『(報酬改定目前)か強診の施設基準をクリアし続けるためのご提言』

レポート

皆さんこんにちは。
船井総合研究所・歯科グループの松本です。

今回は表題の件について、書かせていただきます。
前回の弊社・若木執筆のメルマガでは、本年の報酬改定による『か強診』の施設基準の見直しに関する仮設、そこから考える根本的な対策について、記述がありました。さらに、必須項目である訪問歯科を、『どうやって自院の規模観にあったレベルで取り組んでいくか』の参考となるセミナーをご紹介させていただいていたかと思います。

今号以降では同セミナーのサマリーをお届けしていきます。まずは、第2講座でご登壇頂く、医療法人世心会 鹿児島セントラル歯科 園田理事長の講座について、ポイントをかいつまんでお伝えいたします。

か強診対策だけではない、訪問歯科に取り組んだ本当の理由

園田理事長は過去、勤務医時代から訪問歯科に携わっており、高齢者や通院困難な方への診療の重要性は当時から十分感じていたとのこと。しかし、開業にあたってはインプラントや審美歯科、小児歯科に注力したいとの想いから、訪問歯科への取り組みは行っていませんでした。

訪問歯科を再び実施するきっかけになったのは、『か強診』取得のタイミングでした。施設基準をクリアしていく際に、「歯科医療を必要としている、求めているのは外来の患者様だけではない」「今後の高齢化による人口動態を読み、これからは訪問歯科が必ず求められる」ということを感じ、また、か強診に必要な訪問件数も改定の度に上がっていたことから(2018年改訂で訪問歯科診療の算定回数が1件から5件に)、取り組むからには本格的に始めていきたいという気持ちになったそうです。

しかし、これら外的要因によるものばかりでなく、園田先生の過去の訪問経験から、『セコい考えではなく、食べることや話すことに関わることは歯科医師にしかできない。ここを支えずに、誰が支えるのか』という想いがあったというお話しが強く印象に残っています。

訪問歯科を始めたことによる想定外の効果

訪問歯科が軌道に乗り始めて感じることは「人材採用」への影響だそうです。
採用は今も昔も簡単ではありませんが、訪問歯科を本格的に始め、規模を拡大していく中で、(外来のみの展開では恐らくなかった)「外来の仕事もしたいけど、訪問も学ばせてほしい」「訪問歯科がやりたい」という歯科医師や歯科衛生士が集まり、また、中には「外来から訪問に行きたい」というスタッフもおり、これらのスタッフは外来では様々な理由でフィットしなかった場合も、訪問で活躍されるケースがあるといいます。このように、医院外、チェア外での収益付加に繋がったことはもちろんとして、結果的にではありますが、採用や人材活用に関しても副次的な効果を感じているとのことです。

レポート

コンサルタントが思う、訪問歯科付加がうまくいくポイントとは

最後に、僭越ながら私から上記の内容をお伝えさせていただきます。

訪問歯科を立ち上げたい、訪問歯科の売上がなかなか上がらず、業績UPのために何をすれば良いか教えてほしい、などこれまで多くのご相談をいただいてきた中でわかったことがあります。それは、スタッフの積極的・自発的な協力を得ることができている医院様は、経営トップである院長先生の想い・気持ちが強くあるように思います。

『訪問歯科診療により、最後のワンスプーンまでおいしい食べてもらいたい』であったり、『ゆりかごから墓場まで、患者さんを最後まで自院で診届ける』といった医院が標榜したい大テーマについて、院長がその想いをスタッフ皆に落とし込むことで、スタッフがどうすれば患者様のためになるのかを考えて行動することができ、その結果として、組織としても良い方向に進んでいくようです。

今回お話しをお聞きし、鹿児島セントラル歯科の園田理事長もスタッフの皆様に想いを伝える、伝え続けることで、スタッフ主導での訪問歯科体制の確立を果たされたのではないかと感じています。

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