評価制度を作る前に知っておいて頂きたいこと
- コラムテーマ:
- マネジメント(評価 モチベーション)
こんにちは。 船井総合研究所 歯科経営コンサルタントの松谷直樹 です。
年末の賞与の時期になってきましたが、評価制度を作りたいという相談が増える時期です。
私は、今まで何度も評価制度給与制度を作ってきたことがありますが、
成功する医院のパターンと、失敗する医院のパターンがあると感じています。
成功するパターンとはスタッフがモチベーションアップしてよかった!という場合です。
反対に失敗するパターンとは導入したばっかりに却ってモチベーションダウン
してしまうこともありえるのです。
そもそも何のために評価制度を作りたいのか、という目的を考えてみますと、
・現状の給与体系が明確でないので評価制度をきちんと作りたい
・能力にかかわらず一定金額毎年昇給することに疑問を感じている
・仕事ができる人とできない人で同じように昇給するのは仕事ができる人のモチベーションを下げてしまうのではないか。
・医院の売上に関わらず、人件費だけが毎年上昇するのを業績にある程度連動させた給与制度に変えたい。
といったところではないかと思います。
このような目的をお持ちの場合、評価制度を作ることで解決することは十分可能です。
しかし、下記のようなポイントもきっちり知っておいて頂いた上で実践していただかないと失敗してしまう可能性が高くなるのです。
・評価制度は意欲の高い方をさらに高めるための手段である
・評価制度は医院がスタッフに求めていることを伝え、定着させるための手段である。
・評価制度はスタッフ一人一人が自分の目標を持ち達成することで、その成果を賃金という形でもフィードバックするための手法である。
・評価制度は医院の総人件費を抑えるものではなく、意欲的に仕事をしてもらい、より多く給料を与えるためのものである。
それぞれ解説していきますと随分長くなりますので、またの機会にしたいと思いますが、
こういった点を押さえていただいて、評価制度給与制度を上手に作れば、
かなりのモチベーションアップに成功することでしょう。
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◾️この記事を書いたコンサルタント
松谷 直樹
売上、利益の向上を大切にしながらも、「本当に患者さんに喜んでもらえる歯科医院作り」をコンサルティングの第一の目的に している。 「歯科医院は患者さんに喜んでもらえるためにある」「経営ノウハウは患者さんに喜ばれるような歯科医院作りのために活用するべきだ」という信念を元にコン サルティングを実施。 実現可能な提案と口頭だけでなく提案内容を実際に現場に落とし込み、実行するコンサルティングのスタイルを実行している。
◾️監修コンサルタント
歯科・治療院・エステ支援部
マネージングディレクター
松谷 直樹
2000年株式会社船井総合研究所入社。2004年より歯科コンサルティングに携わる。
開業クリニックから日本有数規模の医療法人グループまでコンサルティングを行っている。コンサルティングのモットーは患者様が「この医院を選んでよかった」と思っていただけるような歯科医院づくり。長期にわたるコンサルティング契約先が多く、15年以上契約している歯科医院もある。
歯科医師会、各種スタディグループ、各種歯科企業での講演実績多数。ビジネス雑誌プレジデント誌における歯科特集への寄稿、デンタルダイヤモンド誌での連載実績、クオキャリア、Ciメディカル、FEED等の各種歯科企業発行機関紙への寄稿実績あり。
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