自院ではどのようにして院長はいつ頃【引退】すべきか?

2025年08月01日 (金)

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皆様、こんにちは。
船井総合研究所の榎本 徹也です。
いつもメルマガをお読みいただき、ありがとうございます。

本日は、多くの院長、理事長がよく悩まれる
引退の時期、年齢などについて解説をします。

● 徐々に縮小していく形でいいのか?
● 残り年数を考えるとこれ以上大きくしていいのだろうか?
● 誰かいい先生に引き継いでもらえないか?
● 子どもに任せるにはどのような形がいいだろうか?

上記のような悩みに対して、
理想はもちろんより現実的なところまでご紹介をしますので、
ぜひ最後までお読みください。

終わりを描けば、今の悩みの解決もできる

最も理想的な形は、
ご自身の年齢から考えるのではなく、
《理想の医院の状態》と《経営者の人生計画》
の組み合わせでいつを引退とするのかを決めていただくことです。
つまり、「医院の経営計画」と「院長の人生計画」で決めるということです。

【例1】
★院長の理想の引退年齢が65歳

個人としては、
残り10年ほどで自分の手元には5,000万の現金と
不動産や株式での収入が月○○万ほしい。
医院としては、
子供も歯科医師になっていないし、
承継できず見込みのある歯科医師も今のところいないから、
歯科医師の求人を出して、良い人がいれば承継をする。
いなければ閉院をする。

この場合、
医院としてどれくらいの売上を出して、
利益率は何%を目指して、
院長の年収をどれくらいすればいいのか。
勤務医の求人はどれくらいの給与を提示をすればいいのかがわかります。
すると、院長の働き方の変化まで具体的に計画を立てられるようになります。

【例2】
★最後は細く長く歯科医師人生を送りたい
★経営は次世代に承継したい

個人としては、
歯科医師として、経営者として、
臨床レベルを上げ続け、事業を大きくしていくことが
何よりも楽しいと考えていて、
最後は経営は次の理事長に任せて、少し診療ができればと考えている。
引退年齢は体力の限界が来たら。
医院としては、
理念実現による地域貢献やスタッフの年収最大化をして、
地域で求められ続ける歯科医院でありたい。
勤務医もしくは自分の子どもに法人を承継して、
患者様の健康を守り続けられるようにしたい。

この場合、
目指すべきゴールは、
・家業から企業へ(5億以上の法人へ、組織化と事務部門の立ち上げ)
・脱院長、理事長依存の売上
・ナンバー2ドクター、スタッフの育成
・安定した売上が出るマーケティングシステムの構築
が目指すべき形になります。

このように様々な道筋が見えてきます。
もちろん経営はそこまで簡単なものではありませんが、
少なくとも引退の年齢や仕方を考えると、
この後自分が何をすればいいのかが見えてきます。
「7つの習慣(スティーブン・R・コヴィー著)」の中でも、
『終わりを考えてから始める』
というのがありますが、まさに引退を考えると、どんな働き方になるのかが見えてきます。

現実論:閉院と家族内承継

現在、日本で多い引退の仕方は2つです。
①年齢による閉院での引退(後継者不在)
②子どもへの承継での引退

この2つの場合のポイントをご紹介します。

①年齢による閉院での引退(後継者不在)
この場合に模索すべきことは、
自身がしばらくは雇われ院長という形で診療をする形を取る
M&Aです。
M&Aができると自分の収入は維持しなら、
買った法人が後継者を連れて来てくれるし、
経営者業務もやってくれるようになります。
そうすれば、買い手側の法人と相談をして、引退の時期を決めることができます。
買い手がどうしても見つからないのであれば、
閉院に向けたお金の整理を始めることと、
今いるスタッフさんの次の就職先を探すことです。
この場合は早い段階で税理士に相談をするのがおすすめです。

②子どもへの承継での引退
子どもへの承継で一番多いのは、経営方針の不一致です。
そもそも経営に関する話をしない、
話をしてもお互い経営に対する考え方が合わない、
ということはよくあります。
この場合は、いつまで院長(父)の方針でやるのか、
いつからは時期院長(子ども)の方針でやるのかを明確にするのも1つです。
また、方針は一致しなくとも、
財を残すは下、業(事業)を残すは中、人を残すは上
という言葉の通り、
仮にトップが変わり方針が変わったとしても、
きちんと発信をすればついて来てくれるようなスタッフさんを
育てることは先代として重要な仕事です。

さて今回は、
院長が50歳という
歯科医師として一番油を乗ったタイミングから
医院を拡大していくことを決意して、

経営者がリタイアをしても、
「スタッフが長く働ける」
「患者さんが通い続けることができる」
ように、家業から企業に変化を遂げた
医療法人圭真会の理事長 伊熊先生にご講演いただくセミナーを開催します。

年商7,000万から船井総研と二人三脚で成長をしてきた軌跡をご紹介します。


<開催日程>
2025/09/7 (日)10:00~13:00@船井総研大阪本社

◾️この記事を書いたコンサルタント

榎本徹也

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