スタッフ主導の落とし穴‐歯科医院経営のツボ‐

2014年04月26日 (土)

コラムテーマ:
マネジメント(採用 教育)

スタッフ

スタッフ主導型の歯科医院

院長先生が指示を与えなくても、
スタッフ一人ひとりが考え自ら行動する。
 
いわゆる「スタッフ主導型の歯科医院
を理想にされている院長先生は多いのではないでしょうか?
 
しかしながら、
スタッフの動きにイライラして診療中にきつくあたってしまったり、
たとえミーティングをしても発言しているのは院長ただ一人……。
 
このような理想と現実のギャップで、
空回りされている光景も同時によく目にします。
 

ミーティングで院長だけしか発言しない

「うちのスタッフは自分の意見をなかなか言ってこない」
と事前に院長先生からお聞きしていても、
実際にスタッフの方と面談させていただくと、
驚くほど色んな意見がかえってきます。
 
まず、院長先生の言動は普段から事細かく見られていますし、
言われて嬉しかったこと、傷ついたことなどは、
数年前のことでもしっかりと覚えています。
 
「他人は自分を写す鏡」
とは本当に的を得た言葉だと思うのですが、
院長先生の接し方次第で反応も変わります。
 
特に院長先生に意識していただきたいことは、
スタッフの方の意見を否定しないことです。
 
例えば、
ミーティングでスタッフの方が発言しない原因には、
そもそも発言しやすい雰囲気作りを行っていないことがあります。
 
・全く笑顔がなく、発言に対するうなずきもない
・スタッフの発言を腕組みして聞いている
・せっかく出た意見に真っ向から反論する
 
このような行動を無意識にしている先生は意外に多いです。
 
ご支援先の歯科医院で、
私がミーティングを仕切らしていただく場合には、
・必ず全員に発言していただくようランダムで指名する
・発言中は笑顔でうなずく
・どのような意見でも発言した後は拍手をする
・ミーティング毎でスポットライトを当てる人を変える
などは意識してまわしています。
 
この辺りは、
ミーティングを回すのが上手い先輩方のやり方を、
私も真似て取り入れているだけなので、
意識するだけでも大きく変わる部分だと思います。
 

本日のまとめ

「スタッフ主導型」は聞こえの良い言葉ですが、
実際に実現されている先生は行動力がありますし、
何よりスタッフの方を尊敬し、スタッフの方からも尊敬されています。
 
ただ、決してそのためにご機嫌をとることはなく、
スタッフの方を認めて行動されている先生です。
 
初めから上手くいかれる先生はいないですし、
否定しない努力をはじめてみてはいかがでしょうか?

◾️この記事を書いたコンサルタント

歯科コンサルタントチーム

プロフィール詳細

◾️監修コンサルタント

歯科・治療院・エステ支援部
マネージングディレクター

松谷 直樹

2000年株式会社船井総合研究所入社。2004年より歯科コンサルティングに携わる。
開業クリニックから日本有数規模の医療法人グループまでコンサルティングを行っている。コンサルティングのモットーは患者様が「この医院を選んでよかった」と思っていただけるような歯科医院づくり。長期にわたるコンサルティング契約先が多く、15年以上契約している歯科医院もある。
歯科医師会、各種スタディグループ、各種歯科企業での講演実績多数。ビジネス雑誌プレジデント誌における歯科特集への寄稿、デンタルダイヤモンド誌での連載実績、クオキャリア、Ciメディカル、FEED等の各種歯科企業発行機関紙への寄稿実績あり。

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