【2020年改定解説】歯周病重症化予防治療(P重防)について解説!
- コラムテーマ:
- 診療報酬改定・保険改正
皆様、いよいよ2020年診療報酬改定の情報が出始めましたね。
今回ご紹介するのが歯周病重症化予防治療(P重防)です。
2018年改訂では、歯周病安定期治療(SPT2)が新設され、
多くの歯科医院が恩恵を受けましたが、
今回の歯周病重症化予防治療(P重防)は、SPTのいわばライト版が登場した形です。
歯周病重症化予防治療(P重防)
1歯以上~10歯未満:150点
10歯以上~20歯未満:200点
20歯以上~:300点
注1 2回目以降の区分番号D002に掲げる歯周病検査終了後、一時的に病状が改善傾向にある
患者に対し、重症化予防を目的として、スケーリング、機械的歯面清掃等の継続的な治療を開
始した場合は、それぞれの区分に従い月1回に限り算定する。
2 2回目以降の歯周病重症化予防治療(P重防)の算定は、前回実施月の翌月の初日から起算して2月を経過した日以降に行う。
3 歯周病安定期治療(Ⅰ)又は歯周病安定期治療(Ⅱ)を算定した月は算定できない。
歯周病重症化予防治療(P重防)の算定は2回目の歯周病検査後の患者に対しての流れとなることが分かっています。
また、3か月に一度の算定が可能ということで、これまでSPTを活用せずに保険内でリコールを行っていたり、
自費メンテを導入していたクリニックは、この歯周病重症化予防治療(P重防)が有効になりそうです。
※歯周病重症化予防治療(P重防)の新設の影響で、おそらく初診起こしのリコールは今後より厳しい時代になってくると思われます。
また、歯周病安定期治療(Ⅰ)(Ⅱ)のように「か強診」の有無は関係がないとなっていますので、
歯周病重症化予防治療(P重防)は全歯科医院で導入が可能な算定となります。
では実際にどのくらいの点数になりそうなのか、
現状で分かっている内容をまとめましたので下記ご覧ください!
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◾️この記事を書いたコンサルタント
岡崎 晃平
山形県出身。船井総研に入社以来、メディカルチームに配属され歯科医院を中心に、皮膚科・耳鼻咽喉科などのプロジェクトに携わる。
現在は、新規開業から医院活性化まで、幅広い経験と知識で多くの院長先生方より支持を受けている。
日々、“どんな時代になっても持続可能な歯科医院を創る”というコンサルティングモットーのもと、全国各地の歯科医院を行脚する、メディカルチーム有望の若手である。
◾️監修コンサルタント
歯科・治療院・エステ支援部
マネージングディレクター
松谷 直樹
2000年株式会社船井総合研究所入社。2004年より歯科コンサルティングに携わる。
開業クリニックから日本有数規模の医療法人グループまでコンサルティングを行っている。コンサルティングのモットーは患者様が「この医院を選んでよかった」と思っていただけるような歯科医院づくり。長期にわたるコンサルティング契約先が多く、15年以上契約している歯科医院もある。
歯科医師会、各種スタディグループ、各種歯科企業での講演実績多数。ビジネス雑誌プレジデント誌における歯科特集への寄稿、デンタルダイヤモンド誌での連載実績、クオキャリア、Ciメディカル、FEED等の各種歯科企業発行機関紙への寄稿実績あり。
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