治療型歯科医院から予防型歯科医院への変革

2016年12月06日 (火)

コラムテーマ:
院内マーケティング

皆さんのこんにちは。
船井総研 歯科医院経営コンサルティングチームの眞野泰一(まの たいち)です。
タイトルにあります通り、予防型歯科医院について書かせて頂きます。
昨今の経済状況と同様に、歯科医院の経営状態も二極化が進んでおり順調な歯科医院と苦戦している歯科医院とが顕著になっていると感じます。
苦戦している歯科医院は
①患者様には来院頂いているが、売上げを維持するために必死。院長先生を筆頭に疲弊気味。
②明らかに純新患が減って、今までの顔なじみ患者様が順繰り治療で来院している。
といった様子が多いと思いますが、
①の歯科医院は、いつまでも同じ状況ではいけないと感じながら日々の診療に追われ、
②の歯科医院は日々上下する売上げ金額に大きな不安を感じながら何を対処すればよいか道筋が見えていない。
といった状態ではないでしょうか。
そもそも患者数が少ない歯科医院は、増患を目的としたマーケティング手法を試みる必要がありますが、どちらの歯科医院にも言えることは『徐々に予防型歯科医院への変革を図る必要がある』ということです。
具体的な内容は分かりかねますが、医療費増大を課題として掲げている国はいずれ予防を重要視し“未然に防ぐ”ことを重点施策として掲げることは容易に想像がつきます。(それでも一定数いる治療は大切な事ですので継続していきます)
そのために歯科医院ができることは、予防型歯科医院として、地域の人々の予防メンテナンス施設といった位置付けになることです。
自分の歯が減ることのリスクと維持し続けることのメリット、歯周病が進行した場合のリスクと日々のケアの重要性、口腔内環境と生活習慣・食習慣の関連性などをしっかり伝え、自分の歯を守りたいという考えをもったデンタルIQの高い人々が通う歯科医院にしていくことです。
しかし、既に歯科医院が増えすぎたこの時代、来院される患者様のうちデンタルIQの高い患者様のみを選別して抱えられるほどの来院数は見込めないと思います。
だからこそ、現在通って頂いている患者様のデンタルIQを高め、育てる感覚で歯科医院を経営する必要があります。
育てる経営をしていく為にやる事・出来る事は沢山ありますが、変革の一手として分かり易いのは『唾液検査を導入する』ということです。
活用方法によっては劇的にデンタルIQを高めて、育てる経営の強力なツールとなることは確かです。
機材は各社から展開されていますが、いずれの製品でも歯科医院の規模や経営状態や人員体制にそって導入することで効果を出せると考えています。
既に各種唾液検査機器を使われている歯科医院も多くいらっしゃいますが、活用しきれていない場合やこれから導入を考えられている場合は、是非一度ご相談頂ければと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
眞野(まの)

◾️この記事を書いたコンサルタント

◾️監修コンサルタント

歯科・治療院・エステ支援部
マネージングディレクター

松谷 直樹

2000年株式会社船井総合研究所入社。2004年より歯科コンサルティングに携わる。
開業クリニックから日本有数規模の医療法人グループまでコンサルティングを行っている。コンサルティングのモットーは患者様が「この医院を選んでよかった」と思っていただけるような歯科医院づくり。長期にわたるコンサルティング契約先が多く、15年以上契約している歯科医院もある。
歯科医師会、各種スタディグループ、各種歯科企業での講演実績多数。ビジネス雑誌プレジデント誌における歯科特集への寄稿、デンタルダイヤモンド誌での連載実績、クオキャリア、Ciメディカル、FEED等の各種歯科企業発行機関紙への寄稿実績あり。

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