生産性という観点で2018年の目標を考えてみましょう

2017年11月09日 (木)

コラムテーマ:
院内マーケティング

皆さんこんにちは。
船井総研歯科医院コンサルティングチームの眞野泰一(まのたいち)です。
今回は「歯科医院における生産性」について、今一度考えてみたいと思います。
 
船井総研の経営セミナーに一度でも参加された先生方は馴染みのある概念だと思いますが、聞き馴染みのない方は、この機会に考えてみてください。
そして、今年の振り返りと共に来年の目標として、この生産性という観点で“業績”をみて頂きたいと思います。
 
そもそも、この生産性という概念をもつまでは単に売上金額で目標を考えていたと思います。しかし人員体制やユニット台数によって達成の可能性が大きく変わってくる売上金額だけでは自院の目標として適切とはいえないと思います。
 
そこで、船井総研としては1つの指標値として「ユニット1台あたり生産性」「ヒト一人あたり生産性」という観点をもって考えています。
 
各内容としては、下記の通りです。
 
<ユニット1台あたり 年間売上>
◎:3,000万円以上
○:2,400~3,000万円
△:1,800~2,400万円
×:1,800万円以下
<ヒト一人あたり 年間売上>
◎:1,800万円以上
○:1,500~1,800万円
△:1,200~1,500万円
×:1,200万円以下
ヒト一人あたりとは、職種に関係なく常勤スタッフ1名(約160時間勤務)あたりと考えるので、月間で約80時間の勤務をするスタッフは0.5名とカウントします。
 
例えば、ユニット4台の歯科医院で、年商が9,600万円だったとするとユニットあたり生産性は2,400万円/台となります。これを稼働人員数6.0名で達成できればヒト一人あたり生産性は1,600万円/人となり、両項目とも〇と〇となります。
 
さえ、皆さまの医院での2017年実績は生産性で考えるとどの段階だったでしょうか。そして、2018年はそれぞれどの段階を目標としますでしょうか。
 
医院によって、抱えている課題など様々だと思います。ですが、先ずは両項目〇がつくような段階を目指してはいかがでしょうか。
 
今後はより医院運営を続ける中で、経費が掛かってくる時代となります。
設備という点でいえばデジタル化・IT化が進むので、レセコンやCT装置だけに留まらず複数のモニタ設備を設けたり治療シミュレーションを見せるためのVR設備を設けなければならなくなるかもしれません。
保険制度における施設基準にも、高度医療を提供できる施設か否かで点数配分を付けていくような声(要望)もあるようです。だとするとより高額な投資をしていかないといけない状況になるかもしれません。
 
未来に備えるつもりでも、生産性を高める意識を持った医院運営を行う必要があるといえます。
 
眞野

◾️この記事を書いたコンサルタント

◾️監修コンサルタント

歯科・治療院・エステ支援部
マネージングディレクター

松谷 直樹

2000年株式会社船井総合研究所入社。2004年より歯科コンサルティングに携わる。
開業クリニックから日本有数規模の医療法人グループまでコンサルティングを行っている。コンサルティングのモットーは患者様が「この医院を選んでよかった」と思っていただけるような歯科医院づくり。長期にわたるコンサルティング契約先が多く、15年以上契約している歯科医院もある。
歯科医師会、各種スタディグループ、各種歯科企業での講演実績多数。ビジネス雑誌プレジデント誌における歯科特集への寄稿、デンタルダイヤモンド誌での連載実績、クオキャリア、Ciメディカル、FEED等の各種歯科企業発行機関紙への寄稿実績あり。

LINEはじめました!

LINE友だち登録で、歯科経営専門コンサルタントのコラムを読むことができます!

LINEはじめました!

無料経営相談受付中!

オンライン経営相談ページはこちら

メールマガジンのご案内

歯科医院経営コンサルティングレポート~船井流1000院からの成功事例報告~

歯科医院コンサルティング実績10年! 現場で積み上げた歯科経営成功事例満載のメールマガジンです。自費UP、増患、ホームページ対策、スタッフ育成、組織づくりなど、読んだ院長だけが得をする「3分でわかるノウハウ」を大公開します。

同じテーマで記事を探す

医療・介護向けM&A

×

医療・介護向けM&A

×