「金属代が高騰する中、今後の保険治療はどうなっていくのか」

こんにちは。いつもメルマガをお読みいただきありがとうございます。
歯科医院経営コンサルティングチームの眞野でございます。
今回は補綴治療についてです。
最近、補綴治療を取り巻く状況がかなり大きく変化してきていますね。
まずは、保険治療で使用する金銀パラジウム合金の金属代の高騰です。
細かく意識されている経営者が少なかった金属代も、こうも高騰しすぎてくるとさすがに
ほとんどの経営者から「さすがに高すぎない!?」と話題にされることが多くなってまいりました。
買取相場でみてみると一目瞭然で、
5年前で35,000円前後でしたし、10年前ともなると18,000円前後でしたので約3分の1くらいでした。
金属代は医院負担でという技工所も圧倒的に増えていますし、
点数が限られている保険の補綴物は原価の高騰で明確に利益を減らすことに繋がります。
そもそも、カラダに良いわけではない保険金属を用いた治療は、いったい誰のためなのか、
と疑問に感じてしまいますね。
これは技工所の立場でも同じで、金属を用いた保険の補綴物は決して喜んで受けたい仕事ではありません。
医院側の点数が限られていることは十分に承知しているので、技工代としても請求額を上げられない中、
鋳造して製作するのは手間も大きいわけです。
それに、技工士を複数名雇っている技工所でも、金属片を触り作業する従業員の技工士が
アレルギーを発症して仕事を続けるのが困難になることも少なくないようです。
このように色々なリスクを背負って受ける仕事としては、メリットがかなり少ないと言わざるを得ないのです。
保険治療としても、CAD/CAM冠の適用範囲が広がってきているので、
国も対策を進めてくれているのですが、中々完全にメタルフリーになってはいません。
今後はいかなる部位でもノンメタルの補綴治療が保険でできるようになるのでしょうか。
また、インレーやアンレーもノンメタルで治療をするような技術や材料革新が進むのでしょうか。
我々、船井総研もこのような外部環境を意識したマーケティングをしっかりと考えていかねばならないなと
強く感じているので、随時情報発信をしていきたいと思います。
【執筆者:眞野泰一】

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