来院数を増やすための歯科医院向けパンフレットの活用術


 
今回は、経営に携わっている先生は気にされているであろう、「来院数を増やすための歯科医院向けパンフレットの活用術」について紹介させていただきます。

新規来院数・リピート数を増やす手段紹介

まずは、集患方法について記載していきます。
歯科医院の集患方法は、

  • Web(ホームページ、ポータルサイト)
  • 紹介
  • 通りすがり
  • 看板
  • ポスティング

などがあります。
全国の歯科医院を平均すると、割合は「Web:紹介:その他=5:3:2」となっております。
つまり、「オンライン:オフライン=5:5」ということです。
もちろん、地域性や医院のブランドによって変わってきます。

オフライン:集客・接客パンフレット活用について

フライン集患方法「通りすがり」についてです。通りすがりとは、歯科医院の前を歩くなど通過する際に、認知し来院することです。
ですので、歯科医院としては、歯科医院を「認知」していただき、興味がある方には「来院」していただけるようすべきということです。
認知・・・野立て看板、ゴロゴロ看板など
来院・・・ブラックボード、A型看板、パンフレットなど
認知では、まず歯科医院がそこにあることを知っていただく必要があります。
歯科医師の方々思っているよりも、一般の人は街中を歩いていて歯科医院に目が留まることはありません。
「サイズ」「向き」「内容」を考えて、しっかりと打ち出していく必要があります。
来院では、認知した歯科医院に行こうと思わせる訴求を行っていかなければなりません。
例えば、「ホワイトニング」「歯周病の悪影響」「矯正相談」などです。それを、訴求するポイントを決めて、ブラックボードに記載するなど、パンフレットにまとめて看板などにぶら下げておくなど来院の為の訴求を行っていきます。
しかし、患者にとって必要がなく、医院の収益のみを考えた訴求方法は控えましょう。

オフライン集客:リーフレット・ビラのポスティング活用について

オフライン集患方法「ポスティング」についてです。
まずお伝えすべきことは、地域によってポスティング出来ないことがあります。
全国的にですが、開業時のみ認められているケースが多いです。
開業時は、「いつ」「どこで」「どんな」歯科医院が出来るのかをリーフレットやチラシ・ビラに記載しポスティングしていきます。
パンフレットほどの情報量は、自分の興味がない場合読みませんので、リーフレットやチラシ・ビラのように、少ない情報量を分かり易く伝えていく必要があります。
ポスティングは、「印刷会社、新聞配達、運送業」など様々な業者さんがいらっしゃいますので各地域で調べてお問い合わせいただければと思います。

オフライン接客:内覧会実施について

オフライン集患方法「内覧会」についてです。
常時の集患方法ではなく、スタートダッシュするため、認知を上げるために、基本的には、開業時またはリニューアル時に行います。
内覧会は、事前準備(内覧会告知ポスティングの作成・配布)から当日のコンテンツや導線設計などを多くの事を決めて行っていく必要があります。
開業後、リニューアル後スタートダッシュを切るためには必須です。
専門の内覧会業者さんがいらっしゃいますので、ご相談されると宜しいかと思います。

オフライン集客:口コミについて

オフライン集患方法「口コミ」についてです。
最も良い集患方法ですが、促進が最も難しいのが、「口コミ」です。
人は「予想を超える感動」「限度を下回る低品質」などを体験したときに、他人へ口コミしていきます。
人の感情から誘引されますので、コントロールすることはなかなかできませんが、患者さんが予想するよりもはるかに高い「治療技術」「カウンセリング」「おもてなし」を継続して行っていくことで増えていきます。
即効性ではありませんが、集患としてもブランディングとしても非常に重要な施策ですので行っていく必要があります。

オンライン集客:SEO施策・リスティング広告出稿について

そして最後が、オンライン集患方法「Web」についてです。
Webマーケティングは、大きく2つ「導線戦略」と「受皿戦略」に分かれます。
導線戦略・・・SEO施策、リスティング広告などのPPC施策など
受皿戦略・・・ホームページ、ポータルサイトなど
つまり、主訴のある患者見込みがWeb検索し、検索した結果の順位が上がるように「SEO」の施策、検索した結果の上部に費用をかけて表示されるようにする「PPC」施策などWebサイトへの流入を増やすための施策が「導線戦略」です。
そして、実際にWebサイトへ流入した一般患者が来院に繋がるようなサイトコンテンツ、サイトレイアウトなどを設計、制作、修正を行うのが「受皿戦略」です。

パンフレットとリーフレット・ビラの違いと作成方法

パンフレットとリーフレット・ビラの違いについて

「パンフレット」、「リーフレット」、「ビラ」の違いですが、用途、枚数、形状、対象によって違いがあります。
パンフレット・・・院内配布、院内据置/複数枚/小冊子/詳細を知りたい人
リーフレット・・・院内据置、ポスティング/1枚/三つ折りまたは二つ折り/少し知りたい人
ビラ(チラシ)・・・院内配布、ポスティング/1枚/そのまま/認知や興味のない人
当然ながら、「用途、枚数、形状、対象」が違いますので最適なものを最適な方法で使用していきましょう。

パンフレットを製作する際の作成フロー(外注・内製)について

パンフレット、その他ツールを製作する際のフローは、
1.伝えるべき内容をまとめる(外注/内製)
2.構成を考える(外注/内製)
3.デザインを考える(外注/内製)
5.印刷(外注/内製)
6.設置/配布(外注/内製)
大まかにお伝えすると上記のようになります。
全ての行程に、外注も内製も可能です。
ですので、いきなりパンフレットやチラシを作りにかかるのではなく、まずは伝えるべきこと・伝えたいことをまとめましょう。
それがまとまってやっと、構成(レイアウト)です。
まとめた内容をどのような配置で、どのようなサイズにするのかを考えます。
キャッチコピーは大きな文字で上部に配置し、説明文は小さい文字で中部に配置するなどを決めていきます。
それに、色味やデザインを付けていきます。
そして、完成したものを印刷し、配布または設置して完了です。

  • デザイン会社
  • 印刷会社
  • ネット印刷
  • クラウドサービス
  • コンサルティング会社

(・内製:パワーポイント、キーノート、イラストレーターなど)
など様々な業種業態が行います。

パンフレットに記載すると良い紹介項目について

パンフレットと一口に言っても、

  • 医院紹介パンフレット
  • 診療科目別パンフレット(インプラントパンフレット、義歯パンフレットなど
  • 採用パンフレット(新卒歯科衛生士向け採用パンフレットなど)

の大きく3つあります。
そして、それぞれが目的によって変わってきます。
集患:医院紹介パンフレット、診療科目別パンフレット
自費率アップ:診療科目別パンフレット
採用:採用パンフレット
入れると良い項目は、下記です。
共通:医院名、医院案内、診療曜日、診療時間、Webへの誘導(QRコードなど)、電話番号、取扱い
診療科目
医院紹介パンフレット:院長挨拶、医院理念、設備写真、当院の特徴、特化診療科目
診療科目別パンフレット:院長の参加セミナー、実績、治療理念、治療を行わないデメリットまたはメリット、治療方法について、Q&A、診療フロー、治療料金、他院との違い
採用パンフレット:院長挨拶、募集要項、キャリアステップ、教育プログラム、先輩の声、当院の特徴

パンフレットを製作するために必要なコスト(時間・費用)について

どこまで外注し、内製化するかによって大きく異なります。
ノウハウ、時間、コストを考えると、出来るだけ外注した方が良いと思います。
医療を行うクリニックとして、どこに時間という貴重な資源を投下するのか考える必要があります。

パンフレットの配布・接客方法について

パンフレットを活用した効果的なポスティングのコツについて

地域としてポスティングが可能であれば、チラシやビラ、リーフレットをお勧めし、パンレットはお勧めできません。
情報量の多さからポスティングされてもなかなか読まれない為です。
そしてポスティングしていくエリアですが、どのような診療科目を大きく打ち出していくかによって変わってきます。
一般歯科:過去の患者数の約7割が通っている範囲
高単価治療:より広範囲
では、どのような内容にしたら良いかと申しますと、
事例としてあるのは、「ホワイトニング」「自費補綴」「欠損相談」「矯正相談」などです。
その他にも多数ございますが、禁止エリアもございますので、慎重にされた方が良いです。

パンフレットを活用した効果的な内覧会における接客のコツについて

内覧会は、目的が「認知」にありますので、オーソドックスな資料で問題ありません。

  • 内覧会のチラシ・ビラ(内覧会集客用)
  • 医院紹介パンフレット(内覧会後集患用)

を出来るだけ対象エリア内で配布していくことです。
以上、「来院数を増やすための歯科医院向けパンフレットの活用術」について執筆させていただきました。
ご質問やご不明点があります場合は、お問い合わせください。

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