グループイン型Ｍ＆Ａ。経営と臨床の分離。

皆様、いつも当メールマガジンをご覧いただき有難うございます。
株式会社船井総合研究所の長谷川光太郎です。

今回は、歯科業界でも話題になりつつある【グループイン型Ｍ＆A】について深掘りしていきます。

「経営につかれた…」「臨床に集中したい…」歯科経営者の葛藤

歯科経営者は5足の草鞋を履いていると言われます。
・臨床家の草鞋（治療、アポイント管理等）
・経営者の草鞋（戦略策定、業績管理等）
・マネージャーの草鞋（労務管理、組織体制構築、従業員心理サポート等）
・事務長の草鞋（事務処理、クレーム対応等）
・家長の草鞋（ご家庭を円満にするための全てのこと）

私も先生方とお会いする中で、如何に先生方が広範に動き回っているかを痛いほど理解しています。
もちろん中には事務長やマネージャーを育成し、草鞋の数を減らすことに成功している先生もいらっしゃいますが、多くの先生は5足の草鞋で身動きが取れない苦しみを味わっているのではないでしょうか。
開業したは良いものの、5足の草鞋が重荷になっている先生からは
「経営につかれた…」
「臨床に集中したい…」
「でも自分がいなくなったら従業員も患者さんも困るし、家族も不安がるから悩ましい…」
という本音を聞く機会も最近は増えてきているように感じます。

歯科経営者は5足の草鞋を履き続けなければいけないのか。

では先述の悩みは諦めるしかないのか。

諦めて、踏ん張り続けるのも美しい生き方だと思います。

ただし歯科経営者であっても一人の人間です。経営者は周りから聖人であることを求められてしまいますが、
私は、先生ご自身がこの先を考えたときに暗い気持ちになるなら、いくつかの草鞋は手放した方が良いと思います。
そして、一般企業では当たり前に行われていることでもあります。
例えば株式会社であれば、創業者は株（所有権）を持ち続けるが、経営権は別の優秀な方にお任せするといったことが挙げられます。

歯科経営者においても「経営につかれた」「臨床に集中したい」と思われる方は、経営者の草鞋、マネージャーの草鞋、事務長の草鞋の３つの草鞋を手放すことが可能です。
そしてそれを実現可能にするのがグループイン型M＆Aです。

では具体的にグループイン型M＆Aとはどういうものか、下記より簡単に説明いたします。

グループイン型M＆Aとは何か

グループイン型M＆Aとは、大手医療法人等のグループに入ることで、経営やマネージメント、事務処理などをグループ母体に担ってもらい、先生ご自身は臨床に集中できるようになる、M＆Aの一つの形です。
M＆Aと聞いて多くの方は、譲渡後自分自身は引退せざるを得ないと考えるようですが、大手医療法人側としては信頼ある院長にそのまま医院に勤め続けていただいた方が安心して医院運営できるので、継続勤務を求めるケースが殆どです。

簡単に言うと、経営を大手医療法人にバトンタッチすることで、
先生は経営者とマネージャーと事務長の草鞋を手放して臨床に集中することができ、
大手医療法人側は信頼ある院長に継続勤務していただくことで、患者さん離れや従業員離れを防ぎつつ、グループ内のリソース活用（例えば新しい診療科目のノウハウや、DX化の推進等）によって新たな成長を実現でき、投資回収速度を速められるといった
双方にとって非常にメリットに富むM＆Aの一つの形のことです。

今回このグループイン型M＆Aを実際に行ったゲスト講師をお呼びして、グループイン型M＆Aのメリットデメリットについて詳しくお話しいただく機会を設けております。

現在「経営につかれた…」「臨床に集中したい…」とお考えの先生は、是非下記セミナーよりゲスト講師のご講話をお聞きいただければと思います。無料でオンラインのセミナーのため、気軽にご参加いただけるかと思います。

ここまでお読みいただき、誠に有難うございます。
先生のこれからがより善いものとなりますよう、祈念しております。

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先生とクリニックのより良いこれからにつながる時間になれば幸いです。