【訪問歯科】ケアマネから依頼が来ない…その訳とは?

皆さん。
いつもお世話になっております、訪問歯科コンサルティングチームの若木伸文です。
夏本番、訪問診療、または地域での広報活動で院外に出られている皆様方におかれましては、
ことさら体力がいる季節かとお察し致します。
特に在宅は室温が高い環境も多くあるかと思いますので、熱中症含めどうかご自愛くださいませ。
さて、タイトルにもあります通り、今回は皆様のよくあるお悩みについて触れさせていただきます。
『(パンフレットをもって挨拶にも行っているのになぜか)ケアマネから依頼が来ない…』そのわけとは、です。
まず、これは論外でしょう、というケースに触れておきますが(念のため!)、
一度きりの挨拶訪問で紹介が来る場合はほとんどありません。
皆様が歯科医院に突然営業に来た営業マンから「はい、それ買いますね』とはならないように、
ケアマネも大事な利用者(収益源でもありますが、
まともなケアマネであれば『お客さん』とは思っておらず、
その安否や生活をご自身のことのように案じていますをいちげんの歯科医院に紹介はしません。
3回安定10回固定の法則といわれるように、
単純ですが接触回数はとても重要な要素であるため、まずは3回を目標に定期訪問を試みてください。
初回訪問時とは反応が明らかに異なってくるはずです。
このあたりはさらっと流すとして、今回の『依頼が来ない…』というのは、
複数回接触しているが、そのわりに依頼がこない、もしくは行動の割に少ないという問題です。
この解とは…!といいたいところですが、私も明確な答えを持ち合わせていません。
持っている方はぜひ、船井総研・医療支援部の若木までご教示頂けると幸甚です。ぜひ。
しかし、理由が全くわかりません、という訳では勿論なく、これは…と思う点が近ごろあります。
それは、ケアマネ経由で歯科医院に依頼があるケースの多くが、下記のケースである点です。
No.1 歯が痛い
No.2 入れ歯の調子がわるい
これらはシンプルにいうと、トラブルが起こり、かつ利用者さんに相談された場合に限って、
自身の知っている歯科医院に依頼を行っているということで、このボリュームが多いかというと、
やはりそうでもないと思う訳です。
では、ケアマネにはそもそも潜在的な紹介可能性がないのかというと、
実はあるケースは多く存在していて、その解決策を探している、
というケースがあります。それは下記です。
・喫食量が減っており、元気がない(ADLの低下がみられる)
・独居で良い食生活が送れていない
・寝たきりに近い
これらは、それぞれこう考えることはできないでしょうか?
・食べれない理由は口腔内にないか?(例)入れ歯があってない、口腔機能の低下、等
・食べる器官のプロである歯科医院が相談に乗れないか ※管理栄養士がいれば尚よし
・少しでも食べれるサポートはできないか?口腔内の衛生状態は大丈夫か
これらの相談は通常、内科のかかりつけ医に相談されていますが、
薬を処方される、栄養剤を出される、以外に具体的なサポートはあるのでしょうか。
では、歯科医院にもし相談が来たら?歯科医院では何ができるでしょうか。
少しでも快適に食べられる入れ歯の提案、口腔機能の維持向上を図る間接訓練で継続サポート、
肺炎予防の器質的口腔ケア、などなど、できることはとても具体的で、
幸福なアプローチがたくさんあると感じるのは私だけでしょうか。
ただし、現在このようなケースで依頼があることは稀です。
ケアマネは利用者から相談を受け、痛い、おかしい、という場合に歯科医院に依頼を行います。
これでは、いつまでたっても依頼は増えません。
上記のようなよくあるケースで歯科医院に相談があり(これぞ正にかかりつけ歯科医ですね)、
歯科医院はまず検診に訪問してくれるためとても安心できる。
生活を診てくれる、となれば相談の母数は必ず増やすことができます。
あらためて書きます。
・喫食量が減っており、元気がない(ADLの低下がみられる)
・独居で良い食生活が送れていない
・寝たきりに近い
こういう人がいたら歯医者さんです!相談しましょう。と啓蒙をしてみてはいかがでしょうか。
そして、結果をぜひ教えてください。
【執筆者:若木伸文】

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