キッパリ定時退社が勝つ時代

2018年01月19日 (金)

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みなさんこんにちは。
船井総合研究所の歯科コンサルティングチームです。
 
今回はタイトルにもあるように、
【定時になったら、すぐに帰りたがるイマドキのスタッフが歯科医院を救う】 
といった内容のお話になります。
 
皆さんはこれまでに、
【この後は予定があるので、帰らせてください】【残業はしません】
と、キッパリと言いのけてしまう勤務医・スタッフさんと出会ってきた経験はないでしょうか?
また、こういった【自分意見・権利を主張する人材】は、煙たがれる存在ではなかったでしょうか。
 
 
もちろん、歯科医院の事情など、一切考慮に入れることの無い、独りよがりの人材は歯科医院にとってマイナスの影響を与えることもあります。
マイナスな影響を与える人であれば当然、採用するメリットはありません。
 
しかし、人手不足時代の現状を考慮すると、本当にそんなことが言っていられるのか、改めて考えて欲しいと思います。
実際に【衛生士が足りず、稼動していないチェアがある】【人手不足でいつも医院がバタバタしている】という歯科医院は山ほどあります。
 
 
今現在日本全体では約248万人の人口不足といわれております。
そして、2025年には、583万人の人口が不足するといわれております。(パーソル総合研究所 労働市場の未来推計より)
つまり7年後には、今の2倍以上、歯科医師・歯科衛生士・歯科助手が採用し辛くなり、採用にかかる費用も今の2倍以上になる見込みであることが分かります。
つまり、スタッフを選んでいる余裕もなくなる可能性は非常に高いです。
 
つまり今後は、
【様々な価値観を持ったスタッフを積極的に採用し、その中で育成していく】他無いのです。
また、それと平行して【求職者に選ばれる歯科医院作り】を進めて行く必要があります。
 
 
今、求職者が就業環境に求める条件は、
 
・夜遅くまで勤務する必要の無い歯科医院
・土日休みの歯科医院
・年間休日が120日以上ある
・有給の消化率が100%の
・教育体制の整備されている
・バタバタと忙しい状態にない
・育児休暇などを取り入れている
 
といった歯科医院でございます。
上記をご覧いただくと分かるように、求職者が求める条件が
「長く沢山働いて、高給を取りたい」から「ほどほどに働いて、ほどほどの給与でプライベートを大切にしたい」というニーズへ根本的に変化していることがわかります。
 
この変化は医療業界のみに限りません。
例えば採用が最も厳しい業界と言われる大手飲食チェーン「すかいらーくグループ」の採用サイトをみてもキャッチコピーが「無理なく働く」「しっかり休める」と変わっていることが分かります。(参考採用サイト:http://recruit.skylark.co.jp/career/regional/
かつての、「昇給・賞与」「本部勤務」といった内容は、もはや最優先の打ち出し項目ではなくなっていることが分かります。
 
 
しかし、働きやすい歯科医院づくりというのは、どれも一朝一夕で達成できるような条件ではございません。
が、少なくとも、今後10年以上歯科医院を経営していく予定のある方は、今のスタッフに対して、こういった採用力のある歯科医院を目指す姿勢を見せていく必要があります。
 
もちろん、目指していくとはいっても
・スタッフを早く帰らせるために、時短診療にする
・有給を積極的に認め、育児休暇を取り入れ、余剰スタッフを確保する
といったことは全て、コスト増・売り上げ低下に直結します。
 
このように、医院体制を変えたいが、売り上げを考えると、踏ん切りがつかない、という歯科医院様は非常に多くいらっしゃいます。
 
そういった歯科医院様への唯一の解決策はが、
「今より短い時間」「今と同じ(もしくはそれ以上)の売り上げ」を出すことです。
 
そんなことができれば苦労はしないと、思われるでしょうが、これこそが今、叫ばれ続けている【限られた時間の中でより高い売り上げをあげていく】、いわゆる生産性の向上なのです。
 
 
また、この生産性の向上を目指すという局面において、必要となる人材は
ダラダラと残業をする人ではなく、限られた時間内で業務をきちんとやりきる人であり、
時間意識を強く持ったスタッフなのです。
 
来る未来、労働人口は減少いたします。
しかしそれは決して労働力が減少する、というわけではございません。
その分同じ時間での労働の密度を高めていけばよいのです。
そして、そんな次の時代を担っていくのは、
煙たがられていた、時間への意識が強いスタッフである、ということです。
(もちろん義務を果たさず権利を主張するようなスタッフは別です。)
 
 
ここでひとつ、要注意なのが、生産性の高いスタッフは待っていても勝手に現れるものではないということ。
当然そのような教育して、育てる必要があります。
 
つまり院長自身も、生産性への意識は強く持ち続けなければならない、ということです。
医院全体の意識として、1時間あたりの売り上げをどこまで伸ばすことが出来るのか、という視点から、診療のスタイルを考える必要があります。
 
例えば、診療内容にもよりますが、同じ時間働いていても保険診療と自費診療では、売り上げに約4倍の差がつきます。
 
突然ガラッと変わるのは難しくとも、この時間当たりの生産性という意識を常に持ち続けることが大切なのです。
そしてトップがこの意識を実践し、伝達していく必要があるのです。
 
しかし、
 
・自費診療といわれても、押し売りはしたくない
・スタッフにどう動いて欲しいという指示が出せない
・そもそも何をしたら良いのか分からない。。。
 
という歯科医院様も多いかと思います。
そんな状態であった歯科医院でも上手くいったという事例がございます。
 
実際に保険診療主体の歯科医院から、スタッフ教育をほとんどせず、
自費診療主体の歯科医院に変わった歯医者が下記になります。
http://www.funaisoken.co.jp/medical/funai-dental/025781_lp.html
 
是非参考にしてみてください。
 
長文ご拝読いただきまして、ありがとうございました。
【執筆者:船井総合研究所 歯科コンサルティングチーム】

◾️この記事を書いたコンサルタント

歯科コンサルタントチーム

プロフィール詳細

◾️監修コンサルタント

歯科・治療院・エステ支援部
マネージングディレクター

松谷 直樹

2000年株式会社船井総合研究所入社。2004年より歯科コンサルティングに携わる。
開業クリニックから日本有数規模の医療法人グループまでコンサルティングを行っている。コンサルティングのモットーは患者様が「この医院を選んでよかった」と思っていただけるような歯科医院づくり。長期にわたるコンサルティング契約先が多く、15年以上契約している歯科医院もある。
歯科医師会、各種スタディグループ、各種歯科企業での講演実績多数。ビジネス雑誌プレジデント誌における歯科特集への寄稿、デンタルダイヤモンド誌での連載実績、クオキャリア、Ciメディカル、FEED等の各種歯科企業発行機関紙への寄稿実績あり。

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