売上5億の壁を突破のための組織マネジメント戦略
皆様こんにちは。船井総研の水野でございます。
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本日のコラムは
「5億の壁を突破する!『スタッフ自律型組織』創りのためのマネジメント戦略とは!?」
というテーマでお送りいたします。
歯科医院が業績を伸ばし続けた時に感じる「5億の壁」とは!?
<業績5億の壁の特徴>
業績5億の壁の歯科医院の特徴としては既存の事業展開は成長軌道に乗っていて、分院展開もうまくいっているが、業績を出しているのは経営者トップかエース級の歯科医師・歯科衛生士という状況が多いです。
そのため、トップが診療比率を下げたり、稼ぎ頭のスタッフが退職・休職になると業績に大きな影響が生じるケースが見られます。
5億超えを狙う歯科医院様でこれから重要になってくるのは、少数のできるスタッフへ依存する組織ではなく、チーフスタッフ・幹部スタッフ・経営幹部といった経営者の「右腕」をどれだけ輩出できるかが鍵となります。
『歯科医院の組織化』に注力し、売上4億円→6億円へと業績を急拡大させた歯科医院のご紹介
ほとんどの歯科医院様が、業績が伸びた際に発生する壁にぶつかる中、「歯科医院の組織化」に注力し、事業戦略と組織戦略を連動させながら、一気に壁を突破されている歯科医院様も存在しました。
山口県・広島県で現在4医院を展開されている医療法人栄信会様です。
栄信会様は、早くからマネジメントに着目され…
・成長を早めるための経営部門の付加
・スタッフが将来にワクワクできるビジョン創り
・スタッフに働く意義・やりがいを持たせるキャリアパス整備
・質で一切の妥協をしない有資格者採用
・社会人として「院の利益」にも注目させるスタッフ教育
・院全体のマネジメントを通じて業績を上げられる幹部づくり
その結果、脅威的スピードで業績を伸ばされており…
2018年:3.3億 → 2019年:4.1億 → 2020年:6.3億
とあっさりと5億円の壁を突破されました。
また、2021年には、新卒4年目の歯科衛生士が1億円(予定)の医院をマネジメントする分院長ポジションに大抜擢されるなど、脅威的な教育力を誇っており、事業計画では、2022年に10億を突破予定の攻めの経営スタイルを実現するためのマネジメント戦略を展開されております
5億の壁突破のための組織創りポイント①組織図を見直し、経営部門を付加せよ!
ある程度の規模を超えた歯科医院は、安定して業績を伸ばしていくためにも「組織体制強化」のための活動が必要となってくるため、経営本部機能を持ち採用力・定着力・育成力を伸ばしていく必要があります。
上記は、これまでの一般的な歯科医院の代表的な組織図例を掲載いたしました。
医院規模・分院数によっても多少異なるとは思いますが、組織図を別に作っていない!というような医院様も、おそらくこんなイメージの組織図にまとめられるのではないでしょうか?
しかし、先ほどからお伝えしているように、一定以上の規模感になってくると「組織力」を高めていく必要があるため上記の組織図の役割だけではマネジメント面の限界がきてしまいます。
これからの歯科に重要となる組織図のポイントは2点。
ポイント①:組織図に経営本部機能を置こう!
ポイント②:人財開発に携わるスタッフを育成していこう!
本格的に人財採用・育成・定着を実施していき、医院の持続的成長を考えていくためには、各医院別に、診療業務もやりながら経営本部としての業務&対応をするという状態では、採用人数の限界・人財育成の質の限界がくることが容易に想像できます。
時流からも人財確保の競争が激化していく可能性が高いので、経営本部(人財開発部門付加)はもはや経営戦略の要になってくるので、全社を巻き込んで組織を一体化させながら、量・質ともにのばしていく必要があります。
そのために、経営企画室の配置・人事業務を付加したスタッフの育成&配置を実施していただき、経営本部機能のレベルアップ・人財開発の質のレベルアップをすることで、他歯科医院と差別化をして、優位に経営を進めていくことをオススメします。
5億の壁突破のための組織創りポイント②事業戦略の変化に応じたキャリアパス&評価制度を構築せよ!
歯科業界に求められる役割の変化に伴い、人事評価制度も変更させる必要があります。
事業戦略を大きく変更したにも関わらず、人事評価制度が連動していない場合、組織が混乱に陥り、大量の離職を促すことにつながりかねません。
これまでの一般的な歯科医院では、スキルや専門性のみが評価対象であり、技術の向上のためのマニュアルや教育体制を作成していることが一般的でした。
しかしながら、スタッフが自律して活躍できる組織を目指すうえでは、スタッフ一人一人の特性を踏まえた上でのキャリアパスの作成。
技術面はもちろんのこと、「医院(法人)業績」や「自費成約率」、「人時生産性を向上させるための院内オペレーション改善会議」等、が重視されるため、「成果」を重視される評価へと変更する必要性が出てきます。
このように評価の仕組みを変化させることで、現場で働く全スタッフに対して求めている仕事内容を明確にし、スタッフの行動を変化させることもマネジメントの観点においては重要になります。
5億の壁突破のための組織創りポイント③スタッフ全員で院の業績のことを考えさせるスタッフ研修
医療法人栄信会様では、新卒歯科衛生士4年目で分院長クラスの仕事を任せることができる秘訣があります。
それは、入社した初期教育から社会人としての在り方を1ヵ月かけ徹底的に教育しきっているからです。職種問わず、多くの歯科医院がやっているスキル先行型教育ではなく、社会人としての基本を浸透させてから現場で診療を実施しています。
定期的な業績報告・院内改善MTG、年に1度の経営方針発表会等の情報伝達機会を法人内で徹底し、一人一人のスタッフが「自分事」として医院の業績を上げるために何をしたらいいのかを考え続けています。
そして、医療法人栄信会様では、自分で幹部立候補できる仕組みを取っています。
今回の新卒歯科衛生士4年目のスタッフも新規分院展開をする際に立候補で幹部となりました。
より詳しい内容を聞きたい方向けにセミナーを開催いたします。
今回は、「5億の壁を突破する!『スタッフ自律型組織』創りのためのマネジメント戦略とは!?」というテーマにてお送りいたしました。
このテーマに関しては、まだまだ課題が山積みの歯科医院様も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで、5億の壁を突破するための具体的な組織創り、人事制度、教育、定着に関してのノウハウをお伝えするセミナーを開催することに決定いたしました。
今回のセミナーでは具体的にどのように事業を組み立てればよいのか、また組みたてる際にどのような組織体制を構築していかねばならないのかについて解説いたします。
現状の業績に壁を感じている院長先生、将来の組織創り展望に不安のある院長先生に必要な内容となっていますので是非ご参加くださいませ。
https://www.funaisoken.co.jp/seminar/068256
☆本セミナーで学べるポイント☆
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