トップダウンとボトムアップを使い分ける
- コラムテーマ:
- マネジメント(採用 教育)
皆さん、こんにちは。船井総研 歯科コンサルタントチームです。
ただいま、大阪府の歯科医院でご支援をさせていただいていました。
よく、院長先生からよく聞かれる質問があります。
教育は、
「トップダウン」がよいのか
「ボトムアップ」がよいのか
両方とも正解であり、不正解でもあります。
正確にいうと、従業員の能力によって、使い分けしなくてはなりません。
ここでの能力とは、スキルだけではなく、やる気も含まれます。
私はよくお話しますが、
2:6:2の法則があります。
パレートの法則と呼ばれるものですが、
左側の2は、優秀な人材であり、
真ん中の6は、そつなくこなすタイプの人材であり、
右側の2は、医院を悪い方向へひっぱる人材です。
右側の2の人材は、徹底してトップダウン教育をしていかなくてはなりません。
「こうしたいと思うけど、どう思う?なんか意見をちょうだい?」と求めても、
「わかりません」、「でも・・・だって・・・」といわれるのがおちです。
「これは決定事項です。これを今日からやってください」と
有無を言わせない状態にしていきましょう。
徹底してトップダウンでいくと、真ん中の6にいくか、やめるかのどちらかに流れます。
真ん中の6の人材には、左側の2に移行していきたいわけですが、
このゾーンは、トップダウンとボトムアップのミックス型教育が適切でしょう。
具体文例でいうと、
「こういうことをするために、〇〇か■■のどちらかをしようと思うが、どちらがよいと思う?」
と聞き、選択権を与えていきます。
つまり、行動の決定権を若干与えていくのです。
そして、そのスタッフが選択したら、その取り組み事項を責任もって、リーダーシップを発揮してもらいます。
左側の2の人材には、トップダウン教育は不適切で、ボトムアップ教育が最適です。
このゾーンの方には、
「メンテナンスを6月までに〇〇人にすることが私の目標だけど、どうしたら達成できるか、考えてみて」
などと、選択の幅を広げていくわけです。
そうすると、いろいろと前向きな意見を持ってきてくれます。
このゾーンの人材比率が増えると、院長先生は、診療に集中できるようになります。
そして、人材ではなく、”人財”です。
すなわち”宝”です。
ドクターは、ドクターでしかできないことを、たくさんやるべきです。
それは、”治療”です。
そのために、人材育成を怠らず、正しい教育をしていきましょう。
応援しております!!
◾️この記事を書いたコンサルタント
歯科コンサルタントチーム
◾️監修コンサルタント
歯科・治療院・エステ支援部
マネージングディレクター
松谷 直樹
2000年株式会社船井総合研究所入社。2004年より歯科コンサルティングに携わる。
開業クリニックから日本有数規模の医療法人グループまでコンサルティングを行っている。コンサルティングのモットーは患者様が「この医院を選んでよかった」と思っていただけるような歯科医院づくり。長期にわたるコンサルティング契約先が多く、15年以上契約している歯科医院もある。
歯科医師会、各種スタディグループ、各種歯科企業での講演実績多数。ビジネス雑誌プレジデント誌における歯科特集への寄稿、デンタルダイヤモンド誌での連載実績、クオキャリア、Ciメディカル、FEED等の各種歯科企業発行機関紙への寄稿実績あり。
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