今年の衛生士の求人状況
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こんばんは。株式会社船井総合研究所 歯科医院 経営コンサルタントの松谷直樹 です。
今年の衛生士の求人状況をお話したいと思います。
まだ、3月初旬ですので、終わってはいませんので、明確な判断はしにくいですが、昨年よりは良くないようですね。
顧問先で現段階で採用できている医院は23.5%くらいです。
衛生士の採用状況も超2極化していて、既に採用してしまって応募を断った医院さんもあります。
採用できる医院はますます人が集まり、集まらない医院さんはとことん集まらないという印象を私は持っています。
実際には国家試験終了後も、少し就職活動を行う方もいらっしゃいますので、
まだ採用をされていない医院さんは、あきらめず、最後まで採用活動(新聞の集合求人媒体、ハローワーク、インターネットポータルサイト、自院HP)を行うことをオススメします。
ところで、採用できている医院さんの共通点を見ていますとルール化できる共通点がありました。
1)衛生士が7名以上在籍している医院に決まっている
やはり、現段階で衛生士が在籍している医院に多く集まるようで、おそらく
①相談できる人が多い
②少ないと負担が多くなってしまうのではないか
③既にDHが在籍しているということは、よい院だということだろう、先生ともうまくやっていける可能性が高いということだろう
といった判断をされているのではないかと私は推測しています。
2)医療法人である=厚生年金に加入できる
今年採用できたある衛星士さんの話によりますと、「どうして、うちの医院を選んだのですか?」とお聞きすると、厚生年金があったからと決めたのが一つの理由だったそうです。
将来的なことを考えると、そのような判断をするのも納得ができます。
どれでは、「うちは衛生士は1名しかいないよ。」「個人医院で厚生年金に入っていないので・・・」という医院様はどうしたらよいのでしょうか。
私は色々と方法はあると思います。
・個人医院だが厚生年金に加入する
・産休・育休制度をつくる(上手に活用すれば、当人にも医院にも100万円程度の給付があるようです)
・退職金制度を明示する
・週休3日制度にする
・パートでも正職員並みの賞与を出す
・ワクチン接種・健康診断を医院負担で受診させる(院内感染を不安視しているスタッフさんは意外に多いです)
といった様々な働きやすい環境づくりを作ることで実現できると思います。
ちなみに上記は私の顧問先で導入いただいている方法のいくつかなので、不可能な話ではないようです。
本気で採用したい、という院長先生はご検討お願いします。
「衛生士募集しても来ないなー」、というのは何らかの理由があると思われます。
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◾️この記事を書いたコンサルタント
松谷 直樹
売上、利益の向上を大切にしながらも、「本当に患者さんに喜んでもらえる歯科医院作り」をコンサルティングの第一の目的に している。 「歯科医院は患者さんに喜んでもらえるためにある」「経営ノウハウは患者さんに喜ばれるような歯科医院作りのために活用するべきだ」という信念を元にコン サルティングを実施。 実現可能な提案と口頭だけでなく提案内容を実際に現場に落とし込み、実行するコンサルティングのスタイルを実行している。
◾️監修コンサルタント
歯科・治療院・エステ支援部
マネージングディレクター
松谷 直樹
2000年株式会社船井総合研究所入社。2004年より歯科コンサルティングに携わる。
開業クリニックから日本有数規模の医療法人グループまでコンサルティングを行っている。コンサルティングのモットーは患者様が「この医院を選んでよかった」と思っていただけるような歯科医院づくり。長期にわたるコンサルティング契約先が多く、15年以上契約している歯科医院もある。
歯科医師会、各種スタディグループ、各種歯科企業での講演実績多数。ビジネス雑誌プレジデント誌における歯科特集への寄稿、デンタルダイヤモンド誌での連載実績、クオキャリア、Ciメディカル、FEED等の各種歯科企業発行機関紙への寄稿実績あり。
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