成果を上げている院長が行っている3つの仕事

2019年06月06日 (木)

コラムテーマ:
院内マーケティング

皆様、こんにちは。
船井総合研究所の松谷です。
歯科医院の院長には3つの役割があると言われます。
・経営者
・マネージャー
・プレイヤー
というものです。
本日は1点目の経営者としての役割として
どのようなことが必要なのかということを考えたいと思います。
実際に私達のお付き合いしている院長先生がどのような行動に注力しているかを見ますと、
うまくいっている方、大きな成果をあげられている方はおよそ経営者としての行動として下記の3点を行っています。
1. 経営数値の正確な把握と数値計画を立てている
2. 医院の方向性やビジョンが明確
3. 採用力を高める取り組みを行っている
です。
 
まず、1.経営数値の正確な把握と数値計画を立てている、という点ですが、
毎月の売上、レセプト、自費といった売り上げ面のデータだけではなく、
どれくらいの経費がかかっていて、どれくらいの利益が残っているのかということを把握されておられます。
売上関連の収入の数字は把握されている方が多いと思いますが、
どの程度の利益が出ているのかということを把握されている方は少ないように思います。
また、自院がどの程度の売上を目標としていくのか、という計画も細かく立てており、
そのための行動計画も立てている、というケースが多いです。
 
次に2.医院の方向性やビジョンが明確、という点です。
歯科業界は徐々に変化をしています。
少し考えるだけでも例えば、か強診といった制度面の導入、光学印象のような器材面の開発、
マウスピース矯正のような治療技術面の広がりなどが思い浮かびます。
こういった変化に対して、自院はどのように対応するのか、取り入れるのか、
それはいつ頃のことなのかというこを考えるのはまさに院長業務です。
また、歯科業界だけではなく、時代の変化もあります。
例えば、人口が減少する、高齢化が進むという変化は人材採用や
訪問歯科にどのように対応するのかということを考える必要性が出てきます。
これらのことを考えることができるのはトップである院長先生しかいません。
 
次に3.採用力を高める取り組みを行っている、についてです。
歯科医院だけではなく、人を雇用して業務を運営している産業すべてにおいて、
今後人材難にどのように対応をするのかは課題と言えます。
またその課題は相当難しいと考えておくべきです。
なぜなら、今後、人口減少、高齢化が進むことが確定している以上、人材採用が易化する可能性はないからです。
従って、院長が考えるべきことは
・労働条件をエリア内トップクラスにするためには、どれくらいの収益を上げる必要があるのか。
・優れたスタッフを採用するためには、どのような労働環境を提供すべきなのか
・業務に習熟したスタッフに長期的に勤めてもらうためには、どのような医院づくりをすべきなのか
といったことを考える必要があります。
 
上記の3点を考えるためには、プレイヤーとしての業務量を減らし、
経営者としての業務量を増やす必要があります。
プレイヤーとしての業務は主に日々の業務ですが、日々の業務のクオリティをいくら上げたとしても、
長期的な計画が必要な経営者としての業務がおろそかになれば、
その組織は長期的に見て、繁栄し続けることは難しいのではないかと思います。

◾️この記事を書いたコンサルタント

松谷 直樹

プロフィール詳細

売上、利益の向上を大切にしながらも、「本当に患者さんに喜んでもらえる歯科医院作り」をコンサルティングの第一の目的に している。 「歯科医院は患者さんに喜んでもらえるためにある」「経営ノウハウは患者さんに喜ばれるような歯科医院作りのために活用するべきだ」という信念を元にコン サルティングを実施。 実現可能な提案と口頭だけでなく提案内容を実際に現場に落とし込み、実行するコンサルティングのスタイルを実行している。

◾️監修コンサルタント

歯科・治療院・エステ支援部
マネージングディレクター

松谷 直樹

2000年株式会社船井総合研究所入社。2004年より歯科コンサルティングに携わる。
開業クリニックから日本有数規模の医療法人グループまでコンサルティングを行っている。コンサルティングのモットーは患者様が「この医院を選んでよかった」と思っていただけるような歯科医院づくり。長期にわたるコンサルティング契約先が多く、15年以上契約している歯科医院もある。
歯科医師会、各種スタディグループ、各種歯科企業での講演実績多数。ビジネス雑誌プレジデント誌における歯科特集への寄稿、デンタルダイヤモンド誌での連載実績、クオキャリア、Ciメディカル、FEED等の各種歯科企業発行機関紙への寄稿実績あり。

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