みんなが言っている話‐歯科医院経営のツボ‐

2013年08月28日 (水)

コラムテーマ:
院外マーケティング

皆さん、こんにちは。
船井総合研究所の歯科チームです。
 
「みんなが言っている」といった言葉を使う時に、
2、3人から聞いた情報で判断してしまった経験は、
多かれ少なかれ誰でもあるのではないでしょうか?
 
この時に厄介なのが、
自分にとって都合の良い人の意見であったり、
仲の良いグループで話されていることであったり、
情報の出所からすでに偏っている可能性があるということです。
 
 
全国の歯科医院に経営相談でお伺いする際に、
相談内容として挙がってくるのは、
自費率アップ
→現在は保険で治療しているが、自費化したい
→自費率が上がらないので、仕組みを整えてほしい
増患・固定化
→まだ開業から年数が経っていないので、知名度を上げたい
→周りに大きな歯科医院が出来た影響で、以前より患者数が減ってしまった
→レセプトが増えないので、月によって売り上げが変動する
組織の活性化
→スタッフのやる気がない
→スタッフが思ったように動いてくれない
→自分のやりたいことがスタッフに伝わっていない
など、本当に多岐に渡ります。
 
ただ、最初に院長先生に話をお聞きする段階で、
全てを鵜呑みにしてしまっていては、
こちらが判断を誤ってしまう場合があります。
 
ですので、医院の現状に関しては、
話を素直に聞くだけにすることが大切だと感じています。
現場で働いている肌感覚は重要なものだとは思いますが、
事実と離れてしまっている可能性があるからです。
 
例えば、自費率が低い(10%以下)歯科医院では、
「地域的に自費率が低いから仕方がない」
という話をよくお聞きします。
 
ここで、あえて言わせていただくのであれば、
→自院に来院している患者層だけで判断してしまっていないか?
→2、3院の先生から聞いた情報だけで結論づけていないのか?
→周りに自費率が高い医院が本当にないのか?
など様々な角度から疑問を投げかけることができます。
 
「地域的に自費率が低いから仕方がない」
と理由をつけて納得してしまうことは、
本当にもったいないことだと思います。
「みんなが言っている話」と同じで、
自分が納得できる都合の良い情報だけで、
判断してしまっているからです。
 
自分に肯定的な情報を集めたがるものですが、
思っていた事実とは別の情報が入ってきた時に、
素直に受け止めて、
さらに、疑問を投げかけることが必要ではないでしょうか?
そうすることで、
現状=立ち位置を知ることができると思うのです。
現状を正しく認識することは、
行動を起こすための第一歩です。
 
「みんなが…」という情報の多くが、
実は一部の少数派になっていることは多いです。
自分が少数派になってしまっていないか、
一度振り返っていただければと思います。

◾️この記事を書いたコンサルタント

歯科コンサルタントチーム

プロフィール詳細

◾️監修コンサルタント

歯科・治療院・エステ支援部
マネージングディレクター

松谷 直樹

2000年株式会社船井総合研究所入社。2004年より歯科コンサルティングに携わる。
開業クリニックから日本有数規模の医療法人グループまでコンサルティングを行っている。コンサルティングのモットーは患者様が「この医院を選んでよかった」と思っていただけるような歯科医院づくり。長期にわたるコンサルティング契約先が多く、15年以上契約している歯科医院もある。
歯科医師会、各種スタディグループ、各種歯科企業での講演実績多数。ビジネス雑誌プレジデント誌における歯科特集への寄稿、デンタルダイヤモンド誌での連載実績、クオキャリア、Ciメディカル、FEED等の各種歯科企業発行機関紙への寄稿実績あり。

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