「歯科医院経営コンサルティングレポート〜船井流 1000院からの成功事例報告〜」   2016/04/12号

2016年09月22日 (木)

コラムテーマ:
成功事例報告

「歯科医院経営コンサルティングレポート〜船井流 1000院からの成功事例報告〜」   2016/04/12号 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ************************************************************************** 「10年後の歯科業界予測」 ************************************************************************** こんにちは。 船井総研 歯科チームの松谷直樹と申します。 本日のテーマは10年後の歯科業界がどのように変化するかという点について 3つの環境変化を元にお伝えしたいと思います。 一点目にお伝えしたいのは歯科医師の需給問題です。 2016年の歯科医師国家試験の合格発表があったという話をお聞きしました。 今年は合格者数が2,000人を切り、合格率が63%代だということで、 過去最低だということです。 従って歯科医師数の減少、特に29歳以下の若手歯科医師の減少は 今後も進むことと思われます。 このことは勤務医採用の激化と開業数及び歯科医院数の減少 ということにつながる可能性があります。 二点目は日本国民の口腔内の変化です。 一方で、歯の健康は年々健康度を増しており、 12歳児の一人平均う蝕歯数の平均本数は4.30本(H1)から1.05本(H25) と減少しています。 また、80歳〜84歳の1人平均残存歯数も増加し続け12.2本となっています。 また、歯周病罹患率(4mm以上の歯周ポケットを有する者)の割合が減少傾向にある という統計データも出ています。 このことは、国民の口腔内の健康が増進していることを示していると思います。 このことは大変すばらしいことだと思います。 そして、この事実は何を意味するでしょうか。 個人的な予測で恐縮ですが、今後むし歯治療や歯周病治療は減少する可能性があり、 よりむし歯や歯周病のメンテナンス患者が増加する、 あるいはその必要性は増していくと思いますし、 そのような医院は必要とされていくと思います。 私の顧問先の都内23区内の医院様では、殆どクラウン治療の患者はおらず、 むし歯治療はインレーやCR充填で治療が可能な患者さまで 占められているというお話をお聞きすることがあります。 このような状況は日本全国的に広がっていく可能性があると思います。 三点目は歯科業界に大きな影響があると思われる日本の人口構造の変化です。 2025年問題というキーワードをご存知でしょうか。 日本の人口の最もボリュームの多い「団塊世代」が75歳以上の 後期高齢者にさしかかっていく年が2025年と言われています。 この時75歳以上の人口は過去最高の全人口の30%に達します。 このことにより医療費の大幅な増加が見込まれており、 2013年段階の国民医療費は40兆円なのですが、 2025年には52〜4兆円にまで増加すると予測されています。 このことは何を意味するでしょうか。 このことは外来患者様の減少と訪問歯科受診希望者の 大幅な増加ということになると予測しています。 10年後には、患者さまから「当院は訪問歯科はやっていないんですよ」 とお話しすると「えー」と言われる時代が来るかもしれません。 このことは、 今あなた様が38歳の院長先生でしたら48歳の時になります。 今あなた様が45歳の院長先生でしたら55歳の時になります。 今あなた様が58歳の院長先生でしたら68歳の時になります。 上記の予測はあくまで予測ですので、わかりませんが、 事実として起こっていること、あるいは統計上ほぼ確実な未来として示されていること このような情報をどのように捉えるか この変化に対してどのような対応策を 今から立てていくかということによって、 先生方の歯科医院の将来は大きく変わってくることと思います。 私たちも皆様にお役にたつような情報発信を今後とも行いたいと考えております。 【執筆者:松谷 直樹】 >>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>> □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

◾️監修コンサルタント

歯科・治療院・エステ支援部
マネージングディレクター

松谷 直樹

2000年株式会社船井総合研究所入社。2004年より歯科コンサルティングに携わる。
開業クリニックから日本有数規模の医療法人グループまでコンサルティングを行っている。コンサルティングのモットーは患者様が「この医院を選んでよかった」と思っていただけるような歯科医院づくり。長期にわたるコンサルティング契約先が多く、15年以上契約している歯科医院もある。
歯科医師会、各種スタディグループ、各種歯科企業での講演実績多数。ビジネス雑誌プレジデント誌における歯科特集への寄稿、デンタルダイヤモンド誌での連載実績、クオキャリア、Ciメディカル、FEED等の各種歯科企業発行機関紙への寄稿実績あり。

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