「【必読】いま診療時間短縮が重要な理由」

今回は診療時間の短縮に関して記載させていただきます。
最近、院長・スタッフの負担軽減、
人財採用のために診療時間を短縮したいという、
ご相談をよくお受けいたします。
マクロな話から考えると、「働き方改革」という言葉が日本全体で浸透し、
長時間労働の是正や多様な働き方の推進が叫ばれています。
これは逆らうことのできない時流であり、
旧態依然とした考え方では、
人の採用や定着率に結び付かないことも事実です。
「ES(従業員満足)なしにCS(顧客満足)なし」と言われるように、
スタッフが安心して働くことで、
患者様に最善の治療ができることにもなります。
ミクロに考えると、
診療が終わって片づけやカルテ入力をしてから帰宅すると夜の22~23時、
翌朝7時には自宅を出て医院の鍵を開ける。
特に診療時間が長い医院では、よくあることかと思います。
若い間は、この診療スタイルを貫くのも選択肢の一つかもしれませんが、
体力的に厳しくなってきた、
自宅でご家族と過ごす時間がなくなってきたことに悩むことになりかねません。
診療時間が長いことのメリットは、
診療が長い分だけ医業収入が増えるということですが、
その反面デメリットが非常に多くあります。
何よりも大きいのは、採用の面です。
新卒歯科衛生士の有効求人倍率は20倍を超える、
つまり、1名の新卒歯科衛生に20件の歯科医院からオファーがある状態です。
今の若い方の応募基準は、「労働時間」、「給与」、「立地」で
9割決まっていると言っても過言ではありません。
終業時間が20時以降の医院は、
給与や立地が圧倒的に良くない限り求職者の選択肢に入っていないのです。
その他のデメリットには、シフト制によりスタッフ同士の関係性が優れない、
院長もスタッフも疲弊しているといった様々な弊害も起こりえます。
結果、診療時間が長くても人材不足のために、
院長が理想とする診療スタイルが出来なくなる可能性があります。
とはいっても、
時短によって医業収入が減少する可能性があると考えてしまうため、
なかなか診療時間の短縮に踏み出せないと思います。
もちろん何の施策もせずに、
ただ短くするだけでは下がってしまう可能性が高いです。
時短を議論する背景には、
1時間当たり・スタッフ1人当たりの生産性の向上が前提となります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
【執筆者:安井】

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