます。
皆様のお取り組みに、心より敬意を表すと同時に、ご自身の健康管理にも御心配りされることを切に願います。
今回のメールマガジンでは、四方善し。2020年度124.3%成長医院が語る小児分野強化についてお伝えさせていただきます。
皆様の医院に来られる患者さんの85%は成人の患者さん、ご高齢の患者さんではないでしょうか。
タイトルにもある、コロナ禍においても2020年度前年比124.3%成長された医院様も2年前までは同様の状況でした。
世の中の高齢化の波を受けている、福島県のいわき市にある医院様であり、そうなるのも当たり前ではございました。
院長先生は、常々「健康寿命を延伸させる歯科医療を提供する」ということを理念として掲げておられ、理念に沿った診療を続けてこられていました。
ただ、理念の真の実現の為には、問題を抱えた状態から診療を行うのではなく、もっと早期から管理、教育、改善していく必要性を感じておられました。
思い立ったのは2年半前の2018年。
予防矯正という、小児矯正の在り方を変える診療体形があると聞き、早速セミナーに参加。
そこで「今後は小児分野の強化こそ注力すべきポイントだ」と感じられ、本格的に小児歯科に注力し始めました。
まずは予防矯正という、口腔機能発達不全症に見られるお口のクセを改善する治療体形を医院に落とし込まれました。
「まずは既に困っている、問題を抱えている小児を救う」ことから着手され、矯正治療が主訴ではない患者も続々と予防矯正の患者さんとなっていかれました。
治療の中で、問題となるお口のクセを改善に導き、且つ歯列や顔貌も改善されるため、医院の評判、また小児の患者数も伸びていきました。
予防矯正は自費診療でもあったため、当然医院の収益性も格段に引き上がりました。
※小児は月70万の売上だったが、予防矯正導入後350万近くまで引き上がっている。
予防矯正の導入によって医院の評判は高まりましたが、4歳以下のお子様の受診は変わらず低空飛行。
次の注力ポイントは「問題がない時期から来院してもらい、管理と教育で、一生健康なこどもを地域に増やす」であり、その為に4歳未満の問題がない時期からでも来院する動機づけが出来る取り組みに着手しました。
こちらも患者さんの反応は良く、4歳以下の患者の新患数は3倍以上に引き上がりました。
※月5名が17名に引き上がった
4歳以下の取り組みに併せて、来院の動機づけを打ち出した広告を開始したことも新患数の拡大に繋がっています。
以上のような取組みを2年かけて行ってこられたことで、2年前と比較したときには140%以上の業績向上(1億円以上業績向上)2020年の前年比では124.3%の伸長を達成されました。
まとめると
①予防矯正の導入と強化
②4歳以下の患者への取組み
③予防矯正など差別化要素を打ち出した広告戦略
を経て、社会変化に揺らぐことなく大きな成果を達成されたということです。
何より、常々大事にされている「健康寿命を延伸させる歯科医療を提供する」という理念を、小児分野の強化によって実現に近づけられていることが、先生にとってこれ以上なく嬉しいことと仰っています。
また、先生は「小児分野を強化したことで四方善しを得られた」とも仰っています。
①患者さん(口腔機能の改善により、健やかな成長ができる)
②医院収益(他院との大きな差別化による囲い込み、自費向上、午前の患者数増)
③マネジメント(保育士・管理栄養士などに活躍の場を提供でき、離職率も低下)
④社会性(子供の健康、健康寿命延伸という社会課題を解決する)
の上記4つを同時に叶えられる、ということです。
皆様におかれましても、
「今少しやることが見つからず、踊り場に出ているな…」
「小児はくるけど、離脱するし、自費にも繋がらなくて困ってる…」
「今まで大人の診療に注力してたけど、今更小児強化して大丈夫?」
「小児の患者さんにたくさん来てほしいけどどうすれば良いかわかんない…」
そういったお悩みをお持ちの方には、こちらの成功医院様の事例を基に、小児分野強化のモデルフローを学んでいただくセミナーを開催いたしますので、是非ご参加いただきたく存じます。
こちらがそのセミナー情報です。
https://www.funaisoken.co.jp/seminar/066878
※現在、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、WEBによる開催を予定しております。今後の状況によって変更がでる可能性があることをご了承いただけますと幸いです。
あらゆる業界でゲームチェンジが起きている最中、歯科業界でも伸びている市場に注力するのは重要です。
今後何十年と永続発展できるグレートクリニックを目指していくにあたり、少しチャレンジングな取組を始めていかれることが、何よりも大切なことと感じます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
【執筆者:長谷川 光太郎】
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