今後の歯科業界予測(2)

船井総合研究所 　歯科経営コンサルタントの松谷直樹 です。

先日東京で歯科医院業績アップ実践勉強会でお話したことですが、今後の歯科業界についてこのような話をさせていただきました。

【基本的な流れ】
１．消費の自粛傾向により保険診療へのシフトと自費診療の変化

２．健康の重要性・志向から予防の重要性を再認識
３．社会性の高い医院に患者は行きたいと考えるようになる

今回の震災の中でのひとつのトピックとして、「買いだめ、買占めの反省」ということがあるように思います。

自分だけよければ、という行動をとってしまったことへの反省です。

その結果、必要なものを必要なだけ買おう、という意識も生まれているように思います。

よって、いわゆる高額品としてみなされる自費診療は今のままの提供の方法では

一般的には減少する傾向にあるように考えています。

しかし、提供の方法を変えていけば伸びるでしょう。

一方、実需品である保険治療に対する影響はそれほど大きくないだろうと思います。
（計画停電等が無ければ）

実際、顧問先の歯科医院などでは患者数が増えている医院も多くありました。

いわゆる患者数がそれほど急に減ってしまうことは他業種ほど少ないと考えています。

関東エリアにおいては計画停電が仮に今夏あったとすれば影響は避けられないかと思いますが、

ベーシックな患者数が確保できていれば一時的なものと考え、必要以上に悲観する必要はないと考えます。

一方、今回のトピックとして、健康の重要性、本当の大切さを認識したように思います。

健康でないことは自分自身にもデメリットであるし、他者、周りの方々への負担もかけてしまうという事実を目にしました。

口腔内においても様々な問題が発生するとそれを避けたいという心理が生じているように思います。

従って、予防歯科への意識はさらに高まると考えます。

今後は社会性の高い医院に患者は行きたいと考えるようになると考えています。

私たちは、日本にとって、社会にとって何がベストなのかを毎日考える事態が継続的に起こっています。

私たちは社会性の高い行動を取ることを過去になく大切にしたいと考えるようになるでしょう。

買い物、消費活動をするときもそうです。

歯科医院においても社会性の高い取組みをしている医院を選びたいという心理が働くように思います。

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