開業時の内覧会で失敗しない方法_統合版

2023年04月21日 (金)

コラムテーマ:
開業

【歯科新規開業】知っておきたい内覧会の3つの形

今回は、よくご質問としていただく『「内覧会」について失敗しないための方法』を説明させていただきます。

はじめに、「内覧会」は歯科の開業において必須のものであると考えられているほど重要であるとされています。しかし、一概に「内覧会」と言っても、さまざまな種類やスタイルが存在するのが実情です。そこで、目的やエリア、好みによって、どのような「内覧会」を選択するか、が重要とされています。

 まずは、内覧会の重要性について紹介します。新規開業と内覧会はセットで行う必要があります。その理由として、1か月目の新規患者数は3~5倍程度変わるためです。内覧会を開催することによる新規患者数の増加への効果は、新規開業をした2~3か月目も持続します。

そのため、内覧会のための予算を事前に組むことが求められます。内覧会の費用は100万円から150万程です。これは、開業時の融資、銀行借り入れや自己資金の中に予算として最初から組んでおくことが重要です。

内覧会の費用対効果についてです。1アポイント当たり、単価1~2万円までを目安として考えます。その理由は2つあります。①内覧会へ参加した後の紹介(主に家族)に期待できるため②居住している方々に医院の認知度が上がるためが挙げられます。開業後の1件当たりの新患獲得コストの目安は、3,000円~5,000円が適切であり、目指すべき数値となります。

「内覧会」は、⑴地域内での認知度アップ優先型、⑵新規アポイント取得優先型、⑶単純なお披露目型、の3つに大きく分類することができます。そして、「内覧会」の種類によって、内覧会サポートの内容が異なるため、開催にあたってかかる費用が異なることに留意しなければなりません。以下、各内覧会の特徴を挙げています。

⑴地域内での認知度アップ優先型
 ・内覧会を通して、一定地域内での認知度を上げることを最大の目的とする
 ・費用 100万円前後
 ・サポート内容 周辺地域へのポスティング、近隣施設や駅などでのビラ配り

⑵新規アポイント取得優先型
 ・内覧会にて、過去の治療歴や現在他歯科へ通院しているのか、口腔内の悩みはあるのか
等のコミュニケーションを取ることで新規のアポイントを取得することを最大の目的
とする
 ・費用 120万~150万前後
 ・サポート内容 スタッフ教育、アポイント取得指導(代行)

⑶単純なお披露目型
 ・内覧会にて、院内を見てもらうことを最大の目的とする
 ・費用 50万~100万(場合によっては、これ以上にローコストでできる可能性有り)
 ・サポート内容 院内の説明、説明ツールの提供等

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◾️この記事を書いたコンサルタント

◾️監修コンサルタント

歯科・治療院・エステ支援部
マネージングディレクター

松谷 直樹

2000年株式会社船井総合研究所入社。2004年より歯科コンサルティングに携わる。
開業クリニックから日本有数規模の医療法人グループまでコンサルティングを行っている。コンサルティングのモットーは患者様が「この医院を選んでよかった」と思っていただけるような歯科医院づくり。長期にわたるコンサルティング契約先が多く、15年以上契約している歯科医院もある。
歯科医師会、各種スタディグループ、各種歯科企業での講演実績多数。ビジネス雑誌プレジデント誌における歯科特集への寄稿、デンタルダイヤモンド誌での連載実績、クオキャリア、Ciメディカル、FEED等の各種歯科企業発行機関紙への寄稿実績あり。

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