訪問歯科の始め方
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皆さん。
こんにちは。船井総研の松岡佑磨です。
最近弊社への問い合わせでも訪問歯科参入に関するご相談が激増しています。
やはり、皆様口をそろえておっしゃられるのが、か強診算定に向けて訪問歯科の実績がネックになるという事です。
か強診算定の有無で弊社のクライアントでも、訪問歯科×SPT(Ⅱ)中心で、か強診届け出後、人数変わらず売上1.5倍になる様な、算定により得する医院様の事例も出て来ております。
そこで本日は、訪問歯科参入拡大についてお伝えさせて頂きます。
現在、既に訪問歯科を行っており、より拡大していきたい医院様から、今後参入していきたい医院様まで様々な状況の方がいらっしゃるかと思いますが、訪問歯科参入拡大には大きく分けて、3つのステップがあり、以下になります。
ステップ1:参入の準備
ステップ2:居宅シェア拡大
ステップ3:施設案件獲得
ステップ1と2が主に新規参入していく医院様向けであり、ステップ3が拡大していく医院様向けとなっております。
今回は、ステップ1の訪問歯科実績0件の方向けに書かせて頂きます。“か強診”を算定していくために、5回以上の実績が欲しい方には是非ご覧いただきたい内容です。
まず、訪問歯科を始めるにあたって必要な事は、主に以下5点になります。
・介護業界および保険の理解
・申請関係の準備
・訪問器具の準備
・診療の流れの確認
・訪問歯科マーケティング初級編
それぞれ簡単に以下にて解説させて頂きます。
■介護業界および保険の理解
外来と訪問歯科の異なる点として、共に働く方々が変わるという部分があります。
中でも、ヘルパー・看護師・ケアマネ等との多職種連携は大変重要になります。
多職種連携を行う上で大切な事は相手を理解することです、例えば、業界背景や仕事内容等になります。ここを理解しているといないとでは、仕事のやりやすさなどが変わってきますので、是非知っておいて頂きたい部分になります。
■申請関係の準備
訪問開始前に届け出が必要な書類から、訪問時~訪問後に必要な書類まで、多岐にわたります。訪問先は居宅なのか施設なのか?保険も医療なのか介護なのか?対応者も歯科医師なのか歯科衛生士なのか?正しく理解し、きちんと進める必要があります。
■訪問器具の準備
たまに頂くお声の中に、「何百万円もする機器を購入しないと訪問って始められないのか」というものがあります。答えとしてはNOです。確かに、必要になるステップはありますが、少なくともこの参入の準備段階ではまだ不要です。訪問初期は、入れ歯調整が主になる場合が多いです。よってまずは、エンジンとダストガードをご用意頂き、他必要な器具は院内で既に使用している物を流用するかたちで、かかる費用としては、状況にもよりますが約5万円位から訪問は始められます。
■診療の流れの確認
歯科検診をはじめ、契約時の確認物から、訪問時の歯科医師と歯科医師の業務の流れまで、未実施の場合だとイメージが中々難しい場合もあるかと思います。また、歯科検診は治療や口腔ケアにつながる活動なので、他院と差別を図った手法や患者化し易い流れを抑えた上で臨むことが必要です。
■訪問歯科マーケティング初級編
参入の準備段階では、医院側で慣れない部分が多くなるので、既存の患者さんから始めることがベターです。つまり、外来の患者さんです。今回の改定でもありました、“訪問歯科移行加算”からも外来から訪問への誘導は必要なことが分かります。多くの患者さんは通院できなくなったら、終わりと思われている方もいらっしゃいます。そんな方に対し、問診票の変更をはじめ、ポスター、動画、三つ折りパンフレット、声かけを通し計画的に認知および訪問歯科の利用を促していくことが重要です。
コチラの内容に関してより詳細情報をご希望されます方は、以下URLより、ご相談および無料ダウンロード資料による訪問歯科に関する情報発信も行っておりますので、ご確認頂ください。
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居宅シェア拡大編や施設案件拡大編も追って、発信させて頂きます。
ここまでお読み頂き誠にありがとうございました。
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◾️監修コンサルタント
歯科・治療院・エステ支援部
マネージングディレクター
松谷 直樹
2000年株式会社船井総合研究所入社。2004年より歯科コンサルティングに携わる。
開業クリニックから日本有数規模の医療法人グループまでコンサルティングを行っている。コンサルティングのモットーは患者様が「この医院を選んでよかった」と思っていただけるような歯科医院づくり。長期にわたるコンサルティング契約先が多く、15年以上契約している歯科医院もある。
歯科医師会、各種スタディグループ、各種歯科企業での講演実績多数。ビジネス雑誌プレジデント誌における歯科特集への寄稿、デンタルダイヤモンド誌での連載実績、クオキャリア、Ciメディカル、FEED等の各種歯科企業発行機関紙への寄稿実績あり。
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