歯科界のスタッフ採用・雇用問題

2008年05月04日 (日)

コラムテーマ:
マネジメント(採用 教育)

こんばんは。
株式会社船井総合研究所  歯科医院 経営コンサルタントの松谷直樹 です。
本日は中国地方への出張でした。
さて、本格的なゴールデンウィークが始まりましたね。この時間を利用して、医院の長期的な方向性を考えてみることをオススメいたします。
さて、今日のお話は、・・・
スタッフさんにつきまとう悩みとして結婚退職(出産退職)と採用という問題がある。
今までは結婚退職(出産退職)したら採用すればよいというスタンスで望めばよかったが最近はそれも難しくなってきている。
具体的には、新規採用したからといって、
・上手く育つかどうかが分からない、
・定着してくれるか分からない、
・媒体に出したら費用がかかる
といったデメリットを感じるからだ。
特に衛生士さんに関しては今後、さらに難しい問題となると私は考えている。
理由は衛生士学校の減少傾向にともなって卒業生が減るからである。
(現在、日本の各地での衛生士学校の閉鎖が決定しているニュースをよく聞きます。
理由は3年制への移行共に入学者数が減っているらしく、採算上、運営できないというのがその理由だそうだ。)
そこで、私たち医院側としては何らかの対策を考えておいた方がよいと思う。
私が考える、対策としては現在の衛生士(長期間勤めていて、比較的優秀で医院のこともある程度分かって
くれている人というのが条件)に結婚後も勤続して務めてもらえるように、パート社員制度を導入していくことだ。
具体的に、パート社員というのは勤務時間は少なく給与も減るが、保険を掛けてあげたり、や賞与や退職金は
出すというイメージである。このことで他院でパートで働くよりもよい待遇を用意し、流出を防げる。
一から新人衛生士や中途衛生士を育てるのはなかなか大変であるし、定着してもらえるかどうかもわからない。
のに比べて、既存の衛生士を雇用形態を変えながら雇用し続ける方が、長期的に見たら、安定的に医院を運営できると私は考えています。
ご質問等ありましたらmatsutani@funaisoken.co.jp
㈱船井総合研究所 メディカルグループ 松谷直樹まで
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◾️この記事を書いたコンサルタント

松谷 直樹

プロフィール詳細

売上、利益の向上を大切にしながらも、「本当に患者さんに喜んでもらえる歯科医院作り」をコンサルティングの第一の目的に している。 「歯科医院は患者さんに喜んでもらえるためにある」「経営ノウハウは患者さんに喜ばれるような歯科医院作りのために活用するべきだ」という信念を元にコン サルティングを実施。 実現可能な提案と口頭だけでなく提案内容を実際に現場に落とし込み、実行するコンサルティングのスタイルを実行している。

◾️監修コンサルタント

歯科・治療院・エステ支援部
マネージングディレクター

松谷 直樹

2000年株式会社船井総合研究所入社。2004年より歯科コンサルティングに携わる。
開業クリニックから日本有数規模の医療法人グループまでコンサルティングを行っている。コンサルティングのモットーは患者様が「この医院を選んでよかった」と思っていただけるような歯科医院づくり。長期にわたるコンサルティング契約先が多く、15年以上契約している歯科医院もある。
歯科医師会、各種スタディグループ、各種歯科企業での講演実績多数。ビジネス雑誌プレジデント誌における歯科特集への寄稿、デンタルダイヤモンド誌での連載実績、クオキャリア、Ciメディカル、FEED等の各種歯科企業発行機関紙への寄稿実績あり。

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