【速報】2026年診療報酬改定、点数決定。「変わるか、終わるか」突きつけられた歯科経営の分岐点

2026年02月13日 (金)

コラムテーマ:
診療報酬改定・保険改正

皆様

いつもお世話になっております。
株式会社船井総合研究所、歯科支援部マネージャー
山本 喜久でございます。

お忙しいところ、こちらのコラムをご開封いただき、 誠にありがとうございます。

遂に、この時が来ました!
2月13日、中医協より最新資料が公開され、次期改定の全貌が明らかになりました。

これは、バレンタインデーより甘いか?
または、辛口か?どっちなんだ?

居ても立っても居られず、皆様にいち早く、
そして「どこよりも深い」本質的な情報をお届けしたく、筆を執っております。

 

■中央社会保険医療協議会(中医協)令和8年2月13日
https://www.mhlw.go.jp/content/10808000/001655179.pdf

本日は、2026年歯科診療報酬改定の速報をお届けします。
今回のコラムでは、厚労省より発表されたばかりの「具体的な点数」を公開するとともに、
どこよりも早い「点数に対する考え方」をお伝えします。

 

今回の改定は、単なる数字の変更ではありません。
国が示す「これからの歯科医療に求められる姿」
が明確にメッセージとして込められています。

ここからは、専門用語を咀嚼し、
なぜそれが「患者様の利益と医院の未来につながるのか」、
その理由を5つのポイントに絞って解説します。

 

対応待ったなし
【1. 採用・人材育成】スタッフの幸せが、良質な医療の源泉
~新設「ベースアップ評価料」が示す未来~

 

まず、初診や再診のたびに算定できる「歯科外来・在宅ベースアップ評価料」が増点・新設されます。

具体的には、「歯科外来・在宅ベースアップ評価料(I)」として、以下の点数が設定されました。

・初診時:21点
・再診時:4点

これはその名の通り、「医療を支えるスタッフの待遇改善」のために設けられた点数です。
つまり、国が「医療従事者が安心して働ける環境づくり」を診療報酬という形で後押ししてくれたことを意味します。

この評価を活用することで、患者様の負担を最小限に抑えつつ、スタッフへ還元することが可能になります。 スタッフがやりがいを持って働ける環境は、必ず患者様への対応や医療の質に還元されます。

 

診療フロー進化待ったなし
【2. 設備投資】
デジタル技術で、患者様にもっと優しく
~「光学印象(IOS)」と「CAD/CAM」の評価拡充~

ついに保険診療にもデジタルの恩恵が広がります。
これまで自費診療がメインだった技術への評価が、大幅に拡充・新設されます。

 

・光学印象(M003-4):1歯につき 150点(改定前100点から大幅増)
・CAD/CAMインレー(M015-3):770点(引き上げ)
・3次元プリント有床義歯(M018-2):1顎につき 4,000点(新設)

 

従来の印象材による型取りは、患者様にとって苦しいものでした。
IOSの導入は、その不快感を大幅に軽減します。また、デジタル化により製作期間が短縮されれば、患者様をお待たせする時間も減ります。
「デジタル化=効率化」だけではありません。それは「患者様にとって快適で、精密な医療の提供」を実現するための大きな一歩なのです。

 

【3. 予防・管理】
制度の壁を越え、生涯寄り添うパートナーへ
~SPTとP重防が統合、初期う蝕も評価へ~

 

今回の改定で最も大きな構造改革と言えるのが、歯周病治療体系の再編です。
複雑だった「病状安定期(SPT)」と「重症化予防段階(P重防)」の区分けがなくなり、「歯周病継続支援治療(I011-2)」へと一本化されます。

【歯周病継続支援治療の点数】
・1歯以上10歯未満:170点(SPTから▲30)
・10歯以上20歯未満:200点(SPTから▲50)
・20歯以上:350点(SPT据え置き)

【重要な変更点:算定間隔の特例】
原則として「3ヶ月に1回」の算定となりますが、施設基準(口腔管理体制強化加算の届出など)を満たす診療所においては、毎月の算定が可能となる特例措置が設けられています。

また、歯科疾患管理料の減点(100点→90点)など、管理料の適正化が進む中で、今後の歯周病治療やSPT(継続管理)においては、患者様への提供体制を明確にパターン分けして考える必要があります。

① 診査診断を強化して、患者様それぞれにパーソナライズされた医療を提供する
② 患者様を初期の段階でスクリーニングをして、ある程度画一化された医療を全員に提供する

どちらのアプローチを取るにしても、漫然と管理を行うのではなく、患者様をパターンに分けて最適な治療・予防を提供する時代が到来しています。
「治して終わり」ではなく、生涯にわたって患者様の健康を守り抜く。かかりつけ医としての使命を、より果たしやすくなる制度へと進化します。

 

【4. 在宅医療】
医療が届かない場所へ、手を差し伸べる
~訪問歯科の適正化と衛生指導の充実~

 

訪問歯科においては、「同一建物内での診療人数」に応じた5段階の評価区分が導入され、多人数診療の評価が適正化(実質的な厳格化)されました。

 

【歯科訪問診療料(1日につき)】
・歯科訪問診療1(戸別訪問など):1,100点
・歯科訪問診療2(同一建物3人以下):410点
・歯科訪問診療3(同一建物4~9人):310点
・歯科訪問診療4(同一建物10~19人):160点
・歯科訪問診療5(同一建物20人以上):95点

一方で、歯科衛生士による訪問指導は評価が引き上げられています。

・訪問歯科衛生指導料(単一建物1人):380点(増点)
・訪問歯科衛生指導料(単一建物2~9人):330点(増点)

これは、単に数をこなすのではなく、一人ひとりの患者様に寄り添った質の高いケアを求めるメッセージです。

【5. 口腔機能管理】
「食べる喜び」を支えるチーム医療
~検査実施の有無で評価が二極化~

 

口腔機能管理料は、検査の実施状況や重症度に応じて「1」と「2」に分割され、明確な点数差がつきました。

 

【口腔機能管理料(成人)/小児口腔機能管理料】
・検査あり・重症(タイプ1):90点
・検査なし・軽症(タイプ2):50点

従来の「一律60点」から、しっかりと検査・評価を行う医院(90点)がより高く評価される仕組みになりました。検査機器の導入と活用が、収益向上の鍵となります。

また、歯科衛生士が主体的に関わる「口腔機能実地指導料(46点)」も新設され、チーム医療での機能改善が期待されています。

いかがでしたでしょうか。

今回の改定は、単なるルール変更ではありません。

「歯科医療のあり方そのものの変革」を迫るものです。

 

「情報は分かった。点数も理解した。」
しかし、ここで皆様の頭には、新たな悩みが生まれているはずです。

 

「で、明日からウチの医院で、具体的に誰が何をすればいいんだ?」
「受付は? 衛生士は? アポ帳はどう変える?」
「患者様への説明はどうする? 新しい同意書は?」

 

そうなんです。
「制度を知っている」ことと、
「現場で運用できる」ことの間には、
深くて広い溝があります。

ここを繋ぐ、架け橋を、弊社は作ります。

 

このコラムを読んだだけでは、残念ながら明日の診療風景は変わりません。
現場のスタッフが動けるレベルまで落とし込まなければ、絵に描いた餅です。

そこで、今回、私たちは「現場への実装」に特化した緊急セミナーを開催します。

【2026年診療報酬改定 対策セミナー】
~知識を「現場の動き」に変え、地域一番院へ進化する1日~

 

本セミナーでは、Webや紙面では伝えきれない、
生々しい現場オペレーションの構築手法を公開します。
①患者メリットを最大化する新制度の活用フロー
②スタッフが迷わず説明できるトークスクリプトとツール
③収益と働きがいを両立する、改定対応型・医院運営計画

さらに、今回は特別特典をご用意しました。
「明日から即導入可能! メンテナンス体制構築・実践シート」
これを参加者全員にお渡しします。
「どうすればいいか分からない」と悩む時間をゼロにし、セミナー翌日から即実践に移れる強力なツールです。

今回の改定を「面倒な事務作業」で終わらせるか。
それとも、「医院が生まれ変わる絶好のチャンス」に変えるか。
その分かれ道は、今、ここにあります。

席数には限りがございます。
「知っている」だけで終わらせたくない院長先生、
ぜひ会場で、熱い議論を交わしましょう。

 

▼セミナーの詳細・お申し込みはこちら(※満席になり次第終了)

https://www.funaisoken.co.jp/seminar/138229

 

このコラムは、今後も改定情報の深層をえぐり、皆様にお届けし続けます。
次回も、決して見逃さないでください。

歯科業界が明るくなれば、日本は強くなる。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

◾️この記事を書いたコンサルタント

山本 喜久

プロフィール詳細

関西学院大学法学部出身。新卒で船井総合研究所に入社。
大学時代から、難関校専門の塾講師として活躍。その時の経験から「人に教える」ことを最も得意とし、それを応用したカウンセリング体制の構築には定評がある。経営者に寄り添いながら、粘り強く「歯科医院経営者の夢を叶える」ことをコンサルタントとしての信条としている。

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