歯科医院経営ブログ・着実に医院を成長させる院長の共通項

2012年10月16日 (火)

コラムテーマ:
自費診療 (増患 集患)

今日は横浜から帰ってきて大阪の歯科医院さんに伺ってきました。


数多くの院長とお付き合いさせていただいていますが、色々なタイプの院長がいらっしゃいます。


アグレッシブな院長、慎重な院長、技術重視の院長、スタッフとの関係作りが得意な院長、新しいことが好きな院長・・・。


しかし、共通していることは、皆様、自分が目標とする医院を作ろう、目指して行こうと熱い想いを持って日々努力されていることです。


そのなかで、上手くいっている方を見ていて思うのは、自分の医院の課題を正しく認識しているということであり、さらに言えば、その優先順位をつけられている、ということにあるように思います。


この優先順位付けが、私の感覚と一致していると色々な取組みがスムーズに進みます。


ある院長は、メールで今の課題を5つ挙げて送ってこられ、取り組みたい順番を書いてこられます。

そして、今何が不明なのか、不明点を指摘されて、そのためにどうしたらいいと思いますか?という聞き方をしてこられます。


一方で課題は認識できているのだが、優先順位がつけられないと、色々なことを同時平行でやろうとしてしまい、結局、消化不良に陥ってしまうことがあります。


私の経験上、実は同時平行に行えることはそれほど多くはありません。


多くて3つ、少なければ1つだと思います。


勘の鋭い方はコンサルティングを進めていくとそのことに気付かれます。



特にスタッフさんと共に進める場合、色々なオペレーションを試したり、変更するので、集中して一つのことに取り組んで、完璧に出来上がってから次の取組みに移っていったほうが確実に上手くいきます。



例えば、キャンセル対策システムに取り組んでいれば、その他のことはいったん置いておく、という勇気が必要です。完璧にできてから、自費カウンセリングに取り組む、ということです。



別の見方をすれば、今の医院の能力や、実力を見極めながら、院長がやりたいことをどのように進めていくのか、こういった能力を磨いていくことが、着実に成長する医院作りに欠かせないと思っています。

◾️この記事を書いたコンサルタント

松谷 直樹

プロフィール詳細

売上、利益の向上を大切にしながらも、「本当に患者さんに喜んでもらえる歯科医院作り」をコンサルティングの第一の目的に している。 「歯科医院は患者さんに喜んでもらえるためにある」「経営ノウハウは患者さんに喜ばれるような歯科医院作りのために活用するべきだ」という信念を元にコン サルティングを実施。 実現可能な提案と口頭だけでなく提案内容を実際に現場に落とし込み、実行するコンサルティングのスタイルを実行している。

◾️監修コンサルタント

歯科・治療院・エステ支援部
マネージングディレクター

松谷 直樹

2000年株式会社船井総合研究所入社。2004年より歯科コンサルティングに携わる。
開業クリニックから日本有数規模の医療法人グループまでコンサルティングを行っている。コンサルティングのモットーは患者様が「この医院を選んでよかった」と思っていただけるような歯科医院づくり。長期にわたるコンサルティング契約先が多く、15年以上契約している歯科医院もある。
歯科医師会、各種スタディグループ、各種歯科企業での講演実績多数。ビジネス雑誌プレジデント誌における歯科特集への寄稿、デンタルダイヤモンド誌での連載実績、クオキャリア、Ciメディカル、FEED等の各種歯科企業発行機関紙への寄稿実績あり。

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